普通の人は試合前、誰もがチェルシーの楽勝を予想した。 全てのチェルシーファンは大苦戦を恐れた。 |
クルトワの好セーブ引き分けが精いっぱいかと思ったところで、QPRキーパー、ロブ・グリーンのミスキックをアザールが奪って、辛勝。
後半ギリギリに点を取られて、勝ち損ねてきた今シーズン、ここへ来てギリギリで点を取って勝ち切るという勝負強さが出てきたのはプラス。
しかし、まあ、不甲斐ない試合ぶりはマイナス。
ここのところ絶好調だったアザールも全般的にはいいところなし。それが最後の最後で決定的な仕事をするのだから、さすがと言うべきか。
決勝点は、グリーンのミスキックを奪ったアザールが左奥深くに切れ込んで、エリアの側にいたオスカルにパス、オスカルがサイドから深く走りこんできたアザールに返して、アザールがエリアの外から飛び込んできたセスクへ、セスクが人々の足の隙間を縫って見事なゴロのシュートだった。
QPRは小魚(引分け)を逃した |
チェクが出て行き、QPRが降格した場合には後釜にやってくると言う噂のロブ・グリーン、別にそれでチェルシーに味方したわけではないだろうが。
QPRの監督は可愛そうだった、失点した直後は後ろを向いて座り込んでしまっていた。
試合終了後、モリーニョが「すまんな、ご免」という表情で方をすぼめながら、握手していたのが印象的。
これで、残り7試合で4勝すれば優勝確定。ManU、Arsenal,Liverpoolと言ったところとの対戦が残っており、またこのところの試合ぶり、勝ってはいるもののBクラスのチームに大苦戦、から見ると、7試合4勝と言うのは見かけほど簡単ではない。
しかし、チェルシーは弱いチームには弱いが、強い相手には滅法強いというのが、昔からの伝統、ManU、Arsenal、Liverpoolとは結構いい試合ができるのではないか、と期待。 下のチームが残り6試合を全勝すると言うのも考えがたく、眼下の敵、Arsenalに勝てば、残り3勝でも優勝。
チェルシーの優位性は明らかだが、弱気なチェルシーファンは未だ安心できない。
試合前のプレスコンファランス、珍しく日本の記者が出てきた。そのうえ二人も質問した。前代未聞だが、ちょっと恥ずかしい。 (特に、前の記者が聞いたのと同じことは聞くな!)
選手の補強については、スポンサーの意向や経済的な思惑が働くのか、と聞かれたモリーニョ、言下に否定するかと思ったら、当然だ、と答えた。しかし;
「モダンフットボールでは、経済的側面を念頭に置くのは当然のことだ。それは特にチェルシーのようなビッグクラブでは重要なことであって、チェルシーに限らず、ビッグクラブではすべてそうだ。しかし、私たちはあくまでもフットボールクラブなのだから、最終的決断はそれがフットボールに貢献するかどうか、でなされる。経済的側面だけで物事が動くことはない。」
日本人記者から、武藤についての感想を求められて、
「ほかのチームの選手について感想を言うような失礼なことはできない、東京FCの監督か日本代表監督に聞いてくれ。」
武藤には将来性とかがあると思うか?
「あなたの同胞(your fellow reporter)と同じ質問だから同じ答えしか言えない。改めて言っておくと最初に言ったこと、私たちはあくまでもフットボールクラブなので、フットボールにかかる決断が全てに優先するということを繰り返しておく。」だって。
他に答えようがないだろう。
英国では、高々3-4百万ポンドの選手がチェルシーですぐベンチに入れる筈がないと誰でも考えている、というか考えることもしてない。 22歳という年齢は将来を期待してと言うほど若くない。若いと言うのは17/18歳で才能を煌めかせる選手のことを言う。
ただ、大学(出)というのは、英国人は驚愕、それなりに尊敬するだろう。
武藤が来て日本人のファンが急増して、急に物知りが増えたりしたら嫌だなあ、チャントで歌われる"Please don't take my Chelsea away (You're my sunshine)"と思っていたら、出場機会を考慮して、移籍は見送りとのこと。 まあ、正解だと思うけど、ちょっと残念。
チャンピオンシップにでもローンしてもって、英国でプレイする道を選んでもいいように思うけど、チャンピオンシップに行ったら、ロングボール戦法でプレイが荒むかもしれない、てか、そういう作戦のもとでは使えない選手になってしまうかもしれない。 仕方ないかなあ。 Liverpoolあたりなら出番がありそうな気もするけどねえ、Chelseaではないだろうな。(ちょっと上から。)
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