Chelsea Factory

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水曜日, 11月 15, 2017

Drinkwaterの憂鬱

インターナショナルでプレミアが中断して、退屈な週になっている。
W杯出場が決まったイングランドでは、フレンドリーは主力選手が続々と理由をつけて辞退、思わぬ若手にチャンスが与えられている。
Rubenイングランド代表で得点機もあった。
その中で最も注目されたのが、チェルシーからクリスタル・パレスに出向中のRuben Loftus-Cheek、第一戦のドイツ戦で初先発、Man Of The Matchの活躍、第二戦のブラジル戦にも先発出場した(早い時間に故障交替)。 クリスタル・パレスとの契約上1月には戻れないが、シーズン終了後には確実にチェルシーに戻るだろう、と言われている。
Ruben Loftus-Cheekは、2014年にFAユースカップで主将を務めて、優勝に導いた。このチームには同じように今回召集されたTammy Abraham(Swanseaにローン中)やこの夏Liverpoolに移籍したSolankeがいた。 ユースレベルでは、輝くようなスター揃いのチームを主将としてRubenは中盤で落ち着いて上手にまとめ、存在感があった。
しかし、彼を見ていて当時頭をよぎったのは、Jack Corkであり、Josh McEchranだった。
Cork,Burnleyから代表へ。
Jack Corkは89年生まれの28歳、長い間アカデミーからユースで活躍し、全ての年代でイングランドのユース代表に選ばれたが、結局ファーストチームでの出場は殆どないまま下位チームにローン、サザンプトンからスワンジーを経て現在はBurnlyにいる。それでも、彼は頑張り続けた結果、今回イングランド代表に初選出され15分のプレイ時間をもらった。Burnlyはプレミアのチームだし、最近の年俸は£760千(約1億2千万円)だそうだから、サッカー選手としては成功した方に入るのだろう。 ただ、残念ながらチェルシーから声がかかってくることは、もうないだろう。(クラブこそ違え、ビッグクラブから出て、ビッグクラブに戻ったドリンクウォーターのような例もあるが。)
Josh、今はBrentford.
Jopsh McEchranはCorkより4つ年下だが、Corkよりはるかにワンダーキッドと期待された。全てのユース年代でイングランド代表に選出され、2010年には17歳でトップチームの試合に3試合出場した。しかし、線の細さからか、トップチームでの出場はこの年の3試合にとどまり、下部チームへのローンが続き、そこでも出場機会に恵まれず、結局現在はブレンドフォードに移籍している。
Corkはそれなりに成功したし、McEchranも未だ必死にプレーしているが、若くしてもてはやされ、消えて行った選手は沢山いる。
14年当時FAユースカップを見て思ったのは、上手だけれどCorkやMcEchran同様RubenがLampardの後を継ぐようなチェルシーのトッププレーヤーになるのは無理なのだろうな、ということだった。(ちなみに、アブラハムはカルーにはなれるかもしれないが、ソランケは勘違いして消えていくだろう、とも思った。)
果たして、Rubenは若手の中では生き残ったが、チェルシーでの出場機会は極めて限定されている。
そりゃあそうだろう、セカンド・ストライカーのMFとして使うなら、アザール、ウィリアン、ペドロを上回る存在感が必要だが、そこまで派手な選手ではない。ファンの中には英国人のRubenを使えとわめく連中もいるが、結果に責任を負う監督にしてみれば、それは無責任な意見だ。
Rubenが目標とするのはBallackとか。
いい心がけだ。ロナウドやアザールにはなれん。
しかし、ウィリアンやペドロも年々歳を重ねていく。今回大きな注目を浴びたことからRubenにチャンスが回ってくる可能性は随分大きくなった。とは言え、セカンドストライカーなら世界にはもっと強力なプレーやがたくさんいる。 身近なところでも、デレ・アリ、やサネ、或いはヘススは年齢は大差ないが、現時点でRubenより上だ、チェルシーがペドロの後任にRubenを£35Milで売って、その資金でサネを獲得しても不思議ではない。
もし、Rubenがチェルシーで生き残るとしたら、それはランパードのように、或いはセスクのようにプレーにおいてチェルシーの攻守の中心になり、皆がRubenを見てからパスの出す先を決めるような存在になり得るかどうかだろう。 それはRubenの努力以上に監督がRubenに何を期待するか、どのような役割を与えるかによる、と思われる。

もう一人、イングランド代表で今回話題になったチェルシーの選手が水吞みことDanny Drinkwater。
まだプレミアでの出場時間は20分未満
相次ぐ主力選手の辞退で困った代表監督のサウスゲートが、ドリンクウォーターに声をかけたところ、「怪我から治ったばかりで、未だ試合勘が戻っていないから今回は遠慮したい。」と辞退したとか。
これに対して、選手上がりの評論家たちから、一旦辞退したらもう呼ばれないと思え、来年のW杯はもうないと思え、とバッシングされている。
しかし、怪我から返ってきたばかりで、試合勘が戻ってない、と言うのはコンテが復帰初戦のカップ戦の後、ドリンクウォーターのプレーを表して言った言葉そのまま。
言い換えると、コンテの言葉を受けて、はっきりそう言われたかどうかは別として、今は試合勘を取り戻すことに専念しないと、チェルシーでの立場が危ないと考えたか、そう言うプレッシャーを感じたからだろう。
苦労人、応援してるよ。
バカヨコとカンテで基本後ろのMFは固定されている。コンテは、相手によって攻めたいときはバカヨコに代えてセスクと考えていたようだが、カンテ、セスクでは守備があまりに雑、で、カンテ、バカヨコ(ダビド)、セスクを後ろにおいて、前にモラッタ、アザールの二人だけにしたら、攻めがあまりに薄すぎる、やはりモラッタ、アザール、ぺドロ(ウィリン)の3人は前に置きたい、と悩んでいる。
本来はカンテーバカヨコ、カンテ―ドリンクウォーターでやれるかと思ったが、ドリンクウォーターが怪我で出遅れ、セスクが予想以上に頑張って、契約更改か、とか、話がこんがらがっている。さらにドリンクウォーターはMnaU出身だが、ManUレベルではないと放出された口、それほど器用ではない。コンテは器用なプレーヤーが好きだから、果たしてドリンクウォーターを使う気になるかどうか、、、。
過去2戦の出場実績を見る限り、ドリンクウォーターは目の覚めるような働きはできなかった。そうなると代表合宿に参加している暇なんてない、コバム、コンテの前でいいところを何とか見せないといけない。
そこへ、Rubenの代表戦での活躍、ドリンクウォーターの気分は欝々として晴れない。
うーむ、頑張れ!!!


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