Chelsea Factory

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木曜日, 2月 27, 2014

突然ですがBluesニュースです

Everton戦のゴールはLampardのゴールとプレミアリーグ・疑わしいゴール・審議委員会が認定しました。 

言ったでしょう、言ったでしょう、どう見てもテリーは触ってないから、キーパーがセーブし損なった、Lampardのゴールだって。 でも、ビデオを見直して見ると、キーパーが触らなかったら入っていたかどうか微妙なところがあったので、もしかしたらオウンゴール扱いかな、という気もしたのだけれど。

TerryとLampardで喧嘩するなよ。 
まあ、百戦錬磨だから今更、お互いにどうってことないよと言い合うのだろうけれど、本当はTerryは憮然として、Lampardは内心すごく嬉しいのだろうな。 
これで記録がまた伸びた、と。ファイナルコールが近づいている予感がしているだろうから。

http://www.chelseafc.com/news-article/article/3689697/title/lampard-awarded-everton-goal



水曜日, 2月 26, 2014

イスタンブールは春かなあ

Vs Galatasaray (Away) 1-1

ロンドンは先週末ぐらいから、結構暖かくて晴れ間ものぞく。 時々にわか雨は降るけれど、真冬の冷たく暗い雨と言う感じではなく、春の雰囲気。 通りでは早くも、狂った桜が開花、と思ったらこれは桜ではなくて、アーモンドなんだそうな。 本物は、写真よりもっとピンクがかっていて、てっきり桜だと思ったのですが。

と、言うわけでチャンピオンズリーグ、トーナメントの緒戦はドログバのギャラタサレイ。
前半は相手のDFが全員ダビド・ルイスのようで、ボールを取りさえすればチャンスになって、負ける気がしない楽勝ペース。
それが、1点しかとれなくて、相手は腐ってもドログバ、スナイダーそれにどこかで聞いたことのあるエブエとかそうそうたる名前の選手が揃ったチーム、後半はチャンスがあまり作れず押し込まれて、何故かコーナーキック、PKエリア内チェク正面に相手選手がフリーで一人いるという、ソフトゴールで1-1の引き分け。
結局、この試合もキルオフできず、ホームも真剣にやらなければいけないという、自分で緊張感と疲労を作り出している今年のチェルシーでした。

ロンドンは春めいて、コートの必要がなく、のんびりしてきたと言うのに。

日曜日, 2月 23, 2014

2月22日 Vs Everton (Home)

Vs Everton (home) 1-0

久しぶりの土曜日昼間の試合。
やはり久しぶりに晴れてまるで春みたい。
気分が良くて快勝しそうな気分。

立ち上がり、完全なChelseaペースで楽勝の予感、しかし得点には至らず、点を取れそうな時に取らないと大苦戦すると、いやな予感。
いやな予感はそのまま現実に。

10分過ぎ位から、完全にEvertonペース。
こぼれ球への集中が圧倒的にEvertonの方が早く、上手。 密集の周りで空いている味方を探すのも、圧倒的にEvertonの方が上手。
Evertonってこんなにいいチームだったっけ、と感心。監督次第でこんなに上手になるものか、と言うか、プレミアのレベルが高くなって、殆ど全てのチームがパスサッカーをこなすようになったと言うことなのだろうか。 一方、Chelseaはひたすらカウンターから早い攻めを目指して無理なスルーパスや放り込みを無益、単発的に繰り返すだけ。前半はChelseaに立上り以外いいところが全くなかった。

後半は前半今一冴えなかったOscarに変えてRamiresが登場。(Oscarは怪我だと言うが、このところプレーの質が低下しているように見える。)

ゴール!Mourinho一人がクール。
ダビドとウィランの表情が微妙。
前半良かったEvertonだが後半は特に良いところはなく、どうしても勝ちたいChelseaの執念が次第に勝負を押し気味に進めるが、決定的なチャンスには至らず、ズルズルと時間経過。

Willianに代えてTorres、Eto'oに代えてSchurrleを投入、一瞬アスプリクエタを右サイド戻して3バックで、イバノビッチが攻撃参加するなど、残り20分ぐらいはThrow the kitchen sink (台所の流しを投げてどうすんだろうね)の猛攻をみせるものの、得点には至らない。80分を過ぎ、90分でロスタイム5分と言われても、今日はもう駄目かなという雰囲気。

92分ぐらい、ゴール前でRamiresが倒されてFK.。皆ここで決めろと期待するけれど、そんなにうまくこの時間帯に決まるわけがない。 まあ、Lampardの距離内ではあるけれどと、見ていると、きれいなフリーキックがファーのキーパ、プレイヤー密集地域へと飛んで、あれ何が起こったのかわからないけど、入っちゃった。 と、狂気乱舞。

今日の試合振りでは、とてもチャンピオンチームと言われるには値しない。 Mourinhoもこの若いチームの限界を感じ、最後のFKでも決まるとは期待していなかったのではないだろうか。 昨年のChelseaではここで決められなかった。 むしろ空回りしてコロコロと失点してしまいかねなかった。そういう意味では、Mourinho効果かもしれないが、しかしTerryとLampardのベテラン二人のチャンピオンメンタリティーがこの試合を救ったように思う。

ゴールはその場ではTerryとアナウンスされたが、その後キーパーTim Howardのオウンゴールと言われ、改めて正確にはTerryのゴールと修正された。 しかし、ビデオを見てるとどうしてもTerryが触ったようには見えず、Howardがお手玉して後ろに弾いたように見える。 それはオウンゴールじゃなくて、Lampardのシュートをセーブし損なっただけで、Lampardのゴールじゃないか、と思うのだが、、、、。

今週、アーセナルは楽勝、ManCはStoke相手に1-0で辛勝、Liverpoolも勝って、まあ、本当に負けなくて良かった。 
試合前、私達の真正面の席、何時もアブラモビッチが座っている。
しかし、後半に何とか1点をとって勝ったManCityは苦戦に苦虫を噛み潰したよう。
選手も全く嬉しそうな素振りを見せなかった。 勿論ホームとアウェイ(ManCはアウェイ)の違いがあるし、ロスタイムでの得点という劇的な要素があったとは言え、Chelseaプレイヤーの喜びぶりは、チームとしての一体感が半端じゃないことを証明していて何時もながら好感が持てる。 これがMourinho-Terry-Lampardチームの特徴だ。

日曜日, 2月 16, 2014

FA Cup 終了

Man City 2-0 Chelsea

やられちゃいました。

前回はDzekoとNegredoの完全2トップだったが、今回はNgredoに代えて少し深い位置取りのJovetic、サイドを駆け上がったスピーディ・ゴンザレスことNavasはベンチスタート。
これで何が起こったかと言うと、前回より中盤が厚くなり、Silvaが孤立するシーンがなくなった。
前回ManCは中盤のSilvaが左右のサイドにパスを配給、左右からのセンタリングの一つ覚えが、Silvaが窒息し、サイドもうまく放り込めず、センターは競り負け、上がったサイドの裏を取られて、完敗だったが、今回はサイド攻撃に拘らず、中央からの攻めが増える一方で、Silvaがパスではなく自分で自由に左右に動き回り、中盤が完全にやられてしまった。
大人と子供の試合みたいだった。
サイド攻撃が少なくなった分、左右のサイドバックも上がらず、WillianもRamiresも全く裏を取れず完敗。
後半になって、Oscarを投入して中盤でパスを廻しはじめてから少しハーフチャンスもあったが、まあ、駄目でした。
Man Of The Matchが前回は窒息していいところのなかったSilvaと言うのが、前回とは正反対の試合振りだったことをl象徴している。
気合がそれだけ入ってなかったとも言えるけどね。

水曜日, 2月 12, 2014

2月11日 West Brom (Away) 1-1

Joseの青写真は、今年はカップの一つもとれれば上出来、プレミアのタイトルは来年以降、それでも数年のうちに、チャンピオンズリーグとのダブルを達成して、リーグの監督からは引退。 その後請われてイングランドの監督に就任、と言うものだったから、この時点でのトップと言うのは計算外だ。

だから、今シーズンのチェルシーはおとなのサラブレッドの間にはさまれた子馬とか、ジャガーと並んで走る軽自動車と言うのは、ライバルにプレッシャーを与えるマインドゲームという側面もあるけれど、正直な気持ち、このまま優勝できるわけがないし、優勝できたら世の中甘すぎる、という気持ちがあるのだと思う。

と、まあそう言うわけで、降格の危機が今そこにあるWest Bromに引き分けてしまった。 それも終了間際の失点と言う、昔は絶対になかった形、昨年からは時々起こる情けない形だ。 この10試合は、緊張感あふれた守りでこんなことはなかったのにね。

ロンドンは朝から雨と風の大嵐と思ったら、バーミンガムへ向かう途中ではきれいに晴れて、久しぶりに美しい中部イングランドの平野を走った。しかし、West Bromで雪が降り始めて、寒かった。

試合は、相変らず出だしはスロー、そのうちにペースをつかむが、決めきれず前半戦終了と思ったところで、コーナーからクロスが敵味方の両方の足元を抜けて、反対側(左)にいたイヴァノビッチの足元へ、タップインして先制。
後半は完全にチェルシーペースだが、相変わらず決めきれず、試合をKill Offできない。
その内、70分頃連続して不利なジャッジが下されると、全員がイライラして、ミスを連発。

見ているほうがヤバイなあ、という気持ちになったら、これがJoseに伝染して、78分にMikel投入、これは早過ぎたと思う。 もう少し、勝ちに行く気を見せても良かったのではないか。

で、もって、あらあら、コーナーキックの何もないところから86分に失点。 必死になって勝ち越し点を取りに行くが、今更間に合わず、1-1引分け。

テリーが不在でランパードがベンチ、チェクがキャプテンマークをしていたが、やはり経験値がないと、どうしていいのかピッチの上が分からなくなるのだろうか。

今週は各チームとも週中の試合、翌日Arsenalが引分け、ManCityは悪天候のため中止で、何故か首位を継続、しかしArsenalはManUとの引分けだから、WestBromとの引分けとは、質が違う。
ManCityはサンダーランドとの試合の順延がから、3ポイント定期預金にしたようなもの。
まあ、やっぱり今シーズンは無理かなあ。

そう言えば、試合中通してRamiresがブーイングを浴びていた。 ホームの試合でロスタイムにPKを貰ったのが、チートだったと根に持たれているのだ。 ホームも辛うじて引分けだったから、Home/Awayで勝ち点2だ。 WestBromにこれではなあ、 ManCには勝ち点6なのに。

日曜日, 2月 09, 2014

Top Of The League

2月8日 Vs New Castle (Home) 3-0


小雨が霙交じりの激しい雨になったと思ったら、晴れ間がのぞいたり、典型的な英国の寒い冬、厳しい風が吹く。
月曜日のManC戦、素晴らしい勝利も今日の結果次第で何の意味もなくなるところ。

数字だけを見ると、結果3-0の完勝のように見えるが、必ずしも褒められた試合ではなかった。 特に出だしの20分は、全くボールが廻らず、イライラする互角の展開。 
テリーが軽い筋肉痛、というか筋を傷めて安全をとって、ベンチ外、ダビドがセンターを勤めたので、当然見るほうは怖い。 まあ、大きなミスはしなかったが、後ろからパスが廻っていかないので、攻めも中々組み立てられなかった。
それでも、次第にチェルシーの一方的な展開となり、結局、今やプレミアで最もホットな選手と評価されるに至っているアザールのシュートで3得点。 ゴール自身は必ずしも個人技ではなく、1点目は自分で持ち込んだボールを右に出して、イヴァノビッチから戻ってきたセンタリングを見事に決め、2点目は自分で右から切り込み、中央のエトーにパス、エトーがヒールでバックパスをしたところに飛び込んで決めたもの。
後半、ダメ押しの3点目はランパードにPKを譲ってもらってハットトリック。
いずれも、チームメートとの協力で得点しているが、決められたのはアザールの個人的能力。
他にもいくらでもチャンスはあったのに、エトーはじめ、誰も決められなかったのは、相変わらず歯がゆいかぎり。

でも、今日は他の上位2チームがこけて、一躍
トップに躍り出た。

アーセナルはリバプールに最初の19分で4失点とボコボコにやられてしまっただけでなく、ベンゲルは帰り道Liverpoolの駅で、すってん転んで助け起こされる始末。 厄日ですね。

ManCは、今までは何も考えずにやりたい放題攻めあがっていたものが、チェルシーの亡霊に悩まされ、あっ、フリーの筈がシュートコースにテリーの生霊が、、、、振り返ると後ろをボールを持ったウィランが走り抜けていく、慌てて守備に戻ろうとすると、右から左からアザールの生霊が駆け抜ける、とノリッジ相手にニルニル、引き分けてしまった。

もはや、チェルシーに怖いものはない、、、、(か)。

金曜日, 2月 07, 2014

2月3日 Man City (Away) 1-0

We're the Chelsea, We're the best, Fxxk off the rest ! Fxxk’em all !

ご機嫌さん
帰りのバスに早めに乗り込んで、ニコニコとスマホをいじっていると、見知らぬおっさんに「もう自信一杯だね(You're confident now.)」と声をかけられた。

来る途中の隣のおじさんとの会話を聞かれていたらしい。
「帰りは楽しい旅になるだろうか」と聞かれて、「いやミゼラブルな旅にならなければいいんだが、Horror Showになったら嫌だなあ、、、、しかし、相手は今シーズンホーム11試合11勝、総得点42点、1試合平均約4点、こりゃフットボールチームの成績じゃないよ。」
 「確かに攻めはすごいが。守りに弱点がある。それに、アグエロが怪我で出ないから、一方的な試合にはならず、いい試合になると思うよ。」
 「アグエロも怖いけれど、ManCのキーはシルバ。シルバを止めないと手がつけられなくなる。それに、アグエロがいなくても、ネグレドとズエコの二人で今シーズンもう40得点しているそうだ、ウチのFW3人集めて10点以上得点したてっけ。」
と、まあいかにも情けない返事をしていた。 
実際、前日の夜には風邪ひいて、少し体調を崩したこともあって、今回は行くの止めようかなあ、という気にかなりなっていた。
しかし、もし劇的に勝ってその場にいなかったとしたら、何のために英国にいるのかわからなくなってしまう、と思い直して、勇気を振り絞って来たわけ。

何、Spursに6-0、5-1でダブルをしたって、ManUに4-1、Arsenalに6-3で勝ったって?
ふん、チェルシーはそのマンシーにホーム、アウェイのダブルをしたんだぜ。
矢でも鉄砲でも持って来い。


試合経過

試合の出だしは予想通り一方的に押し込まれた。 チェクがおたおた飛び出したり、最初の4分で3回はピンチを招いた。 
その後も一方的に攻め込まれる局面が続く。 ManCの攻めは右と左両サイドから、しかも両サイドには必ず二人いてパスを廻しながら入ってくる。それも針の穴を通すようなパスで、また受け手は不自然な体制ところにパスが来ても、上手に自分のものにして次のプレイにつなげる。 さすがにうまいものだ。
ところが肝心のシュートは枠内に中々飛ばない。 一気呵成に攻めていたManCもこれをいくら繰り返しても得点にはならないと気がついたのか、或いは少し攻め疲れたのか、 15分ぐらいを過ぎたところから、センターラインあたりでボールを廻して機を伺うようになった。
出だしの何も考えないラッシュ戦法に若干戸惑っていたチェルシーだが、こうして時間がをもてるようになると、自分の戦略でゲームを進めることができる。 それまでアタフタを駆け戻ってきていた攻撃陣が、守りに気を使いながらもカウンターを念頭に置いたプレーができるようになり、戦況は五分五分に、決定的なチャンスはむしろチェルシーの方が多くなってくる。

最初の決定的なチャンスは27分。 
DFがクリアしたボールが最前線のウィランに流れてきて、ウィランが相手DFを交わして裏を取ろうとしたが、逆に相手DFに自陣に蹴りこまれる、それをDFが大きく前方へフィード、再びウィランの前へポトリ、相手が戻りきらないうちに、ウィランはペナルティ近くまで駆け上がる。 気がつくと味方は周りに3人、敵は2人、左にいたラミレスにパス、ラミレスは完全フリーでファーにカーブしたきれいなシュート、ところが敵もさる者引っ掻く者、キーパーのハートが指先で弾き返し、ウイランの頭上へ慌てたウイランのオーバーヘッドキックは場外へ飛んでしまった。 少し落ち着いて、ボールを止め、今度は右のエトーへ回せば、どフリーだったのに。

その4分後、今度は左サイドをアザールが駆け上がる、センターラインを過ぎたところで中央を駆け上がってきたラミレスへ、ラミレスは右サイドを駆け上がってきたイヴァノビッチへ。 
イヴァノビッチは、いつの間にか左から右ペナルティエリア奥深く走りこんだアザールへ縦パス、アザールはペナルティエリア内ゴールに向かって右側で待っているラミレスにパス、ラミレスがズドーンと打ったら相手DFに激突。
リバウンドがペナルティエリアの外側へ転がって行ったところ、飛び込んできたイヴァノビッチが左足で目の覚めるようなシュート、ジョー・ハート動けず、0-1、Rest is a history。

当然アウェイスタンドは狂気乱舞、Boring Boring Chelsea(退屈な、退屈なチェルシー)の大合唱。
イヴァノビッチは自分の頭をシャンプーするパーフォーマンス。 (相手キーパーのハートがシャンプーの広告に出てるんだって。 イヴァ、個人攻撃はいかんのじゃないか?)

その後もManCにボールは廻されるものの、決定的なチャンスは与えず、逆にチェルシーは何度も決定的なチャンスを作り出して、完勝。
ボール支配はManCの65%に対して、チェルシーは35%だが、オンターゲットのシュートはManC3本だけ、チェルシーは二倍の6本、加えてポストを叩いたのが3本あった。 見たか、AVB、モイズ、ベンゲル、こうすりゃManCを無得点に抑えてかつ勝つことが出来るんだよ。
2010年以来のホーム無得点、今シーズンホーム42得点、11連勝のManCを止めたこの試合は、リーグ監督協会が選定する今週の全ディビジョンを通してのBest Displayに選ばれたそうだ。(今までこんな賞があるなんて知らなかった。少なくともチェルシーは今までもらったことがないぞ、てか、先々週のサッカー記者協会によるMourinhoの表彰と一緒で、突然この試合はすごい、と言って賞をつくったんじゃないかな、と疑っている。 少なくとも毎週表彰してるなんて聞いたことがない。)

Mourinho、戦略の勝利

新聞やテレビはMourinhoの戦略が見事な勝利を収めたと、Mourinhoべた褒め。 
色んな小ネタも出てくる。 
先週のトレイニング、選手は、負けないトレイニングをすると思っていたら、アウェイで勝ってダブルを達成するんだとMourinhoは宣言して、ManCのビデオを研究、何度も何度も同じ練習を繰り返した、とか。 
Mourinhoによれば、先週のトレーニングで言うべきことは全て言ったので、試合前のスピーチで喋ることが無くなってしまった。 仕方がないから試合前のスピーチはマッサージ師(第一次Mourinho時代からいて、Terry達とつるんでいてひょうきんなことで有名。)に喋らせた、と。 スコットランド訛りが強くて、Mourinhoは一言も分からなかったが、選手は分かったようだ、とか。(一体何がわかったのだろうか)

先週のWestHamは超守備的布陣でChelseaの攻撃を抑え、Mourinhoは19世紀のサッカーと非難したが、ManCityのホームでは、Mourinhoがその超守備的な布陣をとる、ゴール前にバスを停めるのだろう、と皆が思っていた。 メンバーが発表になって、オスカル、ランパードがベンチ、本来DFのダヴィド・ルイスが中盤と聞いたときには、誰もが守備中心、やっぱり、と思った。
しかし、試合が始まると、見た感じからして違った。 例えばWestHamは自陣にボールが来ると、すぐ選手が後ろ4人、その前に5人横一列の直線で並び、相手ボールを中へ入れないぞという体制をとった。 チャピオンズリーグで優勝したときのバルサと対戦ではチェルシーは後ろに6人横一列(DF+FW)、その前にMF4人横一列にならべた。 
ところが、この日のチェルシーは横一列に並ぶようなことは殆どなく、出たり入ったり、不規則に個別の相手に合わせて上下し、前の3人はお呼びがかからない限り、戻らない。 
即ち、バスは停めなかった。

良くみていると、ManCityの攻めは、真ん中のシルバ、トーレの二人、特にシルバがボールを右に左にさばき、サイドからのセンタリングを中の二人のFWが決めるという古典的パターンが基本だ。 左右のサイドがクロスを上げるためには、左右で相手サイドに勝つことが必要で、ナバスと言うMourinho曰くスピーディゴンザレスはいるものの、ザンブレッタやコラロフと言ったサイドバックが上がってMFとパス交換することにより、サイドで勝って、中へ切れ込んで来る。 このこの指令をするのがシルバで、ボールをはたくとともに、トーレとどちらがサイドに加勢にいくか、前のFWに加勢に行くかを瞬時に決めて攻めてくる。

チェルシーは、このシルバとトーレをマティッチとダビドの二人にラミレスの協力を得て押さえつけること、それでもサイドに流れたボールは左がマティッチ、右がラミレスがサイドバックを助けること、残った一人がセンターを確保すること、等の約束事を徹底して実行し、バスではなく一対一の個人技で攻めを押さえ込んだのだ。

ManCityのサイドバックが攻撃参加すれば、当然ManCityの陣内両サイドにスペースができる。それをめがけてDFがクリアすれば、スピードのあるエトー、アザール、ウィランが走りこんで裏を取れる。 アザールとウィランが左右に入れ替われば、相手DFはどっちがどっちかついて行けない。 フェルナジーニョ不在で本来DFのデミケリスが守備的MFに入ったおかげで、DFよりの位置取りをしてくれると、前と後ろの間に大きなスペースが出来る。 スペースを貰えば、アザールの技巧を止めることは誰もできない。

他にも、色んなバリエーション、約束事があったのだと思うが、基本はシルバとトーレを窒息させること、それがMourinhoのタクティックスであり、チェルシーの完勝だった。 Easy Easy Easy.

LampardのいないChelsea
DavidのいるChelsea

と言うわけで、英国中はMourinho絶賛の嵐だが、これ後講釈、勝てば官軍の世界。 大体、試合前ManCを停められるのはChelseaしかないとか書きながら、実際の勝敗予想でChelseaの勝利を予想したのは、Chelseaファン以外ゼロ、ニル、Chelseaファンですら、立場的にChelseaの勝利に投票するけれど、勝つのはManCだろうな、と。(あ、それは私か)
前半、ManCityは殆ど枠内シュートを打てなかったが、しかし外れたシュートでも9ヤードボックス内からのシュートが何本もあった。 
チェクやDFがシュートコースをカバーしていたから外れたということもできるが、一本でも誰かに当たってコースが変わって入っていたりしたら、試合展開、試合後の評価は全く違ったものになっていただろう。 所詮は結果論で、今回はラッキーだったのだと思う。
ただ、Morinhoにはその幸運を自分の実力だと思わせる力がある。

オスカルが先発から外れたのは、中盤でのボールの組み立てより、攻めのスピードがこの試合では重要との判断によるものだろうが、同時に先日旅立ったMataに対する、はなむけ、状況に応じて使われる選手は変わることを示す側面があったような気がする。
Man Managementに長けたMourinho, この大事な試合でDavidを起用したのはシルバを抑えるためにはDFをMFとして起用することが必要だった、と説明するかもしれない。そしてそれで皆納得するだろう。 Davidもそのミッションを良く果たしたように見えるかもしれない。 しかし、Davidは今回失敗しなかったものの、すばらしい仕事をしたとも思わない。期待された役割を果たしただけ。 
RamiresでもLampardでもその仕事を割り当てられればこなせたかも知れず、少なくとも真ん中にDavidがいる恐怖感からは開放されていたと思う。 
しかし、この大事な試合、Davidを起用する必要がMourinhoにはあった。 
現時点ではLampadの方が役に立つかもしれないが、いずれは誰かに代わらざるを得ない時期が来ている。ならばそれを長引かせるのではなく、早めにLampardのいないChelseaに監督もファンも本人も他のプレイヤーも慣れなければいけないのだ、と。
そして、地雷のようにおっかないDavidの存在にも。

アルペンスキーヤーのようにすいすい進むアザール。 (日本なら牛若丸と言うのだが。)

Mourinhoに言わせると、Chelseaはまだまだ発育途上の子馬です、と。
ミルクを与えて育てないといけない、と。
誰も信じちゃいないけど。

いずれも、DailyMailから無断借用。訴えないでね。


日曜日, 2月 02, 2014

非チェルシーストーリー: Pete Seeger RIP

このところ非チェルシーストーリーは訃報ばかりになってしまった。
しかも、訃報のほうがチェルシーものより圧倒的にこのブログへの訪問者が多いのだから、複雑な心境。


今年のグラミー賞ではビートルズがアメリカに上陸して50周年(エドサリバンショーへの出演1964年)ということもあり、マッカートニー、リンゴ・スターの二人が特別表彰された。
ビートルズが日本へやって来たのはその2年後、1966年のことだった。

その頃、片方ではフォークソングリバイバル、フーテナニーブームがあり、ボブ・ディランがニューポート・フォークフェスティバルに出演したのが、63年~65年だった。

ロック界、その後の若者、カウンターカルチャーにとってエポックメイキングだった二つの事件から、ほぼ半世紀が経過したことになる。

65年のニューポートフォークフェスティバルで、ポール・バターフィールド・バンドをバックに大音響のマギーズ・ファームを演奏して、ボブ・ディランは観客から激しいブーイングを浴び、演奏を続けられなくなった。
そんな若いディランと観客をとりなしたベテランのフォークシンガー、Pete Seegerが先月28日亡くなったと報じられた。 94歳だった。

英国BBC放送(TV)は、午前中は”「花はどこへ行ったの」、「天使のハンマー」の作者で知られるPete Seegerが亡くなりました。”と、白黒の「花はどこへ行ったの」を歌う映像をバックに15秒ぐらいのニュースで伝えた。
午後になると、映像は変わらないまま”「Turn Turn Turn!」や「天使のハンマー」の作者で知られる”に変わった。 「花はどこへ行ったの」はロシアかどこかの民謡を採譜したもので、歌詞は共作だし、作者と言うのは適切ではない、と電話した人がいたのかもしれない。 (日本みたいに。)

これが夜のニュースになると”「花はどこへ行ったの」を歌ってで知られる”に変わり、
バックも白黒映像に加えて公民権運動のデモの写真、比較的最近のフェスティバルの写真等が加わって、時間も1分余の扱いに増えた。

ルー・リードの時の扱いに比較すると午前中は時間が短いように感じたが、ルー・リードは夜のニュースだけで見てそう感じたのかも知れない。 或いは、ルー・リードの方が、ロックとモダンアートと切り口が広かったのかもしれない。

日本でも「花はどこへ行ったの」の存在感は圧倒的で、世代は全く違うが日本人にはある意味とっつきにくい感じのある
ボブ・ディランより、一時期はお行儀の良い日本人に信奉者が多かったように思う。

個人的には、Pete Seegerにはどうも当時のフォーク界の歌声運動的教条的な側面がつきまとうような気がして、今一好きになれなかったが、奥さんが確か日本人、トシさんだったと思うで、なんとなく親しみがあった。
何よりもウイーバーズから非米活動委員会(a la デ・ニーロ、真実の瞬間、ハメット等)を生き抜いたことを思うと敬意を払わずには、おれない。

と、ここまで書いてきて思い出した、と言うか訂正。
ニューポートフォークフェスティバルでディランと観客をとりなそうとしたのは、PPMのピーター・ヤーロウで、ピートシーガーは楽屋でアンプの電源をぶち切ってやると喚きながら手斧を持って暴れていた、というのが伝説だ。
この逸話で教条的という印象を持ってしまったのかもしれない。
しかし、逸話というのはそれらしい故にあり得ないことが多い。 大体楽屋に斧があるわけはないし、Pete Seegerは工場労働者の代表格で見かけとは違って農夫サイドではなく、手斧を持ち歩くようなタイプではない。

BBCが代表作の一つとして採り上げた、Turn Turn Turn!(For everything there is a season.)は、ディランが切り開いた一つの分野と言われるフォーク・ロックの名曲としてDylan Childrenの代表のようなByrdsがヒットさせている。 
ここには、教条的な面影はない、真の名曲だ。
また、時代が一つ終わった。

Pete Seeger, we've learned a lot form you.
Rest in peace.



1月分まとめ

どうも、サムソンギャラクシーの写真がうまくPCにトランスファー出来なくなって、何となくもたもたしているうちに、お目出度い1月、移籍ウィンドウの1月が閉まってしまいました。 このブログを少し心の片隅に留めていただいている方々、誠に申し訳ありません。 何となく書く気が起きないというのは、老人性ウツでしょうか。

1月5日 Derby Away (FA cup) 2-0

FAカップ、現在好調とは言え所詮はチャンピオンシップ、楽勝と言いたいところだが、相変わらずとどめを指すことができず、一方的な試合の割りに楽な試合ではなかった。
何しろ、とどめがミケルの見事なヘッドと言うのだから、何がなんだかわからない。

試合はともかく、プライドパーク、は懐かしいメモリーレーン。 99/00年のシーズンだったと思うが、ホームで4-0で大勝し、アウェイも楽勝と思ってやって来たら、打っても打っても入らない、ゴールマウスの前をワイズとゾラがコーナーキックのために行ったり来たりするが、結局ゴールは割れずに帰ってきた。
殆ど初めてのアウェイトラベルで、単独行動、この後毎週のようにアウェイに行くようになった。

いかにも弱そうなRAMS、羊と言う名前だからと言ってばかにしてはいけない。 設立は1800年代でChelseaより古く、その歴史はイングランド・フットボールの歴史と言っていいほどだ。 今でこそChelseaとはすっかり差がついてしまったが、通算の対戦成績は殆ど五分、この日の勝利でChelseaの方が勝ち星が一つ多いという程度。

お大尽のオーナーもいないのに、中部イングランドの小さな町(County)で、未だにチャンピオンシップで善戦するチームが普通のように存在していることには、感心するばかりだ。 
勿論、チャンピオンズリーグには決して行けないだろうけれど。

1月11日 Hull Away 2-0
今シーズンの降格必至と思われていたHullが善戦して降格懸念は殆どないところで推移している。 Steve Bruceが思いのほか良くチームを率いているという印象が強い。
しかし、所詮はレリゲーション候補、Chelseaの敵ではない。
それにしては、前半0-0、Hazardの得点が56分、試合を決めたTorresが86分というのはいかにも遅過ぎる。 何とか前半にぽんぽんと点を取って、後は流すだけと言うような試合運びが出来ないものかねえ。

1月19日 Man United Home  3-1


翌日の新聞で、「ここへ来て好調なTorresに代えてEto'oのを起用したJoseの采配に疑問を呈したチェルシーファンは頭をかきながら、帰路についたことだろう。」と。
はい、それは私です。
まあ、とにかくエトーさんハットトリックでManUを粉砕の楽勝。

ベッカムさんも息子と一緒にアブラモビッチのボックスシートから観戦。 さすがに渋い顔。


1月26日 Stoke Home (FA Cup)  1-0

今日はLampardのチームで、コーナーを守るときなどLampardが人員配置係のようにディフェンダーの守備位置を指示していたが、結局、27分Oscarのフリーキック一閃だけの勝負となった。
チャンスは山のようにあったのだから、もう少し点とらないとなあ。

一時期のように、わけもなく失点する雰囲気はなくなったので、安心して見てられたとは隣の人の弁。 私はやはり差が一点では落ち着かなかった。 Stokeも簡単なボールに転んだり、まるでSunday Football の様と、反対側の隣の人が怒りの悪い言葉を連発していた。


1月29日 West Ham (Home) 0-0

やってしまった、スッテンコロリン、バナナスキン。
シュート史上最多(本当かなあ)の36本打って無得点で引き分け。  大体試合前に、場内アナウンスで、2点差で勝つか、3点以上とって 勝てばArsenalを抜くなんてことを言うからこんなことになるんだよね。

日本から来た人やあまり詳しくない人に、今Chelseaで一番人気があるのは誰ですかと聞かれると、ユニフォームが一番売れていて、子供に人気があるのはHazardですと答えている。
しかし、一番人気があるのは、なんと言ってもJose Mourinhoだ。

この日も、一番スタジアムが沸いたのが、WestHamのファンが”Sit down Mourinho"と歌うと、Mourinhoが手を振って答え、ChelseaファンがMourinhoの名前を歌って応えた時だった。(トホホ)

試合後Mourinhoは、WestHamは19世紀のチームのようなサッカーをした。全員で守り固めて、あれに穴を開けるにはBlack&Decker(DIYの工具メーカー)の電気ドリルを買ってくるしかない、とWestHamのネガティブな戦術を批判した。 勿論WestHam、Sam Allerdyceはそんななことを言われても痛くもかゆくもない。
Mourinhoだって、自分がインテルでバルサ相手に何をしたか、Chelseaがやはりバルサ相手にどんな戦法をとったか、忘れている筈がないが、まあ、新聞記者は記事を書くのに困らない。

そう言えば前の試合がMourinho の誕生日で、次の記者会見の時にはシャンパンを奢るよと言っていたが、本当にWestHamとの試合前の会見場では記者たちにシャンパン振舞った。 それで好感を持たれるなら、発泡酒代ぐらい安いもので、新聞記者との関係はなごやかな和気藹々。

ManUの試合の後にはサッカー記者協会(FWA ; Football Writers' Association)から表彰されてしまった。
別に、一年に一度の賞とか、何か具体的な功績に対する表彰と言うのではなく、一年に一度の総会のイヴェントをなににしようか、そうだMourinhoを表彰しようと、いい加減に決まったようだ。
それにしても傲慢で好戦的として多くの記者の反感を買っていた第一次Mourinho時代とは様変わりだ。