Chelsea Factory

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火曜日, 12月 27, 2016

12月26日 Vs Bournemouth (Home) 3-1

クラブ史上初の12連勝がかかった試合、コスタ、カンテを欠いて少し心配したが、順当に勝って新記録を達成した。 
次はプレミア記録のアーセナルが持っている14連勝が目標となるが、アーセナルの記録は1試合が次のシーズンにかかっているため、次に勝てば同一シーズン内での連勝と言う意味でプレミアタイ記録となる。


Chelsea (3-4-3): Courtois;
Azpilicueta, David Luiz, Cahill (c);
Moses (Aina 89), Fabregas, Matic, Alonso;
Willian (Chalobah 83), Hazard, Pedro (Batshuayi 90+4).

Unused subs Begovic, Ivanovic, Zouma, Loftus-Cheek.
Booked Pedro 63
Scorers
Pedro 24, 90+4, Hazard 49 pen.

Bournemouth (3-5-1-1): Boruc; Francis (c), Cook, Daniels; A Smith, Arter, Surman (Stanislas 66) Gosling, B Smith (Ibe 77); Wilshere; King (Afobe 66).
Unused subs Federici, Mings, Fraser, Wilson.
Booked Wilshere 14.

Referee Mike Jones
Crowd 41,384

期待された若者ミツバチ(Batshuay)ではなく、センターFWにはアザールをすえてきた。従来になく立上りから攻めまくるが、チェルシーに合わせてボーンマスは3/5バックにフォーメーションを変更して確実に守る。 
チェルシーの攻めはまるで猫の額で針の穴にラクダを通そうとするような攻撃の繰り返しで、簡単には得点できなかった。 しかし、ゲームが落ち着いてしまったかなと言うところで、チェルシーの攻撃、きれいにグルグルとパスをつないで、相手DFで一杯のエリアの側、セスクからの敵陣を貫くパス、狭いところでフリーのペドロへ、ペドロが体を回しながら、ループシュートが、キーパーの頭を越えて先制。 その後は、積極的に攻めるのは止めてカウンター狙いに。
時たま、ボーンマスもチェルシーのゴール前に迫るようになるが、それほど緊迫した守りにはならなかった。
後半開始後早い時間帯で、相手エリア内でアザールがきれいに足をかけられて、PK獲得。
アザールが相手キーパーの動きを良く見て、コロコロを上手に決めて、勝負決定。
その後はチェルシー守って、守って、さすがイタリア人監督。全然見方陣内危険なところには近寄せず、遠くでボールをまわさせるだけ、カウンターに回るとそのスピードの速いこと速いこと。ウィラン、モーゼス、セスクなど何度も決定的なチャンスを得るものの、決めきれなかった。
ただ、これ以上プレーを続ければ、チェルシーが得点するだけなのが明らかなのにも関わらず、ロスタイムギリギリまでプレーさせてくれたおかげで、カウンター、ペドロがおまけを決めてしまった。 (相手選手に跳ね返ってのゴールはオウンゴールと訂正された。)

昨年初めてプレミアに昇格、去年はスタンフォードブリッジでチェルシーに1-0でかったボーンマス、今年も降格争いからは少し離れた中位にいて、若いハウ監督の手腕が高く評価されている。イギリス人と言うことで、将来のイギリス代表監督候補とか、或いは賞味期限切れが濃厚なアーセナル、ベンゲルの後継者、とか。
そう言えば、アーセナルからローン中のウィルシャー、いい場面もあったが、それほどとてもいいとは思えなかった。 あの程度だったら、サザンプトンのタディッチ、ストークのシャキリ、パレスのカバイェなど、プレミアには優れたMFが一杯いる。


日曜日, 12月 25, 2016

ケン・ベイツ、アブラモビッチ、お金の話

オスカルの中国移籍が本決まりになった。
デイリー・メールは依然£52Milだが、BBCは£60Milの方を採用している。
150円換算だと約90億円だ。 オスカルの給与は3倍、週給£400千(3倍以上、4倍くらいと思う)と言われている。 これは年棒約£20Mil(約30億円)に相当する。 家族がどんなにロンドン好きでも、さすがに心が動くだろう。
一方、クラブは2013年以降、選手のトレード収益のみで£320Mil(約480億円)の収益を上げていると言われている。 従って、チェルシーの球団経営は順調かと言うと、そんなことはない。
財政的には未だにアブラモビッチの資金力におんぶに抱っこ状態(だと思う)。

1905年と比較的歴史の浅いチェルシーは、1980年代までは従来のオーナー(Mear Family)がクラブを所有していたが、フットボールクラブの経営が前近代的オーナー経営ではとてもやっていけない時代となり、80年代当時イーストスタンドの増築に伴う借金が返済できず、借金返済のためにスタンフォードブリッジを売却せざるを得ないかもしれない、と言う経営危機に陥った。 この経営危機に際し、実業家と称し、Wiganのクラブ運営に携わっていたケン・ベイツが1984年4月£1でクラブの経営権を取得した。 この頃、
ケン・ベイツがクラブ取得に投じた資金は僅か£1だが、債務を全て引継ぎ(債務の支払いを保証する形)経営の立て直しを図った。 ベイツ流の近代経営は昔からのファンや古い選手とは軋轢を生み、攻撃的な性格で反感を持つファン、マスコミも多かったが、一応経営は立ち直り、降格による危機も乗り越えてプレミアに定着するクラブとなった。 
ベイツはスタジアムの改修、ホテルの併設によるスタンフォードブリッジのコンプレックス化等を進めるとともに、フットボールの世界で知名度が高く、顔の広い監督やヨーロッパ各地からの有名選手を獲得、これによりチェルシーはプレミアで常に上位クラスとなるチームに変貌した。 (今でこそ珍しくないが、当時はイギリス人のいない先発メンバーとして、ずいぶん叩かれた。) 

ベイツの経営手法は自分のお金を投入するのではなく、クラブの成績や自分の経営能力をもとに他人からお金を集めると言うもので、基本的には借金経営だった。 中で、マシュー・ハーディングのようなお金持ちのファンを説得して、多額の資金を投入させることには成功したが、経営権は全く渡さなかった。 また、フットボール経営は普通の大金持ちが道楽で使える£10Milとか£20Milとかではとても対応できないビジネスとなり、マシュー・ハーディングレベルではとても対応できなくなった。
ベイツが選んだ最後の監督、ラニエリと。

ケン・ベイツはスタジアムの収容能力を上げるため、ウエストスタンドの改築を行い、その資金を社債発行£100Mil (約150億円)で行い、その社債を上場して資金調達した。 当時それは最先端の金融テクノロジーとして賞賛された。 
しかし、当時のクラブ収入は£200Mil程度、これはクラブ経営に一杯の状況で借金返済の原資とはなりようもなく、何か秘策がない限り返済(社債償還)ができる筈のない借金だった。 
West Stand、中二階とアッパーの間に一列、
プレミア・スイーツがある。アブラモビッチもここから見ている。
ベイツは秘策として、スタジアム中二階に特別スイート、10戸を組込み、これを10年契約、一戸当たり£10Milで販売した。 10戸全部売れれば借金は完済できるし、せめて5・6戸売れれば、借金は大きく減って、マネージできる範囲に減少し、利払いにも問題はない筈だった。 ところが、実際には2戸しか売れず、ベイツは進退窮まった。 (だからと言って、即倒産の危機にあったわけではない。 社債は支払いを繰り延べることができたし、スタンフォードブリッジと言う資産があるので、解散価値は必ずしも負債超過ではない。 しかし、支払いを繰延べれば高率の遅延金利を支払わねばならず、赤字が累積して早晩負債超過に転落する可能性は極めて大きく、何よりも新シーズンを迎えての補強資金がなく、何とかしなければならない状況だった。)

社債の支払い期限が迫り、久しぶりのチャンピオンリーグ参戦が決まったのにも関わらず、資金不足で進退窮まったベイツに、2003年夏救いの手を差し伸べたのが、ロシアの少し胡散臭い、オルガルヒと呼ばれる、ロシアの政治と結びついた(と思われる)若い新興成金、ローマン・アブラモビッチだった。
アブラモビッチはロシアの公共事業民営化の過程で巨額の富を得たといわれ、当時の個人資産は£1.000Mil 、10億ポンド、約1,500億円を超えると言われ、ベイツ保有株式等旧クラブ株主の株式を総額£60Mil で買い上げるとともに、社債の支払いを肩代わりすることで合意した。
こうして、チェルシーはロシアのお金持ちアブラモビッチの個人企業となった。
チェルシーファンは、新規の資金調達を大歓迎する一方で、ロシアの黒い資金との関係や、個人的な失脚等に巻き込まれること、アブラモビッチが理不尽な我が儘を言いだすことなどを恐れたが、政治的なスキャンダルにまきこまれることはなく、極めて普通のファンらしい対応でファンからはここまでたいそう支持されている。
(勿論、全ては最終的にアブラモビッチの一存で決まり、反対するファンも常に存在はするが、ここまで一般的なファンの意向と正反対の決断が下されたことはない。)      
  

(以下本項続く)

水曜日, 12月 21, 2016

オスカル £60milで中国へ


特に新しいニュースではないが、オスカルの1月移籍は本決まりと言われている。
金額について£60milと報道しているのはEvening Standardだけで、他は£52milとのこと。 £52milでも日本円換算約78億円(150円/£として、以下変動が激しいので、取敢えず一律このレートで換算する。)だ。

オスカルの移籍話は昨年もあったが、ロンドンを離れたくない、と固辞して実現しなかった。 この夏もConteは当初放出のつもりだったが、Maticに信頼が持てずKanteと組むディフェンシブMFなら使えるかと、プレシーズンに何度か使ってみた。 しかし、結果ディフェンシブMFとしては今一歩で、むしろMaticの方が使えるとの結論に達した。 しかし、オスカルはプレシーズン最後の数試合で攻撃的MFとして目を見張るような働きを見せ、最後の最後で残留となった。

今シーズン当初はある程度起用されたものの、3バックになってからは殆ど起用されず、たまに残り数分フレッシュレッグとして出場機会があっても、目立った活躍が見せられず、ベンチにも入れないことが多くなった。 ここで、チェルシー史上最高額での移籍オファーがあり、本人の給与も一気に3倍と言われては、ついに断れなくなった模様。 家族もそこまでお金を積まれるとさすがに仕方ないか、しょっちゅうファーストクラスで帰って来てね、と言うことになった模様。 
しかも、行先は監督がアンドレ・ビラス・ボアスで無茶苦茶なことにはならないだろう、と。(すぐ監督交代で無茶苦茶なことになる可能性はいくらでもあると思うが。)

オスカルは性格が良く(良すぎたのかなあ)、ランパードの後継者として期待していたのだが、マタ、アザールとの三銃士時代がベストで、その後良いときは良いが(2015年チェルシーGoal Of The Season Vs QPR、ハットトリック対MK Dons 15/16リーグカップ)、ムラが大きく伸び悩んでしまった。 残念だけれど、中国で稼いで、また元気な姿を見せて欲しい。

ビックリしたのはDaily Mailによると、オスカルが£52milで移籍すると2013年7月以降チェルシーの総移籍金収入が£514mil(約770億)に上り、移籍に払った費用と収入の収支がプラス£314mil(約470億円)に上ると。 総額も収支も他のクラブを圧倒しているとのこと。
アブラモビッチの財力にあかせて、役に立たない大物を無駄に購入していると、皆から馬鹿にされていたのがまるで嘘のようだ。 (下の一覧法参照。)

勿論、ダビド・ルイズのように買い戻した選手もいれば、放出先で活躍している選手も多いが(De Bruyne、Mata?、Lukaku、Schurrle、など)、しかし彼らがチェルシーに残って活躍できたかどうか、出番があったかどうか、は疑問であり、基本的には良い商売だった。
LukakuについてはEvertronで大型FWとして大活躍、売値の2倍で買い戻す話もあるが、基本的にEverton だから活躍できているので、チェルシーでは出番があるかどうか、どう考えてもチェルシー基準ではスロー過ぎる。

実力があっても、出番のない選手に移籍で出番のチャンスを与えると言う意味では寛容なクラブと言うことになるが、チェクだけは勿体なかったと言う気がする。 チェクがいたら去年の惨状は避けられたように思うし、Arsenalが未だに大きな顔をしていることもないのに、と。
若くしてトップチームに昇格、将来の
イングランド代表と言われたが、ローン
先でも目立てず、結局下位リーグへの
移籍となった、マッケクラン。

チェルシーで出番のないまま出て行った若い選手たちの行先と現在の活躍ぶりを見ていると、活躍してくれるのは嬉しいが、所詮そのクラス(リーグワン~プレミア下位定着クラブ)の選手だったのだなとわかる。
ファンの間ではあまり評判の良くないが、テクニカル・ダイレクターのMichael Emenalo、それなりにいい仕事をしているのかな、と言う気はする。



 
CHELSEA'S SALES AND POTENTIAL SALES SINCE JUNE 2013 

Jeffrey Bruma - July 2013 - PSV - £2.5m
Kevin De Bruyne - January 2014 - Wolfsburg - £16.5m
Juan Mata - January 2014 - Manchester United - £37.1m 
David Luiz - June 2014 - Paris Saint-Germain - £50m
Demba Ba - July 2014 - Besiktas - £4.7m
Patrick van Aanholt - July 2014 - Sunderland - £1.5m
Romelu Lukaku - July 2014 - Everton - £28m
George Saville - August 2014 - Wolves - £1m
Andre Schurrle - February 2015 - Wolfsburg - £22m
Ryan Bertrand - February 2015 - Southampton - £10m
Thorgan Hazard - February 2015 - Borussia Monchengladbach - £5.85m
Gael Kakuta - July 2015 - Sevilla - £2.5m
Petr Cech - July 2015 - Arsenal - £10m
Josh McEachran - July 2015 - Brentford - £750,000
Filipe Luis - July 2015 - Atletico Madrid - £11.1m
Oriol Romeu - August 2015 - Southampton - £5m
Ramires - January 2016 - Jiangsu Suning - £25m
Stipe Perica - July 2016 - Udinese - £3.4m
Mohamed Salah - August 2016 - Roma - £14.5m
Papy Djilobodji - August 2016 - Sunderland - £8m
Marko Marin - August 2016 - Olympiacos - £3m
Oscar - January 2016 - Shanghai SIPG - £52m *not confirmed*


TOTAL VALUE OF PLAYERS SOLD OR POTENTIALLY SOLD: £514.4m 

火曜日, 12月 20, 2016

非チェルシー・ストーリー; Patti Sings Dylan

旧聞に属するが、パティ・スミスがボブ・ディランが欠席したノーベル賞授賞式に出席して、ディランの「激しい雨が降る」を歌った。 途中で歌詞がわからなくなり、「I apologise, sorry, I am so nervous.」と中断、満場の客からの立ち上がって拍手に励まされて歌い続け、更に次の詞のところでヨロヨロになったが、歌い切った。

https://www.youtube.com/watch?v=sFFQzpVYVro

私は隠れディランオタク (まあ、本格オタクには全くかなわない軽症オタクです。 因みに、以前のディラン来日公演で特別発売された、ディランのレコードジャケット仕様一口チョコの包装紙をマグネットに包みかえて、居間のスピーカーネットに貼り付けているのですが、来訪者でそれがディランのジャケットだと気が付いた人はいません。)で、パティ・スミスは古い友人なので、それはまるで現実のものとは思えない映像でした。 
唯一残念だったのは、伴奏がハウスバンドでパティのデ盟友、レニー・ケイがギターを弾いてないこと。

数日後、タブロイドのイブニング・スタンダードに「When words fail you, it isn't always such a hard rain」という記事が載った。 良くは分からないけど「言葉が出て来ない時、それは何時もこんな激しい雨とは限らない」と言うような意味だろうか。 曲名にかけて、授賞式の緊張感、高揚感、感動、誇らしさ、そしてディランの詞のすばらしさを強調しているようだ。

記事の寄稿者はイートンからオクスフォード出身でタブロイドに書いてはいるが、英国で最も著名な文学賞ブッカ―賞の審査評者だったこともある。 その彼が、パティがつっかえたことで感動が倍加し、子供たちの見ている前で涙がこぼれて止まらなかった、と打ち明けている。

中囲みのタイトルでは「The song is one of the best example s of Bob Dylan's claim to literary seriousness. この歌はディラン文学の重要性を(認めることを)要求する最高の例のひとつ」と。

この歌が発表された当時、誰も何が歌われているのか分からなかった。 七つの海やそそり立つ山々を乗り越えた冒険、八股のおろちに食われて、三つ目小僧から逃げ惑う旅から帰って来た、みたいな空想は頭の中を駆け巡るがそれがどこへ到達するのか理解できなかったから、理解しようとするのは止めた。
日本(恐らくアメリカでも)では、核実験による放射能雨の恐ろしさを訴えた反戦歌と発表当時捉えられた。 しかし、聞いていると何か違うだろう、と思う。 目くるめくイメージの跳梁、眼が覚めるとお母さんが聞く、何処へ行っていたの、青い目の息子よ、と。 あるいは声をかけてくれるのはパブの太っちょのおばさんだろうか。
この文章の寄稿者は74年生まれ、もうとっくにディランがプロテストシンガーと呼ばれなくなってから生まれ、政治的メッセージを読み込むことはしない。 ただ、ディランやパティにニューヨークのダウンタウンで降り注いだ、激しい雨が50年経った今もまた、降っていることに気づく。

ディランは合わせて受賞の辞を寄せて代読してもらっている。
基本は、有難う、だが中で「尊大」にも自分のことをシェイクスピアーに喩ている。作品を喩ているわけではなく、シェイクスピアが‘河原乞食の‘座付き劇作家として、ステージや役者場合によってはギャラのことを常に考えながら戯曲を書いたように、彼もキーをどうするか、バンドをどうするかなどのことを都度考えながら曲を作って、詞を書いてきた、と。 それは、ディランのような大衆芸能の歌手にノーベル賞を与えるのはけしからん、と怒っている人々に対する回答と解釈される。

日曜日, 12月 18, 2016

12月17日 Vs Crystal Palace (Away): 1-0

アウェイのクリスタル・パレス戦は冬枯れのロンドンに霧が深くかかって、12時半キックオフだと言うのに照明全灯のわびしい雰囲気。
暗い

しかし、ここも1-0で勝って(Yeah, we're boring boring Chelsea !)、クラブタイ記録の11連勝。

Chelsea (3-4-3): Courtois;
Azpilicueta, David Luiz, Cahill (c);
Moses (Ivanovic 79), Kante, Matic, Alonso;
Willian (Fabregas 64), Diego Costa (Batshuayi 89), Hazard.

Unused subs Begovic, Zouma, Chalobah, Pedro.
Booked Diego Costa 22, Kante 60, Fabregas 90+2.


Scorer Diego Costa 44

Palace (4-2-3-1): Hennessey; Kelly, Dann (c), Delaney, Ward; McArthur, Ledley; Zaha, Cabaye (Campbell 79), Puncheon (Townsend 77); Benteke.
Unused subs Speroni, Fryers, Husin, Mutch, Lee.
Booked Ward 17, Cabaye 65.
Referee Jon Moss
Crowd 25,259

ManCやSpursは立ち上がりからチェルシ-を押し込んで、中盤支配、自由にプレイさせない作戦で来た。West BromやSunderlandはとにかくゴール前を守って引分け狙いだった。
コスタにとっては簡単、軽々
パレスのパーデュウ監督は、このような極端な作戦は取らず、正当に立ち上りから一生懸命走り回る作戦。 下位リーグのクラブが上位リーグと対戦する際によくやることで、一生懸命走り回って息をつかせないまま点が取れれば、その後は調子に乗って最後まで戦い抜けるかもしれない。 相手チームは予想以上の勢いに飲まれて、少し慌てる。 ただ、大抵の場合はこれが通用するのは最初の15分で、それ以上すると実力差が出てくる。
パレスはBentekeをトップにおいて、CabayeやZahaは立派にプレミアレベルの攻撃力で、15分以降も一進一退の形勢。
しかし、そこはそれ次第に実力差が出てくる。チェルシーには決定的なチャンスが出てくるようになり、パレスはボールは回せてもチャンスにはならなくなってくる。それでもダラダラと前半終了かと言うところで、アスプリクエタのセンタリングをコスタがきれいに決めて、1-0。
後半は、チェルシーがチャンスを何度も迎えるがKill Offできずに、1-0で終了。

連勝とは言っても、この5戦、3試合が1-0、で攻めながらも得点できず、決めたのは全てその男コスタ、と言うのは何とも不安だ。 しかも、次の試合はそのコスタが累積カード5枚で出場停止、更に中盤守備の要、カンテも出場停止。

クリスマスの首位が確定したチェルシーだが、過去クリスマスに首位だったシーズンは全て優勝していると言われている。
しかし、首位だったチームが常に優勝しているかと言うとそうでもない、と。

デーリーメールに、クリスマス首位のチームの最終順位が載っていた。2011年までしか載っていないのは、恐らくそれ以降はクリスマス首位のチームが優勝しているのだろう。

12年以降は、ManU、ManC、Chelsea、Leicesterかな。

恥かき、Arsenal、Liverpoolとは一緒になりたくないなあ。




金曜日, 12月 16, 2016

12月14日 Vs Sunderland 1-0

チャンピオンズリーグのないチェルシーにとっては、久しぶりの週中の試合。 遥々ロンドンからクラブ仕立ての電車で、夜の7時45分からの試合に行った。
冬枯れのイングランドを電車は行く
King's Crossに帰り着いたのは深夜3時、それから20分に一本のナイトバスを乗り継いで帰り着いたら4時半。まあ、普通の人はこんなことはしませんな、と言っても電車は11両編成で75%ぐらいお客さんがいたが、一体皆普段何をしている人々だろう。

試合前、サンダーランドファンのLowery君(5歳、小児がんで闘病中)がベゴビッチ相手にゴールを決めた。(実際は何度やってもPK地点からゴールラインまで届かず、ベゴビッチがボールを近くに置いてあげて決まった。)
凄くかわいい子で、これはずるいよなあ。
http://www.bbc.co.uk/sport/football/38336070

昨季は最後の最後でかろうじて降格を免れたSunderland だが、今季も監督にMoyesを迎えたものの出だしから最下位に貼り付け状態、最近2連勝して少し曙光が見えたようだが、依然最下位。
夜のブラックキャッツ
去年降格を免れたのも、先日2勝できたのも全て元SpursのDefoeが孤軍奮闘した結果という印象があったが、メンバー表を見てみると、元Chelseaの若手だった、オランダ出身のVan Aanholt、イタリア人のBorini、ManUで将来を嘱望されたJanuzaiとかいるじゃないですか。
まあ、彼らもChelseaでなければ、ManUでなければ活躍できると言われたものだが、結局Defoe だけが輝くチームレベルと言うことで、トップチームでの先発定着はやはり無理だったということのようだ。


Chelsea (3-4-3) Courtois;
Azpilicueta, David Luiz, Cahill (c);
Moses (Ivanovic 90+3), Kante, Fabregas, Alonso;
Willian (Chalobah 89), Diego Costa, Pedro (Matic 75).

Unused subs Begovic, Zouma, Loftus-Cheek, Batshuayi.

Scorer Fabregas 40
Booked Pedro 56, Moses 90+2

Sunderland (3-4-3) Pickford; Kone, O’Shea (c), Djilobodji; Jones (Love 59), Denayer, Kirchhoff (Larsson 57), Van Aanholt; Januzaj, Defoe (c), Borini (Khazri 82).
Unused subs Mannone, Asoro, Maja, Honeyman.
Booked Defoe 43, O’Shea 45+2, Borini 71
Referee Neil Swarbrick
Crowd 41,008 (3階席の上の方はずっと空いていたから、ずいぶん入るんだ)

試合はまあ予想した通りで、SunderlandはDF系が7人出場と言うことだが、JanuzazaiやBoriniも殆ど守備に回って、ボールはChelsea陣内までやって来ない。
先週のWest Bromwichと基本は一緒だが、チームの勢いが違うからWBの方が守りがもう少し組織的で、 カウンターの匂いもあったが、殆どDefoeにはボールが回らず、センターラインも越えない。 守りも締まりがなく、アロンゾやモーゼズが上がって好き放題できる。
今日こそ3バック、5バックじゃない。
ただ、アザールがお休みで(軽い怪我、休養と)、アザールがいると皆がアザールにボールを回そうとパス回しが正確だったが、アザールがいないと皆好き放題、適当にクロスを放り込んだり、遠くからシュートを打ち上げたり、敵も体を張って守って来るから簡単には決まらない。
手こずるなあ、と思い始めたところで、エリアの中ウイランにパスが通ってフリーに、相手DFがウイランに向かったところで、ウイランはセスクにパス、セスクが真っすぐ決めて先制。
普通ならウィランにシュートと叫んで、ウィランがキーパーにぶち当てるところ、或いはウイランがシュート打たずにエリア内でパスを選んで、通じず何で打たないんだ、と叫ぶところだが、今回はうまく決まった。
その後も何度か決定的なチャンスがありながら、決めきれず、後半になるとチェルシーの攻めも疲れてきて、サンダーランドにもボールが回るようになり、一時は80%近かったポゼッションが、66%に低下。ロスタイムには、クルトワのビッグセーブで逃げ切った。

まあ、クトワがセーブしなかったら大変なことにとは言うものの、それを言うならそれまで相手キーパーが何度もスーパーセーブをしていたのだから、一度のクルトワのセーブで勝てたわけではない。

これで破竹の10連勝、2位とは勝ち点6差、と無敵の強さで、チェルシーはクリスマス首位の年は必ず優勝しているとか、もてはやされている。 しかし、勝ってもかぶっても緒を締めよ。
連勝記録は何時か途切れるし、仮に連敗でもしようものなら、勝ち点差6ぐらい一気に飛んでしまう。 そうなると追いかけるチームの方に勢いがつく、と言うわけで戦いはまだ半分も終わっていない。
ロスタイム、クルトワのスーパーセーブ
確かに、Evertonを撃沈した連勝5試合目頃は強かったが、それ以降はSpurs ,ManCにゴール前に釘付けにされながらの勝利、ボロ、WB、サンダーランドは得点に手こずりながら、個人技などで辛うじて得点、Kill Off出来ずに終了間際はドキドキしながらの1-0勝利。
盤石の強さではない。


開始5分後、5歳のLoerwy君に敵味方関係なく、拍手



元気になるといいね。 ( ;∀;)

火曜日, 12月 13, 2016

12月11日 Vs West Bromwich 1-0

最近、お陰様で試合の翌日は閲覧者がピコっと増える。 
しかしながら、勝つとご機嫌さんでウキウキして、ブログを更新している暇がない。2‐3日遅れの、気の抜けた何とかのような更新で申し訳ありません。
しかし、負けたら何も書かずに放りっぱなしのままだから、それよりは、マシかと。(自己弁護)
 

Chelsea (3-4-3): Courtois;
Azpilicueta, David Luiz, Cahill (c),
Moses (Fabregas 74), Kante, Matic, Alonso;
Pedro (Willian 63) Diego Costa, Hazard (Ivanovic 79)

Unused subs Begovic, Aina, Chalobah, Batshuayi.
Booked Kante 48, Matic 88
Scorer Diego Costa 76

West Brom (4-2-3-1): Foster; Dawson, McAuley, Evans, Nyom; Fletcher (c), Yacob; Brunt (Robson-Kanu 84), Morrison (Chadli 79) Phillips (McClean 79) Rondon.
Unused subs Palmer, Olsson, Galloway, Gardner.
Booked Brunt 20, McAuley 29, Dawson 51, Yacob 56.

Referee Mike Dean
Crowd 41,622

首位確保をかけた試合、こんなところでこけたら折角のSpursやManC相手の勝利が水の泡になってしまう。 (まあ、良くあることだが)

West Bromwichは直近4試合3勝1分けでManUのすぐ後ろまで上がって来て、絶好調。最近のSpursやManCより成績がいい。 基本がチャンピオンシップクラスのエレベータークラブと侮っていると痛い目に合いかねない。
しかし、アウェイのチェルシー戦、WBの目的は負けないこと。がっちり守ってゴール前にスペースを作らせない。 キーパーのベン・フォスターは前半からボールが来るとノロノロとタイムウエイスティングでブーイングを浴びせられても気にしない。 
退屈だから。
SpursやManCは、前でのプレスを強くして、バックラインを上げ、押し込むことで中盤のスペースを消してボールを回したが、WBはひたすら後ろの守りを固めて、ゴール前にスペースを作らせない。
エリアの近くでボールを回すが、アザールはボールをもらう度に、ゴール前を平行移動するだけで、中は入ることができない。(アザールの平行移動は調子が悪いときの特色) サイドも上がったままで、逆にモーゼスやアロンゾが飛び込むスペースがない。 ボール保持率は70%近くなってもシュートゼロが続く。
むしろ、チェルシーの後ろには広大なスペースがあり、そこめがけてのカウンターが時折功を奏する。 ここまで昔の軽くて危険なDFとは打って変わって、適格なコース取りで重要なインターセプションを見せていたダビド・ルイズが昔のルイズの軽率なプレーを見せてヒヤヒヤさせてくれる。 (ManC戦ではアグエロを追って久し振りにセンターラインの向こうまで行って交わされたが、一応その後、慌てて全速力で戻って来ていた。)

前半得点の匂いがあるのはむしろWBの方で、後半に入ってはどちらも得点する感じがしなくなった。 さすがに、コンテが何時も交代は80分前後なのにここでは63分にウィラン、74分にファブリガスを投入。 すると、76分ファブリガスの希望的ロングパスを相手DFが処理にためらったところをコスタが無理やり奪って、一気に問題解決。
その後急にWBは急いでプレイを行うが、It's too late baby, it's too late. Damage done!

しかし、昨季だったら、これでChelseaが決められずに、WBがコロコロ決めていたような気がする。 幸運と言うべきか、コスタ絶好調!と言うべきか。 翌日の新聞では、コスタはドログバに勝るとも劣らない、とまで言われている。

日曜日, 12月 04, 2016

12月3日Vs ManCity (2)

Chelsea (3-4-3): Courtois;
AzpilicuetaDavid LuizCahill (c);
Moses, KanteFabregas, Alonso;
Pedro (Willian 49), Diego Costa (Chalobah 80), Hazard(Batshuayi)
Unused subs: BegovicAinaIvanovicOscar, Batshuayi

Scorers Diego Costa 60, Willian 69, Hazard 90
Booked 
Kante 49, Chalobah 90+7, Fabregas 90+7

Manchester City (3-4-3): Bravo; Otamendi, Stones (Iheanacho 78), Kolarov; Navas, Fernandinho, Gundogan (Toure 76), Sane (Clichy 69); Silva (c), Aguero, De Bruyne.
Unused subs: Cabalero, Sagna, Zabaleta, Toure
Scorers Cahill (own-goal) 45

Booked Otamendi 17, Navas 81
Sent off Aguero 90+6, Fernandinho 90+7
Referee Anthony Taylor
Crowd 54,457

(本編)
出だしから、チェルシーはゴール前にピン止めされた。
しかし、これはManCの両ウィングがチェルシーの両サイドを押し込めたからではない。因みにスターリングは軽い故障でナバスがサイドを務めた。 華麗なるパス回しでチェルシーを追い詰めたわけでもない。
単純に、Man Cityのプレイヤーが上手だった。 中盤に6人を集めながら、これ見よがしにパスを回すまでもなく軽々と中央突破、チェルシーのサイドを押し込める前にサイド突破でクロス、という具合だった。
それは、華麗なるパス回しで相手を翻弄するというより、一発のキラーパス、一つのブリリアンドなプレイで得点を目指す、個人技100%発揮プレーの連続だった。

それにしても、ナバス、デブリンナのクロスは素晴らしく、きれいに弧を描いてアグエロのいるところへ飛んでくる。
久し振りに出番を得たセスクに活躍の場面はあまり見られないし、アザールもいるのかいないのか、たまにしかわからない。 それでも個人技同士の対決になれば、全体としては相手に分があっても、各局面ではチェルシーも負けてはいない。 次第に局面はややManCity有利の5分5分に収まっていった。
加えて、どんな決定的なチャンスでも、コスタやアルゲリョですら、決められるのは10のうち4回ぐらいだ。 MFなら2回(ランパードは4回決めた)程度、モーゼスなら1回だ。言い換えたら、コスタやアグエロでも6回は失敗する。 幸いにも、失敗の6回の方が続いて前半終了へ、ここで決めたら丁度いい時間帯、というところで、ナバスのクロスにケイヒルが見事に決めた!
オウンゴールのCahilからかうアグエロ、人を呪わば穴二つ
うっ、オウンゴール、勿体ない。 場内では、ゴールスコアラーの名前を言わないが、はっきり見えました。最悪の時間帯の失点。

気を取り直して後半、ドレッシングルームでコンテにたっぷりお説教されて、まるで別チームのようになってピッチに戻って来たかと思いきや、全然変わらず。 4分6で押されてピンチの連続、デブリンナ君がトーレスばりのゴール前打ち上げをやってくれなければ、Kill Offされるところだった。

試合を決められない痛恨のミス


まあ、言葉通り、チャンスの後にピンチあり、ピンチの後にチャンスあり。 60分、セスクのロングボール一発、コスタがDFをなぎ倒してシュート、一気に同点。 言ったでしょう、押し込まれてDFラインがフラットになった時は、ランパードからドログバへの国際電話と言う伝統がチェルシーには生きているのだ。

この一発で試合の模様がスッカリ変わった。それまで力づくだったMan Cの攻撃が、華麗なパスワークに急に変わったのだ。 意図が良く分からないが、点を取るために大事にいかなければ、という気持ちだったのだろう。 しかし、アウェイなら引き分けで十分なチェルシーにとっては、これはもっけの幸い、5バックと言われようが何と言われようが、ひたすら守って、カウンター狙いに徹することができるので、スピード感、意外性のない華麗なるパスワークほど守りやすく、狙い易い相手はいない。
縦パス一本見事
と、言うわけで守るチェルシー、今度は後ろからのパスをもらったコスタがサイドを駆け上がって来たウィランにナイスパス、きれいに決めて、2-1。
同国人、コロンビアの飛行機事故に
Man Cはストーンまで下げて総がかりで攻めてくるが、そうなればますます守り易い。大したピンチも作らず、90分、今度はアザールが抜け出して、3-1、ジ・エンド。
美味しいところはもらいます

ところが、それでは終わらなかった。 時間のないところで、抜け出そうとしたアグエロのボールをカットしたダヴィド・ルイスの膝小僧にアグエロが飛び蹴りでレッドカード、意図的だとは見えなかったが極めて危険なキックにチェルシーのプレイヤーが怒れば、やけっぱちのManCの選手も応戦して、両チーム入り乱れての大乱戦、まあ、もみ合い程度だがその中で、チェルシーのチャラボアにイエロー、フェルナンジーニョにレッドカード。 ManCは負け試合が決まっているところで無駄な次戦以降の出場停止を食らってしまった。
これは、あかんかった。

チェルシーにしてみれば、前半こそ不甲斐なかったが、終わり良ければすべて良し。 特に60分、追いついてからは、ゲームプラン通り。
スパーズ戦と言え本試合と言え、幸運な面はあったにせよ、トップトップのチームに先制されてそれを追いついて勝ったのだから、もしかしたら今シーズン行けるかもしれない、という気になって来た。
まだ、ロスタイム終わってないよ。


12月3日 Vs Man City 3-1(1)

(前書き) 今シーズン出だしのManCは凄く強かった。 もともと、プレイヤーの平均的質はプレミア随一だと思っている。

以前マンチニが監督をしていた時に、一度プレミアを制覇したが、あれがマンチニでなければ3連覇できていた。 マンチニがペレグリーニに変わってすぐ優勝、やっぱりと思ったが、その後ここぞと言うところで今一精彩なく、今年は真打ちグアディオラの登場。
主力選手に訳の分からない口出しをして何をしたいのかわからなかったマンチニから、自分のスタイルより気持ちよくプレーさせることに重点を置いたようなペレグリーニ、今度は一見大人しそうで実は鉄の規律、自分のプレースタイルが明確なグアディオラ。 バルサやミュウヘンでの栄光がプレミアで輝くか、とまあ恐ろしいチームになってしまった。
出だし連勝していた当時のMan Cは華麗なパス回しで、圧倒的なポゼッションを誇り、チャンスを無数に作って、時として決めるのに時間がかかることはあるが、敵わないように見えた。
完勝したこともある

特に最近のManCが苦手ではない、ホームではシルバとヤヤ・トーレに仕事をさせずに勝ったこともあるし、Awayの行きのバスでは弱気な発言をしていたのを聞かれていて、帰りはご機嫌さんじゃないとからかわれたこともある。しかし、勝っていた試合をランパード追いつかれたのは兎も角、昨年のAwayは歯が立たなかった。こんなチームに勝てる日が来るのだろうか、とすら思った。

ところが、全勝するかと思ったManCだが、必ずしも星を伸ばせずに、僅差でチェルシーの後ろにいる。
コンテが試合前のインタビューで聞かれて、グアディオラのサッカーとコンテ自身のサッカーには似ているところが沢山あるが、グアディオラは時間をかけて攻めるが、私はもう少し少ない手間で攻める、みたいなことを言っていた。
 
へえ、最近時々まるでアーセナルのようにグルグルパスを回してシュートに結びつかないまま、キーパーに戻すことがあるのはコンテの作戦かと思っていたが、必ずしもそうではなかったのか。 或いは、相手陣内でパスを回している途中、無理にスルーパスを通そうとしてカットされるのは、苦しまぎれかと思っていたが、結構コンテの意を反映したものだったのか。。。。

14年にはManCの一員として得点したランパード
先日、ボロ行きのバスの中でシンガポールから来たおじさんに、「最近先に点を取って自分のペースで行けているが、先行された時どうかが問題だね。」と言われた。アーセナル以降上位チームともやってないし。 スパーズ戦で、上位クラスのチームに先行されても跳ね返す力があることは実証できた。 本当のトップ、トップのチームとAwayでどうかが試されるのが、このCity戦だ。

BBCコメンテーターMark Lawrensonの予想は2-1ManCity (これはいい兆候だ、チェルシーは皆が勝つと予想すると勝てないから。)。
いわく、チェルシーの前の試合スパーズ戦の前半40分は全くダメだった。(まあそうだ) チェルシーが7連勝している間、Man Cityは何試合か勝てなかったが、内容的にはより良いゲームをしていた。 グアディオラはチェルシーのスパーズ戦を参考に、両サイド、スターリングとサネを深く攻め込ませることにより、チェルシーの3バックを両サイドのMFと押し込め5バックで守らざるを得なくさせるだろう。 さらに、チェルシーのその5バックをこじ開けるが力Man Cityにはある。 (さてどうだろう)


火曜日, 11月 29, 2016

11月26日 Vs Spurs 2-1


首位を守ったので、急上昇とは言えない
かもしれないが、2連敗のあと連勝街道
驀進なので、急上昇は未だ続いている。
Blimey!!
凄い、7連勝、首位の座確保。

直接対決のSpurs以外、上位チームは全部勝っているから、一試合でもこけたら、致命的に転がり落ちる。
最も強敵と思われたSpursに勝ったのは大きい。

週中、Spursはメンバーを落としてチャンピオンリーグ敗退、そのショックはあるものの、何とかここは勝たないと前試合メンバーをおとした意味がない、と必死。

Chelsea (3-4-3): Courtois;
Azpilicueta, David Luiz, Cahill (c),
Moses (Ivanovic 80), Kante, Matic, Alonso;
Pedro (Oscar 83), Diego Costa, Hazard (Willian 76).

Unused subs Begovic, Fabregas, Chalobah, Batshuayi.

Scorers Pedro 44, Moses 51
Booked David Luiz 18, Willian 85
最近試合前の照明等派手、ダサいけど

Tottenham (4-2-3-1): Lloris; Walker, Dier, Vertonghen, Wimmer; Wanyama, Dembele; Son (Winks 65), Alli (N’Koudou 73), Eriksen, Kane.
Unused subs Vorm, Carter-Vickers, Trippier, Onomah, Janssen.
Scorer Eriksen 11
Booked Dembele 26

Referee Michael Oliver
Crowd 41,513

今や、先発メンバーは不動、と言うか連勝中なので、変えるに変えられない。 母親の忌引き休暇でブラジルに帰ったWillanが定位置をPedroに奪われて、奪取できない。
それにしても、控えがCesk、Oscar、Willanそれにバットマンという豪華さ、でも彼らの入る余地がないのも事実。
すごいなあ、と感心していると、開始直後からSpursの厳しいプレスに押されっぱなし。 ボールが自陣にピン止め状態で前へ行かない、ルーズボールはことごとく取られる、情けない有様。
手前で倒れているのがダヴィド、奥で倒れているのがケイヒル
呆然と立ち尽くしているのがアズプリクエタ。 情けない。
しかし、これは下位チームが上位チームに対して立ち上がり必死に頑張り、もしかしたら行けるかもと勘違いする典型的パターン、15分耐えきればプレスは弱りペースは取り戻せる、と思っていたら、15分持たず、エリクソンに見事に決められた。 

誰も止められないような素晴らしいシュートではあったが、こらあ!、スパーズで警戒が必要なのは、ケーンとエリクソン、この二人だけ。 この二人は絶対に自由にさせてはいけないと言うのに、そのエリクソンにきれいに決められたのでは、何のための3バックだ! 3バックは実質5バックに転換するから防御優先のフォーメーションというだけでなく、センターバックを3人投入するから防御優先と言われるのに、その3人がことごとく交わされて、エリクソンにシュートするスペースを与えてしまった。 ええい、恥を知れ。
ここで先行されて目を覚ましたかと言うと、全く覚めなかった。 立ち上がりほど一方的ではないものの、厳しいプレスに自分で後退する場面が目立つ。それでも何とか、多少はボールを前に運べるようになって、前半終了間際にPedro が見事なカーリングシュートで追いついた。

まあ、こうなるとペースはチェルシーに一気に移って、後半早々勝ち越し、その後も互角ながら決定的チャンスはすべてチェルシー。スパーズは遠くから打つのが精一杯、そんなシュートが一試合二本も決まるわけがない。75分にアザール(あまり調子良くはなかった。)を下げて、以降露骨に守りに入る。 さすがイタリア人監督と言うところだが、コンテがここまで守りに走ったのは珍しい。 終了の瞬間、カップ戦の決勝でもないのに、ケイヒルとアロンゾが地べたに倒れこんだ。

先行されたものの前半で追いついて、後半簡単に勝ち越し、逃げ切り、想定通りの展開のようにも見えるが、その実さすがダービー、選手へのプレッシャーは半端なかったのかもしれない。

苦戦の原因は、Spurs がケーン、アリ、ソンの3人でチェルシーの3バックに徹底的にプレスをかけ、バックから前線へのパスコースを消してしまい、結果チェルシーは両サイドが下がったフラットな5バックになることが多く、コンパクトなスパーズの中盤に競り合いで支配されてしまったことにあるそうだ。
スパーズ・ファン
他のチームもこれを真似てくるかもしれない、と。 でも、この対処法は簡単。 どんどん、前のアザールかコスタに飛び道具のロングパスを送れば良い。 5本のうち1本でも通れば得点機だし、それが怖くなって、プレスは弱まる。 と、私は思う。

Spursは結局、チャンピオンリーグも敗退、チェルシーにも負けて首位との差が広がる、最悪の週。
でも、所詮Spurs、勝つことには慣れてなくて、最後は負けることに慣れているから、特にショックはないだろう。