Chelsea Factory

Chelsea Factory
Chelsea FC has a long history.       Contact : change2013lifeofyos@yahoo.co.uk

日曜日, 12月 31, 2017

12月30日 Vs Stoke 5-0

当たり前の話だが、点が入らない時は入らないが、入る時は入る。 
ボール支配率(59%)はEverton戦やSouthampton戦(63%)より劣るし、シュート数(21)も劣る(24/25)。
それでも、中半以降は緊張感がなくなり、惰性のような一方的な試合。
とにかく、今年最後の試合を、ホームで気持ちよく締められた。

ドリンクウォーターも、見事な初ゴールを決め、レスター以来のカンテとのコンビは中々良かった。 ケイヒルもセンターでは安定した守備を見せた。
ただし、Stokeは月曜日当面の敵ニューキャッスル戦を念頭に、バック4のうち二人が子供チームから、シャキリ、クラウチ温存のBチーム。 チェルシーもアザール、セスク、アスプリクエタ、クリステンセン温存のBチームとは言え、格が違う。 このクラスになると、ほんの僅かプレッシャーが甘いだけで、自由に点が取れるということ。

しかし、モラッタは再三のチャンスをまた決められなかった。 まあ、相手キーパーのButlandは代表候補でプレミアレベルだから、厳しいのか。 知り合いから、頭は得点王、足はトーレス・レベルと言われてしまった。

Chelsea (3-5-2): Courtois; 
Azpilicueta, Cahill (c), Rudiger; 
Moses (Zappacosta 56), Kante (Bakayoko 65), Drinkwater, Alonso; 
Willian, Morata (Batshuayi 71), Pedro.

Scorers Rudiger 3, Drinkwater 9, Pedro 23, Willian (pen) 73, Zappacosta 88
Booked Pedro 52 Unused subs  Caballero, Christensen, Fabregas, Hazard. 

Stoke (4-4-1-1): Butland; Fletcher (c), Adam (Choupo-Moting 79),  Ramadan; Berahino.
Unused subs  Shaqiri, Crouch.
Booked Diouf 27

Referee Kevin Friend
Crowd 41,433

火曜日, 12月 26, 2017

12月26日 Vs Brighton 2-0

英国では年の瀬の休日、ボクシング・デイの試合。
プールやスパーズは景気よく大量得点で勝つのに、どうしてウチは苦労してしか勝てないのだろうか。でもまあ、Everton 戦と殆ど同じスタッツで、2点取れたのだから良しとしないといけないのだろうか。
シュート/枠内/得点
この試合  25/8/2
Vs Everton 25/8/0
Vs Southampton  24/8/1
Vs West Ham    19/2/0

試合は一方的だから、いいようなものの、Hazard以下、皆で頑張った地上戦はことごとく防がれるか、僅かに枠の外で、結局アズプリクエタからモラッタの頭へのドンピシャパスとコーナーからのアロンゾのヘッドと空中戦での2得点というのが複雑。

Chelsea (3-5-2): Courtois;
Azpilicueta, Cahill (c), Rudiger;
Moses, Kante (Drinkwater 85), Fabregas, Bakayoko, Alonso;
Hazard (Willian 73), Morata (Batshuayi 82).
Unused subs Caballero, Zappacosta, Ampadu, Pedro.
Scorers Morata 46, Alonso 60. 

Brighton (4-4-1-1): Booked Stephens 57

Referee Mike Dean
Crowd 41,568

日曜日, 12月 24, 2017

12月23日 Vs Everton (Away) 0-0

クロスの数30本、ことごとく相手DFに、はね返された。放り込めばいいと言うものではない。
しかし、シュートすればいいと言うものでもないし、枠内に打てばいいと言うものでもない。

シュート数/枠内/ゴール
Vs Everton 25/8/0

Vs Southampton  24/8/1
Vs West Ham    19/2/0
Vs Atl Madrid    17/7/1

Vs Bournemouth   7/2/2
Vs Huddersfield     12/5/3

Chelsea (3-4-3): Courtois
Willian (Batshuayi 70), Hazard, Pedro ( Fabregas 63).
Unused subs: Caballero, Cahill, Drinkwater, Hudson-Odoi
Everton (4-3-3):
Booked Calvert-Lewin 10, Martina 21, Keane 56

Referee Bobby Madley

木曜日, 12月 21, 2017

12月20日 Vs Bournemouth 2-1 (League cup)

リーグカップ、ベスト4をかけての戦い。
開始13分、ケネディ→セスク→ウィランへの鮮やかなゴールから楽勝と思ったら、その後が全くダメ。ウィラン一人が大人の活躍で、他は全員2部リーグ。特に後半は、相手の方がラインを高く上げ、厳しくプレスをかけてくるのに全く対応できず、防戦一方。
それでもなんとか逃げ切れるかと思ったら、90分に決められて、戦いたくない延長戦必至。ところが、この後のキックオフから、モラッタ→アザール→モラッタが決めて、勝った。失点から75秒後、と。
それができるのなら、さっさとやれよ、と言いたくなる。

主力温存でチャンスをもらった、バチュワイエ、ケネディ落第。(BBC曰く、Chelsea fringe players win - but don't shine. と。)
17歳のAmpaduは開始2分でイエローをもらいながら、良く頑張ってBBCのMan of the Match。

善戦したBourenmouthには少しかわいそうだった。

得点したモラッタが、奥さんの妊娠を祝して、ボールをシャツの下にいれたら、遅延行為か不謹慎な行為かで、イエローカード。累積で次戦のエバートン戦に出られなくなった。困った。

この後の抽選で、ManUに勝ったBristol CityがManCと、ChelseaはArsenalとの対戦になった。1月13日ホーム、20日アウェイ。忙しい12月が終わって、少し息がつけるかと思ったら、1月も週2戦ペース。 全員過労死しないように。


Chelsea (3-4-3): Caballero; 
Rudiger, Ampadu, Cahill (c); 
Zappacosta, Fabregas, Drinkwater, Kenedy; 
Willian (Hazard 61), BatshuayI (Morata 73), Pedro (Bakayoko 61).

Scorers Willian 13, Morata 90+1
Unused subs Eduardo, Clarke-Salter, Sterling, Hudson-Odoi.
Booked Amapdu 2, Fabregas 39, Zappacosta 63, Morata 90+2


Bournemouth (4-5-1) 
Scorer Gosling 90
Booked Surman 72, Francis 75, A Smith 82, Gosling 90

Referee Lee Mason
Crowd 41,168

日曜日, 12月 17, 2017

12月16日 Vs Southampton 1-0

当たり前の勝利だが、このところ思うように点が取れずに苦労している。 
シュート24本、枠内8本、枠外でもポストや決定的なチャンスがいくつかあったのだが、Alonsoのフリーキックからの1点しかとれなかった。 まあ、その代わりクリーンシートだから、それはそれでいいのだが、心臓には良くない。

火曜日お休みのモラッタが今日もお休み。休養というより、前回のアザール、ペドロ、ウィランのコンビが良くはまったので、もう一度試してみたいと言うこと、モラッタにはもう少し精神的休養を、と言うことだろう。

アロンゾはこれでチェルシー加入後10得点、4アシストと14点に絡んでいるが、これはプレミアの全ディフェンダー最多、今シーズン打ったシュート数はモラッタに次いでチーム2位と。 しかし、これはアロンゾの対人守備の下手さ加減と裏腹ではないかと思う。
親の七光りがありながら、レアル・マドリッドではトップチームに昇格できず、イングランドのボルトンやサンダーランドと言った2流チームで苦労、チェルシーに来ても守備はプレミアクラスではないと酷評されながら、好きなフリーキックの練習だけは人一倍欠かさず、シュート力だけは認めて貰えるようになった。コンテのバック3の隣のウィングバックとしては、そこまで守備は万全でなくてもいい、早く戻って来てさえくれれば、と言うことで思わぬところで趣味の攻撃力が役に立った。 
コンテはアロンゾの守備力は未だに不満のよう(常に新しいサイドバックを求めている。)だが、コンテの3バックだからこそ、アロンゾの思いがけない攻撃力が生きている。そういう意味では、アロンゾはコンテにたいそう感謝しなくてはいけない。
因みに、正反対と言うか、同様のことが反対側のヴィクター・モーゼスについても言える。モーゼスは基本がFW/アタッキングMFであり、攻めが本職である。
サイドでボールを受け取ると、シュートを打つことも、相手を交わして中へ切り込むこともできる。従って右側を駆け上がり、内へ切れ込まれると大きな脅威になることから、相手の守備体系が崩れ、相手MFも上がり切れなくなる。そういう意味でモーゼスは守備にたいそう貢献している。 守備固めのZappacostaのような、殆どバック5のように下がって、上がってもひたすらセンターへめくらめっぽうクロスを放り込むだけなのとは違う。(守る方は大柄な選手をエリア内に配置さえすればいい。) ただ、皮肉なことにモーゼスはシュート力がゼロというか、ゴールの前に行くとキーパーにパスするか、あの世の彼方に打ってしまう。それが、過去ローン先でも先発として定着できなかった理由だと思う。もし、今までモーゼスが1対1のチャンスを全て決めていれば、アロンゾの2倍は得点していたことだろう。モーゼスはその攻撃力故に、守備に大変貢献している。この役割を与えてくれたコンテにやはり感謝しなければならない。 (ちなみに、チャンスでのシュートの下手さ加減はバカヨコと双璧だ。)

余計な印象はともかく、格下相手に無難に一つ消化とは言え、これから約2週間で6試合、殺人的スケジュールが続く。てか、11月18日以降週2回の試合が8週連続で続くって、これプレミアはサッカー界のブラックじゃない?


Chelsea (3-4-3): Courtois
Scorer Alonso 45+3
Unused subs Caballero, Rudiger, Drinkwater, Batshuayi.  

Booked Alonso 90+3
Southampton (3-4-2-1): Forster; Yoshida (c), Romeu, Bertrand; Gabbiadini (Austin 61).
Unused subs McCarthy, Van Dijk, Davis, Tadic.       
Booked Yoshida 45+2, Redmond 87, Stephens 87.

Referee Roger East
Crowd 41,562

木曜日, 12月 14, 2017

12月12日 Vs Huddersfield (A) 3-1


ロンドンはひどく寒くて、積もらなったが市内でも雪が降った。
郊外は積雪
週中のHuddersfiledはマンチェスターとリーズの間くらいにある、いわゆるミッドランドの町。スタジアム内の広告や試合前のセレモニーがいかにもローカルチーム。これで、今をときめくプレミアのクラブと戦って勝ち残ると言うのは難しかろう。
ロンドンからは、クラブのバスが2台に加え10両編成の仕立て列車で向かう。さすがにトレイン、乗車者は3-4割ぐらいだけれど、帰りはユーストンに朝の3時、まあつくづく、何者なのだこのファンたちは、と思う。そう言えば、Huddersfield は愛称Terriers(ワンちゃん)で全く強くなさそうだが、ChelseaもPensionersと年金生活者だから、時間だけはいくらでもあるか。

試合は3-0になって、残り20分はChelseaがIcing on the cakeの4点目をいれるか、HuddersfieldがConsolation、慰めの一点をいれるか、の興味になったが、極悪非道に殺しきれず、最後のプレーでConsolationをきめられるところ、今年の勝負弱さを象徴していた。

コンテは試合前からモラッタを休ませると言っていたので、どんな布陣になるかが注目された。 ケイヒルとファブリガスもお休み。
チームの雰囲気は上々
モラッタに変わって、FWバチュワイエが入るかと思いきや、アザール、ペドロ、ウィランの3人組。よくよくバチュワイエに対する信頼度の低さが際立つ。 しかも、久しぶりの先発、ウィラン、ペドロが得点だから、コンテがバチュワイエを5番目にしか考えていないも納得できる。
この数戦全く精彩がなかったバカヨコが先発、前の試合では前半だけで交代させながらも、タクティカルな理由と弁護していたコンテが嘘じゃないと証明するために先発にピックアップしたのか。結果、ラッキーなところにいただけとは言え先取点をバカヨコが決めたから、みんなめでたしめでたし。
カンテを休ませるために、風邪あがりのドリンクウオーター交替出場、先発の予想もあったが、さすがにドリンク-バカの中盤で90分は怖すぎると言うところか。
公式のMOMはアザールだったが
試合後TVでウィリアンがアザール
にトロフィーを渡すと、アザール
がMOMはお前だよ、と。
注目は17歳のアンパンマン、終了前11分間とは言えバックの中でもセンターという大役を任された。コンテ、クラブの期待の高さが伺われる。 ただ、ジュディ・モリス以来と言われると、うーん、先は長い、大丈夫かな、とも思う。


Chelsea (3-4-3): Courtois;
Azpilicueta (c), Christensen (Ampadu 79), Rudiger;
Moses, Kante (Drinkwater 71), Bakayoko, Alonso;
Willian, Hazard (Batshuayi 68), Pedro.

Scorers Bakayoko 23, Willian 43, Pedro 50.
Unused subs Caballero, Cahill, Fabregas, Musonda.

Huddersfield (4-1-4-1): Scorer Depoitre 90+2
Referee Andre Marriner
Crowd 24,169

土曜日, 12月 09, 2017

12月9日 Vs West Ham

このところ、ロンドンは例年になくとても寒いです。

木曜日, 12月 07, 2017

雑情報

チャンピオンズリーグの組み合わせ抽選は月曜日に行われるが、チェルシーの対戦相手は、バルセロナ、PSG、ベスキタシュのいずれかに決まった。
バルセロナが一番の強敵に見えるが、過去15戦して5勝5敗5分けと全くの互角。昔(66年)を除くチャンピオンズリーグの対戦だけに絞ると、12戦4勝3敗5分け、06年以降7戦負けなし、とむしろ勝っている。何しろ、これだけ対戦して未だメッシに得点を許してないのだから。
PSGとは、8戦2勝3敗3分け、ほぼ互角だがこの2年連続して勝ち抜けを許している。ベスキタシュとは昔グループステージで1勝1敗チェルシーがトーナメントに進んでいる。
メッシに初得点を許したり、PSGに3年連続とか言われるのは嫌だから、やっぱりベスキタシュがいい。
Mailによればイングランド勢が優勝する可能性は、ManCが8.0、ManU7.5、Spurs7.0、Pool6.0に対し、チェルシーは5.0、Most unlikely winners.と。(;´д`)
しかし、最後に一言、They have Hazard,  who can win matches on his own. と。

Atletico戦で相変わらず全く役に立たなかったミッチー・バチュワイエ、翌日のMK DonとのU21戦にオバーエイジで出場、2得点を挙げた。
何と言っていいのか分からないけれど、やはり、トップレベルとU21では桁が違うと言うことなのでしょう。

チェルシーのスタジアムのコストが当初の£500Milから£1,000Mil(10億ポンド)に高騰していると書いたが、先行して建築しているSpursのコスト見込みが£600Milからやはり£1,000Milに高騰したと報道されている。
Spursの新スタジアム完成予定図
ちなみに、Spursのスタジアムは61,600に収容予定で2018年完工が見込まれている。周辺にホテルを併設し、約2万人収容能力を増設する計画だ。

一方、チェルシーは計画開始自体はSpursより前なのに、未だに着工できず、完工は2024年見込みと一体いつになったら実現することやら、そのころには工費はさらに値上がりしているだろう、と不安が一杯。


水曜日, 12月 06, 2017

12月5日 C/L Vs Atletico Madrid 1-1

相手より圧倒的に多くの決定的なチャンスがありながら、決めきれないでいると、ほら、言わんこっちゃない、フラフラと先制されて、必死になって追いつくのがやっとで、引き分けてしまった。4-0で勝ってもいい試合だったのに。
力試し組の二人、バカヨコ、ザッパコスタ、二人とも追試行き。
それにしても、モラッタが決められない。

引分けて、Romaと勝ち点で並んだが、当事者同士の対決で負けているため、2位通過となって、次の試合は、PSG、Barcelona、Spartak Moscowのいずれか、とか。て言うか、イングランドから5チーム参加して、チェルシーだけが2位通過って、恥ずかしくない?

Chelsea (3-5-2): Courtois

Unused subs: Caballero, Rudiger, Alonso, Drinkwater
Scorer Savic (own goal) 75
Booked
Zappacosta 51
Atletico Madrid (4-2-3-1): Filipe Luis; Griezmann, Torres (Carrasco 57).
Referee Danny Mikelle (NED) Crowd 40,875

土曜日, 12月 02, 2017

12月2日 Vs Newcastle 3-1

早い時間帯で失点して、少し慌てたが、昔の面影はないNewcastle相手に、ボール支配率66%、シュート23本打ち枠内9本だから、順当な結果と言うか、もっと点が取れても良かった、と言うか、、、。

モラッタが久し振りに大事な逆転弾を決めたが、モーゼスのシュートが反射して飛んできた、出会い頭のボールをまたヘッドで決めたもの。ファンとしてはきれいに振り抜いたシュートを見たいのだけれど、まあいいか。
モラッタもアザールも決定的なチャンスはいくつもあったが、決まったのは3点だけだった。
モーゼスが久し振りに本格復帰で、ザッパコスタとは違う攻撃的な右サイドの本領を発揮していたが、シュートは相変わらず下手だった。
本格的には初めてのスタメンに入ったドリンクウォーター、カンテと並んでMFの底に入るのかと思ったら、カンテ、セスクで横一線、どちらかと言うとカンテを後ろに残してセスクと二人で攻めの第二列として攻める布陣で少し意外だった。立ち上がりは、不器用な面が目立つ感じがしたが、試合が進むにつれ攻撃面で重要なプレーを時々見せた。アザールとの見事なパス交換プレーもあり、今少しで決められる惜しいプレーもあった。ただもう少し粘っこいかキラメキのあるプレーのどちらかがないと、格下相手要員、控えから脱却するのは難しそう。
相変わらずアザールはキレキレ、ベニテスもアザールのようなプレーヤーがいるとボールが回れば必ず抜かれるから、もう一人つけなければならず、そうなると人手が足りずに他のプレーヤーに抜かれてしまう、とお手上げ状態。コンテからはワールドカップ、一次トーナメントでベルギーと対戦するイングランドはアザールを抑える方法を見つけないと勝てないだろうと、余計な解説までついた。
それにしても、チェルシーが中盤で負けないでいられるのはカンテのおかげ。働きぶりは半端じゃない。 
若いクリステンセンは安定感が抜群で、この試合ではたまに上がってみせたり、動けるところも見せ、センターバックの定位置を固めつつある。
殺人的なスケジュールの12月、相手が多少恵まれている感があるので、何とか疲労を蓄積させずに乗り切りたいものだ。

Chelsea (3-5-2): Courtois
Scorers Hazard 21 and 73 (pen), Morata 33
Newcastle United (3-4-2-1)
Scorer Gayle 12
Booked
Clark 45+1

Referee Kevin Friend
Crowd 41,538

木曜日, 11月 30, 2017

11月29日 Vs Swansea 1-0

BBCのMOMがスワンジーのキーパー、元アーセナルのファビアンスキーと言うのがこの試合を象徴している。
開始20秒でもらったキーパーと1対1のチャンスをペドロが決めていれば、8-0ぐらいで終わったかもしれないのに。打ったシュート21本、枠内10本、相手はシュート2本、枠内ゼロ、ナシ、ニルなのだから。
おまけは、レフェリーに文句を言ったコンテの退場、選手のレッドカードとは違って、2試合ベンチ入り禁止とかはないよね。 しかし、モラッタはファビアンスキーの好セーブにあったとは言え、決められない。少し焦ってきた。
主力選手を休ませるとしていたコンテだが、結局アザールも使って、完全休養はアスプリクエタとバカヨコの二人だけ。10分でも出場すると疲労は抜けず完全休養にならないが、みんな大丈夫かな。今月一杯週二回の試合が続く。 心配性の私は不安が抜けることがない。

Chelsea (3-4-3): Courtois; 
Rudiger, Christensen, Cahill (c); 
Zappacosta (Moses 74), Kante, Fabregas, Alonso; 
Willian (Drinkwater 80), Morata, Pedro (Hazard 80).
Unused subs Caballero, Azpilicueta, Ampadu, Bakayoko.

Scorer Rudiger 55
Booked Morata 90+2

Swansea (4-3-3): 
Referee Neil Swarbrick.
Crowd 41,365

日曜日, 11月 26, 2017

Vs Liverpool (A) 1-1 Draw

チェルシーに似て強いのか弱いのか分からないリバプール、なんとしても勝ちたい相手だが、調子に乗るると手が付けられなく可能性もある。
セスクに代えてドリンクウォーターと言うのは意外。試合後のコンテによれば、途切れなく出場しているセスクを休ませたかった、と。 ドリンクウォーターは特に悪くはなかったが、良くもなく、攻撃面でセスクのような貢献はできなかったが、そこまで期待はしてなかっただろう。たまにいいパスを出したりもしたが、絶好機に決めることもできなかった。MFにカンテ、バカヨコ、ドリンクウォーターの3枚使いは人員の使い過ぎ。バカヨコの存在感がなく、このうちの二人使いでいいと思ったのは、私だけではないだろう。
試合は、前半一方的に攻められたが、良くサラを抑えて、決定的ピンチは招かずチェルシーの方が得点の匂いがするカウンターを何度かみせた。
後半も似たような展開だったが、65分一瞬の気の緩みからSalahに得点されてしまう。PoolはSturridgeとSalahのチェルシー出身者2枚使い。Sturridgeは抑え込んだが、終始警戒していたにもかかわらずSalahに決められるとは情けない。しかし、Salahは元チームチェルシーに敬意を表して喜びを表に出さなかった。偉いもんだと見直した。
後は、チェルシー必死に攻めるが時間との競争、それまで70%近くボールを支配されていた状況が急に変わる訳もない、今日はダメかと思ったところ、コンテはドリンクウォーターに代えてセスク、続いてウィラン、ペドロとアザール、モラッタに加えて前の選手4人で総がかりを目指す。そうなると、プールが防戦一方となり、そこから渾身のカウンターと立場が変わる。Salahにはまた決められそうになるが、クルトワがさすがのセーブ。
しかし、時間はなく、もうだめかと言うところ、ウィリアンがエリア正面でボールでもらって、右に流れる。ウィリアンなら隙間からシュート―を打てるから、打ってくれというゴール裏の願いも空しく、右へ右へと切れ込み、シュートを打つのには角度がない。また、ハーフチャンスかと思ったところで、フワッとしたシュート、反対側のゴール裏から見ていると、ボールが上がって回転しながら落ちてくる、ポストのボール一つ分上から、ポストの下の方へ、キーパーがどこにいるのか分からない。そのまま。ボール一つ分ポストの下をゆっくり通って、サイドネットが揺れ、同点。熱狂するチェルシーファン。
あれは、シュートだったのか、クロスだったのか
と聞かれて、勿論シュート、と。 

まあ、勝ちたかったけれど、アウェイで追い付いての引き分け、良しとしないといけないのだろう。

それにしても、殆ど一人で攻撃を引っ張ったアザールはすごい。アザールにボールが渡るとリバプールのDF陣が縮みあがる。かってのヒーロー、ゾラはドリブルで有名だったが、素直なドリブルだった、メッシもそう。アザールは手品か曲芸のようだ。普通、トゥキック、インサイドキック、或いはヒールとかで蹴るが、アザールはヒールでも真後ろの踵、内側の、外側の踵、裏の踵を使い分ける、相手の踵にあてて一人ワンツーまでやる。アザールのプレーを見ているだけでも、ニュートラルなファンは楽しめると思う。


Chelsea (3-5-2): Courtois;
Azpilicueta, Christensen, Cahill (c);
Zappacosta (Willian 83), Drinkwater (Fabregas 74), Kante, Bakayoko (Pedro 77, Alonso;
Hazard, Morata.
Unused subs Caballero, David Luiz, Rudiger, Moses.
Scorer Willian 85

Liverpool (4-2-3-1): Mignolet; Gomez, Matip, Klavan, Moreno; Milner, Henderson (c); Salah, Coutinho (Lallana 89), Oxlade-Chamberlain (Mane 89); Sturridge (Wijnaldum 66).
Unused subs Karius, Alexander-Arnold, Robertson, Firmino.
Scorer Salah 65

Referee Michael Oliver
Crowd 53,225

木曜日, 11月 23, 2017

Vs Qarabag (C/L Away) 4-0

順当な勝利で、一方でアトレティコがローマに勝ったため、グループ1位になる可能性が戻ってきた。(最終アトレティコに勝たないといけないが、ベスト16進出が決まったので、メンバーを落として、気を抜くから、無理だろう。)
順当な勝利と言っても、立上りは相手に枠に当たるシュートを打たれたり、完全に一方的と言うわけでもなかった。
しかし、20分にウィリアンが倒されてPK獲得、退場者が出て試合は決まった。
その後は、3分に一本シュートというほど一方的にはならなかったが(そこまで頑張る必要ないし。)危なげなく勝った。
このところ、チャンスを何度ももらいながら決め損ねていたモラッタが後半出場、自信回復のチャンスだったが、また絶好のチャンスを2回は外してしまった。 
一方ここまで、出場機会が限定されていたウイリアンが、2本のゴール、PKを両方とも獲得、と大活躍。今後の先発を大アピールした。
それにしても、観客数67,000人と言うのは、すごい。

Chelsea (3-4-3): Courtois;
Azpilicueta (c), David Luiz, Rudiger;
Zappacosta, Kante (Drinkwater 75), Fabregas, Alonso (Cahill 58),
Willian, Hazard (Morata 65), Pedro.
Unused subs Caballero, Christensen, Sterling, Bakayoko.
Booked Alonso 53

Scorers Hazard 21 pen, Willian 36, 85, Fabregas 73 pen

Qarabag (4-5-1):
Sent off Sadygov 19
Booked
Rzezniczak 41, Medvedev 70.

Crowd 67,100

土曜日, 11月 18, 2017

Vs West Bromwich (A) 4-0

この11試合勝ちがなく、監督の首が危ないWest Bだから楽勝の筈だが、こういうチームに数少ない勝ち星をプレゼントするのがチェルシー、と心配したが杞憂だった。

先発はManU戦と同じ。ManU戦でベンチからも外されたダビド・ルイスがベンチには入ったが、先発メンバーには入れず。やっぱり1月にはOutだろうか。
17歳のアンパンマンがウイランを挟んでルイスと並んでウォームアップしていた。 3人のアフロの中で、今シーズン生き残るのは17歳のウェリッシュだけか。

立上りこそチェルシーが支配したが、ウェスト・ブロムのロングボールの方がゴールを脅かし、オフサイドとは言えネットを揺らさたりした。しかし、基本はチェルシーが支配、アザールが相手陣内でボールをキープしているところ、明らかなファウルを受けて転倒する(ビデオを見れば両足を踏まれている)もファウルがもらえず、しばらく倒れたまま、立ち上がっても足を引きずっているのにウェスト・ブロムファンからブーイング。これにアザールが怒り、気合がはいって鮮やかなプレーを連発した。
ウェスト・ブロムのファンは今日のプレーでアザールは顔も見たくないと思うようになったかもしれないが、怒らせたあんた達が悪い。
エリアのすぐ外でボールをもらうと足が痛い筈のアザールが見事なミドルシュート、キーパのリバウンドをモラッタが決めて先制。
それでも、まだ怒りが収まらないアザールはその2分後に報復のような体当たりをして、イエローをもらってしまう。 さらに4分後にはモラッタからのヒールパスに抜け出して、キーパーと1対1、グルっと回り込んで角度のないところから、問題なくゴールで、勝負あった。アザールの怒りもこれで収まったが、プレーは収まらず、その後も好プレーを連発。
前半終りぎわ、モラッタが得たエリア側のフリーキックに遥か群衆を離れて、ファーの荒野に一人でいたアロンゾが時間の余裕をもってダイレクトで決めて、3-0勝負あった。
フリーのように見えるが周りにはDFもキーパーもいるのだ。
後半60分にはセスクからのパスにゴール前で、一人、DFやキーパーから自由になって、アザールが体をねじってゴール。チェルシー側スタンドの真ん前で、チェルシーファンも一瞬息を飲む素晴らしいシュートだった。70分にペドロと交替してお休みになった。

ファブリガスに前がモラッタとアザールと言うのは攻める手数が少ないように思うのだが、カンテやバカヨコが十分攻めも頑張ると今日のように、積極的な試合運びができる。というか、今日はアザールが出来過ぎだったようにも思う。

ドリンクウォーターが67分にセスクの交替で出てきて、23分もプレー時間をもらったのは意外だった。代表を断って、コバムでコンテに恭順の意を表したことに対する論考かな。

次は、水曜日にアウェイ、アゼルバイジャンのQarabag戦で、土曜日がリバプールと無茶なスケジュール。Qarabag戦はメンバーを落とすと思うが、バチュワイエが怪我で落とすFWもいない、かと言ってあまり落として、引分けとかになったらえらいこと。大変だ。



Chelsea (3-5-2): Courtois;
Azpilicueta, Christensen, Cahill (c);
Zappacosta, Kante (Willian 76), Fabregas (Drinkwater 67), Bakayoko, Alonso; Hazard (Pedro 70), Morata.
Unused subs Caballero, Rudiger, David Luiz, Ampadu.
Booked Hazard 19, Fabregas 50, Morata 89

Scorers Morata 17, Hazard 23, 62, Alonso 38

West Brom (3-5-2): Foster;
Booked
Rondon 54, Yacob 88.

Referee Jon Moss
Crowd 23,592

金曜日, 11月 17, 2017

スタンフォード・ブリッジはヨーロッパで最も高価なスタジアムに。

恐れていた通り、計画の遅延で新スタジアムの建築コストが£500Milから£1,000Mil(10億ポンド)に高騰したとデーリーメールが伝えている。
しかも、新スタジアムでの開幕は2024/25年とはるか先になると。

果たして実現可能なのだろうか?。
それまで、チェルシーは生き延びられるのだろうか?

http://www.dailymail.co.uk/sport/football/article-5092381/Cost-Chelsea-s-new-Stamford-Bridge-rockets-1bn.html

水曜日, 11月 15, 2017

Drinkwaterの憂鬱

インターナショナルでプレミアが中断して、退屈な週になっている。
W杯出場が決まったイングランドでは、フレンドリーは主力選手が続々と理由をつけて辞退、思わぬ若手にチャンスが与えられている。
Rubenイングランド代表で得点機もあった。
その中で最も注目されたのが、チェルシーからクリスタル・パレスに出向中のRuben Loftus-Cheek、第一戦のドイツ戦で初先発、Man Of The Matchの活躍、第二戦のブラジル戦にも先発出場した(早い時間に故障交替)。 クリスタル・パレスとの契約上1月には戻れないが、シーズン終了後には確実にチェルシーに戻るだろう、と言われている。
Ruben Loftus-Cheekは、2014年にFAユースカップで主将を務めて、優勝に導いた。このチームには同じように今回召集されたTammy Abraham(Swanseaにローン中)やこの夏Liverpoolに移籍したSolankeがいた。 ユースレベルでは、輝くようなスター揃いのチームを主将としてRubenは中盤で落ち着いて上手にまとめ、存在感があった。
しかし、彼を見ていて当時頭をよぎったのは、Jack Corkであり、Josh McEchranだった。
Cork,Burnleyから代表へ。
Jack Corkは89年生まれの28歳、長い間アカデミーからユースで活躍し、全ての年代でイングランドのユース代表に選ばれたが、結局ファーストチームでの出場は殆どないまま下位チームにローン、サザンプトンからスワンジーを経て現在はBurnlyにいる。それでも、彼は頑張り続けた結果、今回イングランド代表に初選出され15分のプレイ時間をもらった。Burnlyはプレミアのチームだし、最近の年俸は£760千(約1億2千万円)だそうだから、サッカー選手としては成功した方に入るのだろう。 ただ、残念ながらチェルシーから声がかかってくることは、もうないだろう。(クラブこそ違え、ビッグクラブから出て、ビッグクラブに戻ったドリンクウォーターのような例もあるが。)
Josh、今はBrentford.
Jopsh McEchranはCorkより4つ年下だが、Corkよりはるかにワンダーキッドと期待された。全てのユース年代でイングランド代表に選出され、2010年には17歳でトップチームの試合に3試合出場した。しかし、線の細さからか、トップチームでの出場はこの年の3試合にとどまり、下部チームへのローンが続き、そこでも出場機会に恵まれず、結局現在はブレンドフォードに移籍している。
Corkはそれなりに成功したし、McEchranも未だ必死にプレーしているが、若くしてもてはやされ、消えて行った選手は沢山いる。
14年当時FAユースカップを見て思ったのは、上手だけれどCorkやMcEchran同様RubenがLampardの後を継ぐようなチェルシーのトッププレーヤーになるのは無理なのだろうな、ということだった。(ちなみに、アブラハムはカルーにはなれるかもしれないが、ソランケは勘違いして消えていくだろう、とも思った。)
果たして、Rubenは若手の中では生き残ったが、チェルシーでの出場機会は極めて限定されている。
そりゃあそうだろう、セカンド・ストライカーのMFとして使うなら、アザール、ウィリアン、ペドロを上回る存在感が必要だが、そこまで派手な選手ではない。ファンの中には英国人のRubenを使えとわめく連中もいるが、結果に責任を負う監督にしてみれば、それは無責任な意見だ。
Rubenが目標とするのはBallackとか。
いい心がけだ。ロナウドやアザールにはなれん。
しかし、ウィリアンやペドロも年々歳を重ねていく。今回大きな注目を浴びたことからRubenにチャンスが回ってくる可能性は随分大きくなった。とは言え、セカンドストライカーなら世界にはもっと強力なプレーやがたくさんいる。 身近なところでも、デレ・アリ、やサネ、或いはヘススは年齢は大差ないが、現時点でRubenより上だ、チェルシーがペドロの後任にRubenを£35Milで売って、その資金でサネを獲得しても不思議ではない。
もし、Rubenがチェルシーで生き残るとしたら、それはランパードのように、或いはセスクのようにプレーにおいてチェルシーの攻守の中心になり、皆がRubenを見てからパスの出す先を決めるような存在になり得るかどうかだろう。 それはRubenの努力以上に監督がRubenに何を期待するか、どのような役割を与えるかによる、と思われる。

もう一人、イングランド代表で今回話題になったチェルシーの選手が水吞みことDanny Drinkwater。
まだプレミアでの出場時間は20分未満
相次ぐ主力選手の辞退で困った代表監督のサウスゲートが、ドリンクウォーターに声をかけたところ、「怪我から治ったばかりで、未だ試合勘が戻っていないから今回は遠慮したい。」と辞退したとか。
これに対して、選手上がりの評論家たちから、一旦辞退したらもう呼ばれないと思え、来年のW杯はもうないと思え、とバッシングされている。
しかし、怪我から返ってきたばかりで、試合勘が戻ってない、と言うのはコンテが復帰初戦のカップ戦の後、ドリンクウォーターのプレーを表して言った言葉そのまま。
言い換えると、コンテの言葉を受けて、はっきりそう言われたかどうかは別として、今は試合勘を取り戻すことに専念しないと、チェルシーでの立場が危ないと考えたか、そう言うプレッシャーを感じたからだろう。
苦労人、応援してるよ。
バカヨコとカンテで基本後ろのMFは固定されている。コンテは、相手によって攻めたいときはバカヨコに代えてセスクと考えていたようだが、カンテ、セスクでは守備があまりに雑、で、カンテ、バカヨコ(ダビド)、セスクを後ろにおいて、前にモラッタ、アザールの二人だけにしたら、攻めがあまりに薄すぎる、やはりモラッタ、アザール、ぺドロ(ウィリン)の3人は前に置きたい、と悩んでいる。
本来はカンテーバカヨコ、カンテ―ドリンクウォーターでやれるかと思ったが、ドリンクウォーターが怪我で出遅れ、セスクが予想以上に頑張って、契約更改か、とか、話がこんがらがっている。さらにドリンクウォーターはMnaU出身だが、ManUレベルではないと放出された口、それほど器用ではない。コンテは器用なプレーヤーが好きだから、果たしてドリンクウォーターを使う気になるかどうか、、、。
過去2戦の出場実績を見る限り、ドリンクウォーターは目の覚めるような働きはできなかった。そうなると代表合宿に参加している暇なんてない、コバム、コンテの前でいいところを何とか見せないといけない。
そこへ、Rubenの代表戦での活躍、ドリンクウォーターの気分は欝々として晴れない。
うーむ、頑張れ!!!


土曜日, 11月 11, 2017

チェルシーの業績推移

チェルシーはアブラモビッチのおかげ倒産を免れ、大幅な戦力補強ができた。
どれぐらい、アブラモビッチに頼っているか、この13年間の業績推移を下に添付した。
前の奥さんと、初期のアブラモビッチ。前に座って
いる子供が今では生意気そうな若者になっている。
なんと、黒字になったのは僅か2年だけ、それ以外の11年間は赤字、合計純損益は驚愕の累積赤字△£758Mil、数字が大きすぎて読めない人がいるかと思うが、赤字7億5千8百万ポンド。 1ポンド150円換算で1,140億円に相当する。 総収入の約1/4が赤字。

こんな業績で一般の企業は成り立たない。
しかし、チェルシーの場合、借入金はゼロ、金利の支払いも心配する必要はない。
アブラモビッチは不足資金を貸付金ではなく、金利支払い、返済の必要がない資本勘定に投入して、自己資金で賄っている格好にしている。 
言い換えると、金利を生み出したり、将来返してくれることを期待してお金を出しているわけではない、ということ。 一説には、投入した資金の総額は£1.4Bil、14億ポンド、約2,100億円に達するとか。

これは、ちょっとやそっとのお大尽でできることではない。そこら辺のスーパーマーケットのオーナーや勘違いした成金ではとても太刀打ちできない。エルトン・ジョンやロッド・スチュアートでも、遠く及ばない。リーグが違う。
アブラモビッチ以降、Man U、Arsenal、Man City、Liverpoolも各国の大金持ちが経営権を所有するようになり、今ではアブラモビッチは必ずしもプレミア最大のお金持ちオーナーではなくなった。しかし、アブラモビッチ以外は皆将来的な見返り目当ての投資、経営権取得であり、ざるに水を注いでいるようなアブラモビッチの投資(揶揄しているのではない、感嘆と尊敬の念を籠めている)とは違う。
唯一、アラブのシークMan Cityだけがアブラモビッチ以上にひたすら資金投入しているが、関連会社がスタジアムの命名権を買ったとか、形の上ではここまで赤字を表には出していない。
そう言えば、最近ブリッジであまり
見かけないようで、気がかり。

因みに、15/16年の総収入3億ポンド強のうち、テレビ放映権、その他コマーシャル収入が3/4を占め、入場料収入(match day revenue)
は7千万ポンドしかない。スタジアムの収容人員を1.5倍にしてもそれで得る増収は3-4千万ポンドで、赤字の額から見てたかが知れている。経済的に見てそのために5-6億ポンド投資する必然性は見当たらない。
16/17年の業績は早ければ来週中に発表されるらしい。先期特別損失を計上した見返りに相当するナイキからの商標権使用料が5-6千万ポンドが入ってくるので、相当の黒字になるのでは、と期待されているが、焼け石に水のようだ。

それでも、チェルシーファンはもっと金を出してあの選手を獲れ、この選手を獲れ、ボードは何をしているのだ、とうるさい。イギリス人を中心とするチェルシーファンの誰一人、こんな懐事情は考えてないように見える。
とにかく、チェルシーファンとしては、アブラモビッチ様には足を向けて眠れない。

 
   
Chelsea FC 業績推移 (単位:百万ポンド)
(アブラモビッチ買収後)
年度
総収入
純利益
 2003/04
120.0
-87.8
*
 2004/05
149.1
-140.4
 2005/06
152.8
-80.2
 2006/07
190.5
-74.8
 2007/08
213.1
-65.7
 2008/09
206.4
-44.4
 2009/10
209.5
-70.9
 2010/11
225.6
-67.7
 2011/12
255.7
1.4
 2012/13
255.8
-52.0
 2013/14
319.8
18.4
 2014/15
314.3
-23.1
 2015/16
329.1
-70.6
**
累計
2,941.7
-757.8
(25.7%)
* 03/04年総収入は推定。
** 15/16年特別損失計上前純利益
   £4.7Mil 特別損失 £75Mil

数値は主としてGuardian紙からの引用。一部記事によって微妙に数値が異なることがあるが、適当に正しそうな方を採用した。いずれにしても大差ない。(元資料はCompany Houseへの登録数値の筈。)