Chelsea Factory

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木曜日, 1月 02, 2014

1月1日 Soutampton (Away) 0-3

凍えそうな低気温に雨と強風、典型的なイングランド冬の悪天候の中、AwayのSouthamptonにやって来た。 ここで勝たないと、折角Liverpoolに勝ち、Arsenalに引分けた意味がなくなる。

赤い客席が印象的なSt. Maryスタジアムに前回来たのは、確かクレスポがキーパーとポストの狭い間にどんぴしゃのヘッドを決めた試合、いやあれはヘッドじゃなくて体に当てたんだっけ、以来
ほぼ10年ぶりだが、悪い記憶ではない。

前試合のEto に代えてTorres、Hazardとの組合せがOscarとWilanからMataとSchurrleに変更、Ramiresが復帰してLampardとIvanovicは今月一杯Outだそうだ。

試合は立ち上がりTorresの見事な個人技から始まり、Chelseaの圧勝を予想させたが、5分も過ぎると何故か調子がおかしくなった。 こぼれ球が取れない、インターセプトした筈のボールが相手へのナイスパスになる、で試合は5分5分の展開へ。 誰に責任があるのか、不運なだけで誰にも責任はないのか、良く分からない。 Mikelがピリっとしない印象は持ったが。
決定的なチャンスは与えないが、ゴール前の密集で何が起こるか分からないような場面も。

後半開始53分、Mata、Scurrleに代えてOscar、Wilan投入。
53分にTacticalな交代と言うのはMourinhoにとっては珍しいというか、微妙な意味合いのある時間帯の交代だ。
だいたい、Mourinhoは怪我によるものを除くと、交代は後半開始直後(45分)、60分(あまり多くない)、75分(殆ど必ず誰かを投入する。)それに終了間際とパターンが決まっていて、意図が明確だ。 45分での交代というのは、ミスマッチがあって、このままでは駄目だ、何とかしなければというケース。
45分で交代しなかったということは、ミスマッチと言うほど相手との関係で負けているわけではないと判断した結果で、ハーフタイムの指示を踏まえて後半に期待したということだと思う。 普通なら、これで60分までは行く。 ところがその半分で交代ということは、ハーフタイムの指示が全く効果をあげていない、もうすぐに交代しないと手遅れになるという判断を明確にしたものと言える。 1年目のSchurrleにとっては兎も角、Mataにとってこれは屈辱的なことだ。 1月中の移籍可能性を示唆する交代だと思う。

OscarとWilanが入ったとたんにゲームの様相が変った。 急にこぼれ球をChelseaの方が拾えるようになり、ペースは一方的に、Oscarが抜け出してキーパーと1対1に、キーパーに倒されてPKと思ったら、シミレーションにOscarカード、実況録画のCheslea TVがPKだろう、PKだろう、ウーン、レフェリーが正しいかな、と。 試合後のMourinhoもあれはカード、キーパーが飛んできて引っかかるものと思い込んで実際に引っかかる前に転んでしまった、と。
 
 


名誉挽回、59分、Oscarのシュートがポストに当たって、リバウンドをTorresが頭で押し込んで先制。
71分、HazardやOscarのパスで相手を圧倒した後、エリアの縁ぐらいから、Wilanが見事なゴール、81分にOscarが抜け出して、今度はキチンと決めて、ほぼ10分づつの律儀な3-0

結果、Mourinho選手交代の完勝でした。  Mataの前途やいかに。


Festive Season3勝1分はほぼ最高の結果。
ただ、競合相手も負けてくれないので、負けられない苦しい試合が続く。

12月29日 対Liverpool(Home) 2-1

Festive Season4連戦の3戦目は対Liverpool (Home)、今シーズンの行方を占う極めて重要な意味を持つ試合だった。

話は少し飛ぶがSkyでPremier 100 Clubと言うのをやっていて、100ゴール以上を記録した選手の全ゴールを再現していたが、そのシリーズに当然Drogbaのゴール集もあって、04/05年シーズンのビデオがあった。
相手は忘れたが先制点を奪われてそれに対する逆転のDrogbaゴールだった。10年前、ついこの間のような気もするが見てみると、モリーニョを筆頭に皆若い。そし
て、先制されても必ず点を取って勝つんだという気迫が画面からひしひしと伝わってきた。
それも、テリーやランパードからではなく、ティアゴやジョー・コール、グジョンセンやギャラスと言った必ずしも常時先発を約束されてはいない選手から伝わってきた。そこでは上手にプレーしようとか、お客さんが喜ぶプレーをしようという意識なんか全くなく、兎に角勝つんだという気迫だった。
最近のChelseaは上手なプレーは多いがこの気概に欠けているように見える。 ただ、開始10数秒で失点して、必死になって逆転した11月末のSouthampton (Home)ぐらいから、何となくこの気迫というか気概が少しづつ感じられるような気がしている。
このLiverpool戦開始3分でゴール前のこぼれ球を決められて、先制を許す苦しい立ち上がり。
しかし、開始直後の失点は、返す時間が充分あり、もともと必ず点を取って勝つつもりだったんだから、見かけほどダメージはない、と思っていると、まさにChelseaの闘争心に火がついた。
この試合の前半は、今シーズンでも一番の出来だったのじゃないかと思う。
モリーニョも試合後、プレミアの素晴らしいところは、極限まで集中して戦うことだ、だからイバノビッチとランパードの2人も前半で怪我してしまった、と語っていたが、まさにそれぐらい素晴らしい前半だっ
たと思う、

17分に絶好調Hazardが同点のゴール、30分過ぎにEtoさんが逆転のゴール。
Oscarのクロスに相手DFとともに足を出したEtoの足先に当たって、ファーサイドのゴールへ向かうボールをキーパーが指先で辛うじて弾き、コースを少し変える。 ああ、また僅かにゴールポストの外側へ弾かれたか、と思ったが、さすがここはStamford Bridgeチェルシーのホームグラウンド、外側に少しそれた後、バウンドしてゴールポスト、ギリギリ内側へゴールイン。
新聞ではキーパーのミスと言う書かれ方をしていたが、それはEtoさんの集中力をないがしろにするもので、キーパーが指先でもかすったのことを褒めるべきだ。
と言うか、試合後、Liverpoolよりの解説が目立ち、少し腹がたった、でも一番腹が立ったのはモリーニョだったみたい。

前半はランパードの素晴らしい中距離シュート等他にも幾つもチャンスを作った。健闘していると目立ったのはウィランで、珍しい先発で気合が入りまくり、最初のうちファウルの連発でその内カードをもらうと心配になったが、兎も角攻めだけではなく、守りにもすぐ走って戻る姿に好感を持った。

試合前、モリーニョが冗談っぽくちょっとでいいから、なんか、故障してくれないかなあ、体調不良とか、と言っていたスアレスはテリーとケイヒルが常時確実に受け渡し、後半の一時期まで殆ど試合をさせなかった。

ただ、60分頃から、Chelseaのスピード、攻めの集中力がガタンと落ちた。 まだ守りに入るのには早過ぎる感じで、前半飛ばし続けた疲れがでたのか、前半で交代したランパード、イバノビッチと言ったベテランの重しがなくなって、少しどうしていいかわからなくなったのかもしれない。
守りに入ったこともあって、後半の後の方少し自陣でのプレーが増え、ピンチもないわけではなかったが、実力の差を見せ付けて、完勝した。

しかし、試合後のインタビュー、解説では前半のEtoのチャージがレッドカードものだ、とか、スアレスに対するチャージがペナルティだとか、言われた。
スアレスに対するチャージは、PKエリア内でボールをアスプリクエタに奪われたスアレスがクエタを追おうとしたところで、横から来たEtoに引っかかったもの。 これをPKだPKだと騒いでいたが、最悪でもPKエリア外のフリーキック、ボールとはもはや関係のないところでの単なる衝突というのが、(きっと)レフェリーの判断。 対して大袈裟に言うほどのことではない。 それよりも前半にエリア内でHazardを倒したルーカスのプレーは100倍明らかにPKだった。

と腹に据えかねたモリーニョ試合後のインタビューで、スアレスの転倒をAcrobatic Swimming pool Diveと大袈裟に表現してみせ、解説者は彼も彼もLiverpool出身で、Chelsea出身者がいない(実際いないわけではないが)、と不満爆発、10年前なら個人攻撃やTV局攻撃になって後味の悪いインタビューになりかねないところ、今年は、”引退したら、そう75歳で引退して、Chelseaびいきの解説者になるからその節はよろしく。”と付加えて、笑いをかったが、今年のモリーニョのインタビューは記者と和気藹々の和やかなものが多い。
翌日のメイルは75歳のモリーニョの写真を合成して作って見せていた。

今回のラッキーガールはゆかさん。
髪の毛を一部緑色にして、どこのちんころパンク姉ちゃんかと思ったら、英国でしか出来ないのでヘアマニキュアをしてみたという、パンクとは無縁のワーキングホリデイ中、22歳の真面目なお嬢さんでした。
兎に角、Liverpool戦に勝ちをもたらした勝利の女神です。