Chelsea Factory

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日曜日, 9月 20, 2015

9月19日 Vs Arsenal (Home) 2-0

ようやく、Premier開幕の気分になった。

土曜日でお天気が良かったこともあるが、迫力のないArsenal相手なので、落ち着いて試合が進められ、全般的に自分のペースで戦えた。

Everton戦では、シュートが打てず、試合通してオンターゲット2本という不甲斐なさだったが、今回は前半だけで7本もあった。

セスクが要所で役に立ち、アザールも好調時を思わせるプレーが随所に見え、やっと本来のチェルシーが戻ってきたという感じだったが、焦点は前半終了間際のコスタのプレーとアーセナル、ガブリエルの退場に移ってしまった。

試合が退場の有無に拘わらず、チェルシーが優勢であったことは誰も否定せず、また退場になったガブリエルが愚かであることも誰も否定しないが、コスタも退場に値するじゃないか、とTV,メディアで非難轟轟。コスタ人非人コールが巻き起こっている。

負けたベンゲルがコスタは3試合ぐらい出場停止にすべきだ、と言うのは、何時ものひかれ者の小唄というやつ。 
それに調子を合わせるように、全てのTV,メディアが、ボールをめぐっての体の入れあいで相手の顔を両手で押し込んだり、後ろ手で顔をはたいたりしているコスタの写真を載せ、シェアラーに言わせると、それで相手にはカードをアピールするコスタは一線を越えたと。
プレーでは、一度もファウルと認定されていないのも、悪事をして逃げおおせているみたい、と。

TVでは一応両方の立場で論評する人を揃えるようにしているから、Match Of The Dayではシェアラーが怒り狂うのに対して、ダニー・ミルズがボールを見て、体を入れようとしている時は手が顔に当たったりするのはよくあることだろう、一応は弁護していた。 ただ、それでも、意図してなくても肘が相手の顔に入ればカードもらうだろう、とシェアラーに言われると笑ってごまかしていた。
左足が、後ろのコスタを蹴っているのがみつかり、退場!

面白かったのが、翌日のMOD2, 元サンダーランド等に在籍したキルバーン(チェルシー戦でスローインをしたら、パンツが落ちたので、パンツが落ちたキルバーンと呼ばれている)が、コメンテーター、評論家3人を相手に一人コスタ擁護。 
コスタは去年チェルシーにないものをもたらし、優勝に導いた、闘争本能をむき出しにするところからすべてがコスタの一部であり、それを非難することはできない、と。
青い瞳をキラキラさせて(結構イケメンなのでBBCの仕事が来たのだと思う。)、堂々の擁護ぶり。

面白かったのは、コスタを人非人扱いしていた、評論家が、しかし結局ベンゲルの今のチームに欠けているのは、ビエラ以来のコスタのような性格なんですね、と言い、女性記者は自分がファンのチームに来たら歓迎しますか、と聞かれて、Yes.まあ、変わってはほしいと思いますけど、と。

Morinho はMorinhoで試合後コスタのことを色々聞かれて、コスタの話をしないでガブリエルの話をしてくれ、コスタはマンオブザマッチだとか(同意する)。 そのほか例によってわけのわからない話で煙に巻いていた。 ちらっと見ただけでは、最後はバドミントンは素晴らしいスポーツだとか言っていたけど、あれは何を言っていたのだろう。

まあ、とにかく、ここ一番は強いところをみせたから、何とかこれから反攻してほしい。

しかし、ビデオを見てコスタ出場停止処分とか言ってほしくないなあ。
ただ、FAは世間の風向きを見て処分を決めるので、この調子では追加処分を受けそう。

Cahmpions League1次予選 対Maccabi Telaviv (Home)

9月16日

シーズン開始5試合で3敗、1分けは記憶にない悪いスタート。
実際、プレミアになってからは最悪のスタート。
プレミア以前、トップチームがDivision1の時代には同様のスタートがあったようだが、その時はDivision2に降格したように思う。(1年で戻って、プレミア創立に間に合った。)

いくらなんでも、降格争いに参加するようなことは避けてほしい。
このままでは、来年のチャンピオンリーグ出場権は絶望的か。
何とか、格下相手に楽勝して、勢いをつけたいところ。

開始早々、このところ絶不調のアザールがPKを宇宙に打ち上げて悪い予感が漂うが、さすがにクラスが違った。


ウイランがみんなが見送るマジックFKで先制すると、前半終了間際にオスカルがPKを決め、終わってみれば4-0。

先季ワトフォードを昇格させた元チェルシーのジョカノビッチが、給料が不満でワトフォードとは折り合わず、こんなところの監督をしていた。

オスカル、ウイランが戻ってきたチームは溌溂としていて、この不振から抜け出させてくれそうな気がするが、セスク、アザールは相変わらず不調。

終わってみれば4-0の楽勝だが、この相手チームは特にプレスもかけられず、味方は常に時間的余裕を持ってプレイでき、ミスをしても、大した危険に結びつかないため、比較にならない。
ただ、まあ、無失点で景気付けにはなったかな。

8月28日クリスタルパレス戦。
Mourinhoホームでの無敗記録が途切れる
最悪の結果

















9月11日Everton
開始後すぐに相手の攻撃的MFが負傷して、ネイスミスが出てきた。
「ネイスミスのほうが嫌だよな」と話していたら。相手のクロスにチェルシーDFが横一線ならんで飛んでいるところ、スロモーションのように、ネイスミスの金髪の頭が一つだけ抜け出して、ヘッド、先制されてしまった。

Away FanがOne Nil程度で喜ぶんじゃないと歌うもんだから、「点返してから歌おうよ」と言ったら、ネイスミスにまた決められて、2-0になってしまった。
後半、必死になって攻めるが点がはいらないの「攻め続けて入らないと、ポコっと入れられる最悪のパターンになりかねないなあ、」と言ったら直後にネイスミスにハットトリックを決められた。
もう試合中は何も言わん。
セスク、アザール絶不調、ミケルは何のために出てきたのかわからないし、一時期は、まともに働いているのはペドロとマティッチっだけかという感じだった。

Premier開幕 Vs West Bromwich (Away)

プレミアが開幕したものの、出だしでつまずいて、何も書けないまま、日がたってしまった。

マメに覗きに来ていただいている方、申し訳ありません。

最初の勝利は3戦目、AwayのWest Bromwich。
この試合も、前半早い時間に2点先制して、格の違いを見せつけるところが、後半テリーが一発レッドで、退場、冷や冷やの3-2で逃げ切った、不甲斐ない試合だった。
まあ、勝てたから良かった。

スペインからやって来たペドロはいい。 身長は167cmとセスク、ウイラン、アザールにまた一人子供が加わった感じだが、必死になって走り回る感がある。
ペドロは初出場で全ての得点機に顔を出す活躍。
当初ペドロが欲しかったが、ManUに決まりそうだったので
諦めて、ファルカオを獲った。 こんなことなら、ファルカオ
は見送ったのに、と複雑。

ペドロが一点目、コスタが今季初得点、それにアスプリクエタがプレミアで初得点だ。

テリーは抜けられそうになるのを腕を手繰って止めた、スコアリングチャンスだったから退場と言われてしまったが、競りながらあれぐらいの手繰りあいは良くあることで、良くノーファウルと判定されている性格のものが、不運だったと思う。
ただ、スピード不足とか、年齢による限界とかに結び付けられてしまうので、微妙だ。

勝っても喜べない。





8月9日開幕














Swansea戦は追いつかれての2-2引分け
ホームで2失点が情けない
















2戦目はManC。
何を考えたか、緻密な組み立てを省略して、Mourinho正面から
勝負した。 SilvaとToureにガチンコでやられて、歯がたたなか
った。 それぐらいはわかっていたと思うんだけどなあ。







月曜日, 7月 06, 2015

パレード


最終戦の翌日、5月24日リーグ優勝パレードが実施された。
Fulham BroadwayからParsons Greenにかけては、交通が遮断され、興味のない周辺住民ははた迷惑な話だが、約10万人のファンが詰めかけて、リーグ優勝を祝った。

ブンチャカ軍楽隊も待機















群衆の隙間から辛うじてバスが見える
一番はしゃいでいたのはCeskだった。
だって、前のLondonチームでは一度もパレードできなかったからね。
そして、シーズンは終わりバスは去って行った。

2014-15年シーズン 最終戦

残り3試合を残して優勝が決まってしまい、気の抜けたような試合が続いたが、さすがにホームでの最終戦、落ち着いて3-1で完勝した。 まあ、相手も奇跡の残留を決めたSunderlandでは、相手にもモチベーションンはゼロだから、当たり前といえばそれまでだが。
CostaがPKを決めて、シーズン通算得点を20とした。

この試合、観客のお目当ては試合後のリーグ優勝表彰と、選手たちのピッチ一周挨拶。
試合後突然ピッチに表彰台ができた。
ド派手なファイヤー

試合後、選手、スタッフ、その家族が三々五々
ピッチを一周。 
毎年ながら、選手の子供たちが可愛い。そして、
その子供たちがみるみる大きくなって行く。

月曜日, 5月 11, 2015

5月10日 対Liverpool 1-1

お天気が良くて、ピクニック日和。
でもか、だからか、面白味のないゲームだった。
まあ、優勝が決まった後の試合で、興味はTerry、Ivanovic、Hazardが連続出場するかどうか、若手を起用するかどうか(19歳のRuben Loftus-CheekをセントラルMFで先発させた。)、それにGerrard最後のスタンフォードブリッジお目見えということぐらいだから、仕方ないか。
選手入場に炎が噴き出された。
アメリカンフットボールじゃない、つーの。
あっ、アメフトにしてはしょぼすぎるか。
選手入場の際に、炎を吹きだす発火台が設置されて、ボッボッと炎を吐き出した。真ん中にはブルーの花道が用意され、Liverpoolの選手が両側に立って、プレミアチャンピオンに敬意を表する、Guard of Hornourでチェルシーの選手を迎えた。

試合前に、Terryが「ライバルのPoolにGuard of Honourで迎えられるのは、変な気分だけれど、敬意として受け取っておく。」みたいなことを言っていて、選手間でのLiverpoolとの確執の深さを伺わせたが、この感覚はお互い様だったみたい。

80分過ぎにGerrardの交代が告げられた時、スタンフォードブリッジでそれまでずっとブーイングし、ケセラセラのメロディに載せて去年のスッテンコロリンの歌を歌っていた(スティーブンジェラード、スティーブンジェラード、滑って転んで、デンバ・バにボールをプレゼント)チェルシーファンが、まあ最後だからと不承不承立ち上って拍手でGerrardを送った。
ブルーの花道を、Liverpoolの
Guard of Hornourを受けて入場
それに対して試合後のインタビューで「チェルシーファンは2秒だけ敬意を表してくれたけれど、感謝の言葉を言う気にはならない。それはLiverpoolファンに捧げたい、大体10年前にチェルシーに誘われたけれど行かなかったときから、奴らは俺を嫌いなんだ。」と、可愛げがない。
こんなことを言う奴にお愛想とは言え、立ち上るんじゃなかった。
何年か前にGerrardがPubでバーテンを殴った事件があって、裁判になった。そのビデオをみたが明らかに何かを言われたGerrardが先にというか一方的に手を出している。 それが、陪審員裁判で無罪になった。 Liverpoolの陪審員だったから。 有罪だと主張する陪審員がいたら、きっとリンチに会っていただろう。
(補足: チェルシーの因縁のライバルは基本がSpursだが、Spursから見ると、Arseがライバルで、Chelseaはそれほどでもない。 もう一つが70年のFAカップ以来特に90年代後半から2000年初めまで激しく3番目のチームの座を競り合ったリーズだっだが、リーズは自壊してしまった。)

試合は前半キャプテンTerryのヘッドで先制、その後も前半はキレのある攻めを見せたが、決めきれず、前半終了間際に相手キャプテン、Gerrardのヘッドで追いつかれた。(なんか、出来ゲームのよう。)
後半はだれてしまった。 Loftus-CheekはディフェンシブMFで、試合後の評価はそれなりに高かったが、ポジションのせいかもしれないが、特に才能の輝きを見せたというほどではなかった。
向かいの席のアブラモビッチ。
白抜きでCHELSEA FOOTBALLと書いてあるフェンスのCHELSEAの
上の部分のボックス席、一番後ろに立っているドアの横、白シャツが
アブラモビッチ。  チェックのワンピースかコートを着ているのが、
ガールフレンドか奥さん。 座る席もいつもこのドアの横。
アブラモビッチがいる時はドアのところに必ず黒服のガードマンが
立っているので、観戦しているのがわかる。

月曜日, 5月 04, 2015

5月3日 対Crystal Palace (Home) 1-0

勝ちました。
勝てば優勝決定という大事な試合。
優勝決定です。


優勝を決める試合ぐらい、総がかりで攻めて、8-0とか、そういうスコアで、と思ったけれど、結局前半終了間際にHazardのPKからHazardが決めた、ゴールを後半守り切って、勝利です。






優勝決定の瞬間、表彰式はなかったが、
用意されていたキラキラ吹雪が屋根から降ってきた。

後半はまるでパス回し練習のよう。
それだけでは飽き足らずに、MikelからZoumaまで投入、それでもピンチを作って(まあ、そこまで引けばゴール前に釘づけになって、ピンチ作ってしまうわな。)、なんとか優勝決定です。

さすがモリーニョの面目躍如という試合ぶりでした。








私達の席の真正面がアブラモビッチのボックス席。
ドアの前に誰か(ガードマン)が立っている日はアブラモビッチが来ている。
いつもは一番後ろ、ドアの真横に座っているが、今日は試合終了後
一番前までやって来て、拍手していた。
(さすがに携帯のカメラではこれが精一杯) 

金曜日, 5月 01, 2015

狭き門より入れ、武藤!

東京FC武藤選手のチェルシー入りが取り沙汰されて、一時期はなくなったという話だったが、ここへ来て改めて迷っているという話が報道されている。

どうせチェルシーで出番が廻ってくる可能性はなく、日本からのにわかファンが増えるのも困ったものだからという利己的な理由もあって、これまでは冷やかに見ていたが、ここに来て気が変わった。
C’mon Mutuじゃなかった、武藤!!!

武藤さん、二つの門があったら、狭い門の方から入りなさい。
チェルシーへ来る方が日本にとどまるより、人間として大きなプラスになることは確実です。

日本の論調は、どうせChelseaへ行っても出場機会はなく、良くてチャンピオンシップかオランダ、ベルギーあたりへのレンタル。 レンタル先でもお客様扱いで、得られるものはない、というもの。
それなら、東京FC、日本代表で経験を積んでそれから海外移籍を考えても遅くはない、と。

しかし、なんと安易な発想、本当にそれでいいのか?

世界レベルでサッカー選手にとって、22歳というのは決して若くはない。
22歳で世界的なピッチを踏むということは、むしろ遅れてきた若者なのだ。今できる限りの努力をしなくて、何時するのか?

恐らく、出番はまずないだろう。 しかし、一番頭に来た論調は、元日本代表の「チェエルシーにはHazardがいるから、競争原理は働かない。」 というものだ。
Hazardの才能には敵わないという意味ならわかるが、Hazardが人気者だから、競争原理が働かないというのであれば、全くの見当違いだ。

Juan Mataは、2年続けてチェルシーのPlayer of the yearに輝く人気者だったが、モリーニョの見立てには合わず、Oscarに場所を奪われ、売られてしまった。 サッカーは100m競争のようにタイムで能力が測られるわけではなく、戦術に合うかどうかで測られるから、客観的なな意味で競争原理が働いたというものではないかもしれないが、モリーニョの見立てのもとでの競争原理が貫徹した結果であり、そのMataの行き先がManUだから、能力は正確に見極められている。
童顔Willianは自分でレギュラーの座を勝ち取った
今シーズンのスタート、中盤は、Hazard、Oscar、SchurleにCeskだったが、まずSchurleがチームのプレイに馴染みこめず、圧倒的な運動量を見せつけたWillianに取って代わられ、結局ドイツへ戻った。 ここへ来てOscarのパーフォーマンスが落ち、このシーズンオフの動向が取り沙汰されている。 数か月で出て行ったSalaやDe Bruina等機会が与えられなかったわけではない。 Willianのようなを結果を残せなかったのだ。
Azpilicuetaもモリーニョが来た当初10数試合、全く干されていたが、今では不動の左サイド、プレミア1のフルバックと言われるほどになった。
競争原理は冷徹に働く。日本で考えられるのとは比較にならないほど厳しいと思う。 でもだからこそ挑戦する価値があるのではないか。

何のために大学まで出たのか、もう保険は十分かかっている。 サッカー選手の将来は怪我の危険が常にあり、何時まで続くかわからない、チェルシー移籍はもしかしたら、勝ち目のない賭けかもしれない。 しかし、人間としての将来の生き方を考えた時、それは決してマイナスにはならないだろう。

契約に1年か半年はFirst Teamと行動を共にする(ベンチには入れなくても)よう明記させればいい。 出場機会がなくても、得られるものはすごく大きいはずだ。 英語もしゃべれるようになる。(ポルトガル語かなあ。)
小柄なのでFWは無理かもしれないが、世界で通用する選手になるためには、仕方がないだろう。

武藤、眼前の道、困難な道を選べ!


4月29日 対 Leicester (Away) 3-1

このところロンドンは天気の良い日が続き、日中の気温も高かったのだが、この日は朝から雨だった。 それが、バスでレスターに向かう途中、すっかり晴れあがり、雨の後の明るい空が広がったのは幸先がいいと思った。
レスターでは、子供たちがGuard of Honourで選手を迎えてくれた。
ところが、試合開始のころには一転にわかにかき曇り、激しい雨と小粒だが雹までふり始め、気温は急低下してしまった。
前半は立ち上り攻め込まれ、その後盛り返すもののピリッとしない攻撃が続いた。前半終了間際、相手陣内へ攻め込んだところで、ふとボールを取られ自陣に敵を迎え入れ、右から左へ振られてきれいに失点してしまった。 (真ん中でブロックするつもりだったアズプリクエタがこけてしまった、せいだったのだが。)

今日は喜びも7分目、安堵感か。
レスターまで来て、雨に降られて、凍えるように寒くて、負けて帰るのは嫌だなあ、と泣き言が言いたくなる。 
Chelseaのプレイヤーはハーフタイムで、モリーニョの激しいお目玉とくらったらしい。

後半も最初のボールはあんまり緊迫感がないかなと思ったが、3分後にはDrogbaが決めて同点。その後は、時間内に勝ち越し点が決められるかどうかの勝負。
79分にコーナーからCahillが見事なヘッド、キーパーが好セーブしたところをTerryが決めて勝ち越し、その4分後にはRamiresがIcing  On The Cakeのダメ押し点で、結果は完勝。

前の試合の引分けが優勝を決める大きな引分けだったので、後1勝に迫ったとは言え、この日の勝利の喜びは控えめだった。
この日はクルトワが腰の不調でチェクがゴールを守った。(クルトワがここへ来て、キックが安定せず、変えられたという説もある。)
点を決めたのが、DrogbaとTerry、土壇場に来るとやはりオールドスクールの経験値が頼りになるのだろうか。(Ramiresも、前のモリーニョ時代は知らないが、もう古参の部に属する。)


4月26日 対Arsenal 0-0

試合開始
残り6試合で、2位Arsenalとの勝ち点差が10、Chelseaが後3勝すれば、ArsenalはChelseaに追い付けず、優勝が確定する。
この試合は、直接対決なので、2勝分の意味があり、ここで勝てば、後1勝で優勝が確定。週中で優勝が確定するかもしれない。
仮に引き分けでも、Arsenalは勝ち点2を失い、Chelseaは勝ち点1を加えるから、勝利と同じ意味がある。

Chelseaが負けた場合、Arsenalが残り5連勝でもしようものなら(あり得ないが)、Chelseaは残り5試合を3勝2敗で行かなければならない。 
無理な数字ではないが引き分けられないというのは厳しい。

こう考えたら、Arsenalは勝つしかないし、Chelseaは負けるわけにはいかないと、両者のこの試合に取り組む立場の差は誰にでもわかる。

スターティング・ラインアップを見て、皆驚いた、Chelseaにフォワードがいない。Oscarがフォワードを務めるらしい。 うーん、コスタもレミーも怪我でアウト、ドログバは90分持たない、と言うことか。 小柄MFたちの中で、エリア外からのミドルシュートが一番上手そうなのがOscarだから、、、、。
当然スタートから、Arsenalが攻勢に出て、Chelseaはカウンターを狙う。
これがPKでなかったら、何がPKになるんだ?
で、もって前半は攻め込まれながら、決定的なチャンスはChelseaの方に分があった。ラミレスの決めろ!と叫んだシュートもそううだが、Oscarのループは完全に入ったと思ったがライン際でクリアされてしまった。 何よりも、そのOscarにi突進したキーパーの行為は、TV評論家が全員ペナルティと断言するもので、またもChelseaに不利な判定となった上に、Oscarは脳震盪で後半交代を余儀なくされてしまった。

後半は頭からドログバを出して、攻撃の形はつくるが、途中からChelseaは、あれっ、ボールを奪っても横にパスを出すだけで、攻め上がらなくなった。
そう、方針徹底、負けない試合に強制修正。
Arsenalファンから、”Boring Boring Chelsea!" のチャント。 Chelseaファンも腹いせで”Boring Boring Chelsea”と唱和。悔しかったら点とってみろ、てんだ。
終わり良ければすべて良し

この日のMan Of The MatchはTerryだった。
近年負けることが少なくなかったハイボールのヘッドの競り合いでことごとく勝ち、最終ライン、最終ライン辺りのスペースを見事に指示、クリアは味方につながるボール、相手につながらないクリアと完璧。 見ていて、Terryは上手だと再認識していたら、試合後、モリーニョが今年のTerryは彼が知っているTerryの中でも最高の出来だとべた褒めしていた。 誰が見ても分かるんだ。

と言うわけで、負けるわけにはいかないChelseaは負けず、勝たないといけなかったArsenalは勝てなかった。 だから、試合後のTerryや選手たちの喜びようは尋常じゃなかった。

試合後のインタビューで、Boring Boringと歌われていたが、と言われた、モリーニョ、ムカッ、延々と答えていた。
「未来のフットボールは、きれいな緑の芝生の上で、パス回しを競うゲームになって、孫といかに上手にパスを回しているかを感心しあうゲームになるかもしれない。ゴールポストはどもにもなくなってね。
今のFootballはゴールがあって、そこのネットにどれだけボールを蹴りこむかで勝負が決まるんだ。 或は、どれだけ入れさせないか、でね。
SFの世界のFootballについて説明します。
どう言うゲームが美しいかは、見る人の好みで変わる。得点することが一番大事だと考える人にはChel;seaはリーグで2番目だ、18チームは得点数でChelseaに敵わない。 点をいれさせないことを重視する人にとって、Chelseaは2番目に失点が少ない。 ゴールディファレンスはChelseaが一番大きい。 或はチャンピオンになることが大事だと考えるとどうだろう。Chelseaはチャンピオンになるだろう。
 Arsenalファンにとって、最もBoringなことは、10年以上にわたってチャンピオンになっていないことではないか? 或は、ジルーに代えてウォルコットを投入することだろう。ウェルベックとジルーとウォルコットが3人で攻め上がるところが見たかったのじゃないか。」
 ヴぇンゲルに対し、10年もトロフィーを取ってないじゃないか、それでクビにならないのはラッキーだ、とは前から言っていたが、具体的に選手交代までやり玉に挙げてしまった。
勝たなければいけなかったArsenalにしては、勝とうとういう執念が見られなかったじゃないか、と言いたいのだろう。 
確かに、コスタとドログバを前にして、更にその間にイバノビッチを置いて全員総上がりで攻めた試合があった。 そういう布陣を敷くことで、選手に何が何でも点を取るんだという意識を植え付けることが出来る。それで、逆に失点しても、それは仕方がない、できることは全てした、キッチンシンクも投げつけた、というのがモリーニョのやり方だ。

Fabregas is a magician. He wears magic hat♪.
 

日曜日, 4月 19, 2015

4月18日 Vs Man U (H) 1-0

ともに絶好調のManUとArsenalとの連戦。 連勝すれば残る5試合で1勝すれば良いが、連敗すれば勝ち点差が一気に詰まって、Chelseaは失速、Arsenalは連勝と嫌な状況になる。
今後の対戦者の多くが降格争いで必死。 泣きながらかかってくる相手には何が起こるかわからない、からここでは負けたくない、と緊張した試合だった。

スタメンを見て納得すると同時に驚いた。
Willianを下げて、MaticとZoumaのマケレレ役二人使い。 負けなければいい、と言う、徹底したした布陣。 とにかく失点するな、タイミング見て攻めあがれ、点が取れたらラッキー。 
Morinhoらしい何が何でも負けないという意思表示、納得はするものの、いかにMourinhoと言えども、ここまで超ネガティブな作戦をやるか、と少し驚いた。

試合後、聞いたところでは、Willianがウィルス性胃腸炎で、前日まで練習に参加できなかった、と。
Costa、Remyと切れるFWを欠いている上に、Willianまで欠いては攻撃力でManUを圧倒するのは難しい。 それなら、RamiresやDrogbaを補充して中途半端に戦うよりは、守って守って、機を見て飛びかかる戦法にしよう、と考えたのだと思う。 単純に負けない戦法ではなく、ベンチメンバーを見ての柔軟な戦略だったのだ。

おかげでボコボコにやられた。ボール保持率29.7%というのはスタンォードブリッジでは最低だそうだ。 開始直後のルーニーのシュートが決まっていれば、試合の流れは大きく変わっていただろう。(皆が一瞬入ったと思った。ManUキーパーも喜んだ。)
しかし、その後はボールは回されるものの決定的なシュートは打たせず、危うい場面はクルトワがセーブして、時々、チェルシーが攻め上がってチャンスを作る。
大きなパス回しからエリア手前でボールを受けたOscar、駆け上がってくるHazardを一呼吸待って、ヒールパス、Hazardはエリア奥まで切れ込んで、角度のないところからキーパーの足を見極め、届かないところに見事に決めた。Rest is the history.

これで、残り6試合総勝ち点18で、二位Arsenalと勝ち点差10、勝ち点を9加えればArsenalは追い付けない。 残り3勝すれば優勝確定だが、次がArsenalなので、2勝分の価値あり、ArsenalとLeicesterに連勝すれば、優勝だ。

ChelseaとArsenalの残り試合は合計で11に対し、Chelseaの白星かArsenalの黒星が合計で3っつ付けば、Chelseaが優勝と言うのだから、さすがにChelseaの優勝はもう間違いないだろう。
4試合残しての優勝もいいけれど、Arsenalも降格争いまっただ中のLeicesterも簡単には勝たせてくれないだろう。 ホームでLiverpool、一度も優勝できなかったGerrard、の目の前で優勝決定というのもいいかもしれない。

火曜日, 4月 14, 2015

4月12日 対QPR (Away) 1-0

普通の人は試合前、誰もがチェルシーの楽勝を予想した。
全てのチェルシーファンは大苦戦を恐れた。
トップを快走するチェルシーと降格ゾーンに深く沈むQPRでは勝負にならない筈が、ドログバは合わないわ(戦術的に今のドログバは、このチームのスターターになるのは難しい)、ミスパスは連発するはで大苦戦。

クルトワの好セーブ引き分けが精いっぱいかと思ったところで、QPRキーパー、ロブ・グリーンのミスキックをアザールが奪って、辛勝。

後半ギリギリに点を取られて、勝ち損ねてきた今シーズン、ここへ来てギリギリで点を取って勝ち切るという勝負強さが出てきたのはプラス。
しかし、まあ、不甲斐ない試合ぶりはマイナス。

ここのところ絶好調だったアザールも全般的にはいいところなし。それが最後の最後で決定的な仕事をするのだから、さすがと言うべきか。

決勝点は、グリーンのミスキックを奪ったアザールが左奥深くに切れ込んで、エリアの側にいたオスカルにパス、オスカルがサイドから深く走りこんできたアザールに返して、アザールがエリアの外から飛び込んできたセスクへ、セスクが人々の足の隙間を縫って見事なゴロのシュートだった。

QPRは小魚(引分け)を逃した
さすがアザール、さすがセスクだがここへ来て今一でこの試合も途中出場のオスカルのもらったボールを一呼吸おいて、アザールが入ってくるのを見極めたパスも、目立たないがさすがだった。

チェクが出て行き、QPRが降格した場合には後釜にやってくると言う噂のロブ・グリーン、別にそれでチェルシーに味方したわけではないだろうが。

QPRの監督は可愛そうだった、失点した直後は後ろを向いて座り込んでしまっていた。
試合終了後、モリーニョが「すまんな、ご免」という表情で方をすぼめながら、握手していたのが印象的。

これで、残り7試合で4勝すれば優勝確定。ManU、Arsenal,Liverpoolと言ったところとの対戦が残っており、またこのところの試合ぶり、勝ってはいるもののBクラスのチームに大苦戦、から見ると、7試合4勝と言うのは見かけほど簡単ではない。
しかし、チェルシーは弱いチームには弱いが、強い相手には滅法強いというのが、昔からの伝統、ManU、Arsenal、Liverpoolとは結構いい試合ができるのではないか、と期待。 下のチームが残り6試合を全勝すると言うのも考えがたく、眼下の敵、Arsenalに勝てば、残り3勝でも優勝。
チェルシーの優位性は明らかだが、弱気なチェルシーファンは未だ安心できない。

試合前のプレスコンファランス、珍しく日本の記者が出てきた。そのうえ二人も質問した。前代未聞だが、ちょっと恥ずかしい。 (特に、前の記者が聞いたのと同じことは聞くな!)
選手の補強については、スポンサーの意向や経済的な思惑が働くのか、と聞かれたモリーニョ、言下に否定するかと思ったら、当然だ、と答えた。しかし;
「モダンフットボールでは、経済的側面を念頭に置くのは当然のことだ。それは特にチェルシーのようなビッグクラブでは重要なことであって、チェルシーに限らず、ビッグクラブではすべてそうだ。しかし、私たちはあくまでもフットボールクラブなのだから、最終的決断はそれがフットボールに貢献するかどうか、でなされる。経済的側面だけで物事が動くことはない。」
日本人記者から、武藤についての感想を求められて、
「ほかのチームの選手について感想を言うような失礼なことはできない、東京FCの監督か日本代表監督に聞いてくれ。」
武藤には将来性とかがあると思うか?
「あなたの同胞(your fellow reporter)と同じ質問だから同じ答えしか言えない。改めて言っておくと最初に言ったこと、私たちはあくまでもフットボールクラブなので、フットボールにかかる決断が全てに優先するということを繰り返しておく。」だって。
他に答えようがないだろう。

英国では、高々3-4百万ポンドの選手がチェルシーですぐベンチに入れる筈がないと誰でも考えている、というか考えることもしてない。 22歳という年齢は将来を期待してと言うほど若くない。若いと言うのは17/18歳で才能を煌めかせる選手のことを言う。
ただ、大学(出)というのは、英国人は驚愕、それなりに尊敬するだろう。

武藤が来て日本人のファンが急増して、急に物知りが増えたりしたら嫌だなあ、チャントで歌われる"Please don't take my Chelsea away (You're my sunshine)"と思っていたら、出場機会を考慮して、移籍は見送りとのこと。 まあ、正解だと思うけど、ちょっと残念。

チャンピオンシップにでもローンしてもって、英国でプレイする道を選んでもいいように思うけど、チャンピオンシップに行ったら、ロングボール戦法でプレイが荒むかもしれない、てか、そういう作戦のもとでは使えない選手になってしまうかもしれない。 仕方ないかなあ。 Liverpoolあたりなら出番がありそうな気もするけどねえ、Chelseaではないだろうな。(ちょっと上から。)


日曜日, 4月 05, 2015

4月4日 対Stoke City 2-1 (Home)

出だしは快調だったが、相手キーパーの好セーブに合ったりして、すぐに得点はできなかった。

攻めながらも中々得点できないので、またかよ、とちょっと嫌な感じがしたが、38分になって、セスクがPエリアないで倒されて、PK。

Hazardがいつも通り、キーパーの動きを見極めて反対側に蹴るシュートで先制。

その後も、すぐ攻めに移る姿勢を見せ、今回は引かない、少なくとも相手陣内でボールを回している限りは大丈夫、と思っていた。

点が入ったところで、もうパブに向かう人続出。


前半時間がなくなってきたところで、相手陣内でHazardがボールをファウル気味に取られて、Chelseaの選手がレフェリーを見て動きが止まった。 その間に、ボールをもらったStokeのアダムスがチェルシーゴールの方へポーンと蹴ると、ボールはゆっくりゆっくり、飛んで行く。
スタジアム全体を静寂が支配して、世界がスローモーションで動く中、クルトワが背走して背走しててを伸ばすが、頭上を越えて、ゴール。
なんてこった。

最近は、何故か簡単に勝てないチェルシー、後半はOscarを下げて頭からCostaを投入、RemyとCostaの2人FWで攻める姿勢を見せるが、10分もしたところで、Costaハムストリング故障で交代。

怪我は治ったと思っての出場だったが、治っていなかった、むしろ悪化。

下位チーム相手に引き分けか、と思ったところで、ゴール正面でボールを持ったHazardが、落ち着いてフリーのRemy渡して得点。

その後得点こそできなかったが、殆どピンチもなく、貴重な勝利となった。

しかし簡単に勝てない。 この日のニュース、TVはアダムズの60mロングシュートで持ち切り。Chelseaの勝利がかすむ程。

勝てたからいいけれど、Costaは早くても2週間はアウト。 下手したらManU,、Arsenal両方に間に合わないかもしれない。 セスクは、イエローカード累積でギリギリ、何とか次の試合を乗り切らないといけない。

数字上は圧倒的に有利だけれど、大丈夫かなあ。

一方、ここへ来てHazardはキレキレだ。大事なところで必ず顔を出す。ボールをもらうと必ずエリアまで持ち込んでチャンスを作り出す。 ここまで切れる選手は、Chelseaでは初めてだ。 Zolaとはどこか違うテクニックの持ち主だ。

ところで、横浜ゴムがシャツスポンサーになったChelsea、シーズン終了後日本巡業するらしい。
プレミアリーグ終了の翌週はチャンピオンズリーグ決勝を予定していたところ、早々とチャンピオンズリーグを敗退してしまったので、選手を拘束していたその分することが無くなったので、フレンドリーを日本でしようと。
おかげで、パレードはなくなりそう。
チャンピオンズリーグ敗退分ぐらいは稼げるのかなあ。
これで優勝できなかったら、恥ずかしい。

木曜日, 4月 02, 2015

Cudiciniネタもう一つ

いよいよ、プレミアは正念場に入るが、インターナショナルなんかがあって、気が抜けている。
この間、Cudiciniはキーパー人生で6回ぐらいヘマをしたと書いたので、もう過去の人なってしまった、Cudiciniについて一度おさらい。
クリーンシート率はChelsea史上No1
PKのセーブ率も高かった

Cudiciniは1973年生まれの、41歳。
ACMillanで活躍した父親の陰で、イタリアでは今一つ花咲かず(U21代表には選ばれたことがある。)、1999年から2009年までChelseaに在籍。

2001年頃から正キーパーとして活躍したが、2004/5年シーズンからはPeter Checの控えになった。

2014年までのChelseaキーパーで最多出場は60/79年のBonnetiで729試合、2位がChecの478試合だが、クリーンシートは、Bonnetiの208試合に対しChecが220試合と既に史上1位になっている。 Cudiciniは、出場216試合、クリーンシート101試合と、どちらの数字も史上第3位。
クリーンシート率だけを見ると、Cudiciniが四捨五入で47%、Chec46%とハナの差でCudiciniがトップだ。

ロシアから来たKarine(146試合)

Div1の時代からPremiumリーグが出来て、Chelseaが外国人選手の獲得を積極的に行い、強豪の端に名前を載せ始めた、当初のキーパーはロシア人のKarine(92/99年、146試合、51クリーンシート)、上位に定着し始めた頃がオランダ人のEd de Goey(97/03年、179試合 73クリーンシート)。

Ed De Goeyは長身で、ひょうひょうとした、どこかとぼけた感じのある、キーパーで、確か当時1シーズン最多クリーンシートの記録を作ったように記憶する。 当然その記録はChecによって破られたが。

長身なのはいいが、腰高でトンネルするのではないか、とよく冷や冷やさせられた。
実際にトンネルしたのは覚えていないが、
ビッグダッチ Ed de Goey(179試合)
99/00年シーズン、小雨が降りしきる中(当時WestStandは屋根がなかった。)、2-0で楽勝と思われたArsenal戦で、75分からKanuにハットトリックされて負けたミゼラブルな試合のキーパーがde Goey。 
1点目、2点目はエリアそばでシュートコースを空けたDFが悪いが、3点目はサイドに飛び出してKanuに交わされたde Goeyのヘマと記憶する。
de Goeyとしても、キーパー人生で記憶に残る敗戦だっただろうと思う。
そういう意味では、Kanuはいい選手だったが、あの試合が彼の選手人生の中で最もFWとして結果を出した、華やかな記憶が残っているのではないだろうか。

Cudiciniはde Goyeの陰にかくれて、殆どで番がなかったが、00年ぐらいから膝に故障を抱えていたde Goyeに代わって、出場機会が増え、01/02年シーズンからほぼ正キーパーとなった。
モデルにも起用され、リーグ随一のイケメンキーパー
(216試合)

de Goyeが身長200cm近くあったのに対し、Cudiciniは身長が190cmなく、小柄の部類にはいった。 このハンデを克服するため、積極的に前に飛び出すことで体を大きく見せ、また瞬発力は抜群だった。

キーパーとしては小柄なことから、今一フロントの信頼は厚くなく、元ManUのボスニッチなどがやって来て競争せざるを得なかった。(ボスニッチは尿検査でコカイン使用が発覚して自滅した。)
02年頃だと思うが、ChelseaがLiverpoolに4-0で勝った試合があって、そのMan Of the Matchが得点者たちではなく、Cudiciniであったことからも、いかに神がかりセーブを連発したか、想像できることと思う。
01/02年はChelseaのPlayer of the Yearに選ばれ、02/03はリーグのベスト11、キーパーに選ばれた。

この頃には、確かPKを3連続ぐらいで止めたことがあり、その後Checに正キーパーの座を奪われた後も、PKだけはCudiciniの方が上なんだけど、とファンは噂していた。
積極的な守備ゆえに、失敗も少なくなかった。 前回6回はヘマしていると書いたが、正確に6回かどうかは知らない。 99/00年シーズン初戦ホームで4-0で勝ったSunderland相手にAwayで2-4で負けたが、失点の一つは、Cudiciniが相手FWにパスしてしまったことだった。
ああ、やっちゃった。

ArsenalのHenriには2回ぐらいボールをわたしてあげ、準備が整わないうちにFKを蹴られて失点したこともあった。(あれはHenriがズルでCudiciniのヘマとは言えないが。)
酷かったのは、Arsenalがゴロでクリアしたボール、Cudicniの前に転がって、チームメートは前を向いて、Cudiciniからのフィードに走り出したところで、見事にトンネル、無人の荒野に走りこんだのはHenriだった。
因みに、Cudicinitとde Goeyは一度もArsenal に勝てなかったと思う。

アブラモビッチが来た初年度、資金を投じて各ポジションを補強したが、キーパーはCudiciniがいるから十分として、殆ど実績がなく、ロートルのアンブロージオをイタリアから安いお金で補強したところ、クディチーニが怪我で長期離脱。 目をつぶりながらアンブロージオのセーブを見守る羽目に落ちいった。 チャンピオンリーグのQファイナル、Awayでほぼ10年ぶりにArsenalに勝った時のキーパーはアンブロージオだった。

これに懲りて、翌シーズンのために当時のラニエリがチェコから若い将来性のありそうなキーパーを補強。

後を継いだMourinhoは中心となる真ん中の選手、Cudicni, Terry, Lampard, Gudjonsenを呼んで、お前たちがこれからこのチームの中心になるんだ、一緒にチャンピオンになろう、と声をかけた。

しかし、開幕戦でゴールを守っていたのはCudiciniではなく、若いChecだった。
Rest is the history.

Cudiciniはその後も4年間、信頼できるSubのキーパーとしてChelseaにとどまった。
最近の、Checとクルトワの関係に触れて、"Checは出番がなくなれば、出て行くだろう。私は4年間Chelseaに留まったが、Checの場合は世界No1か2を争い引く手あまただから、”と言っている。 正直と言うか、、、

しかし、Cudicini現役時代最大のヘマは、正キーパー争いをしている時に、犬の散歩で犬に引っ張られて捻挫、1か月かそこら大事な時を棒に振ったことだろう。
ヘマはピッチで起こるだけとは限らない。