イングランド、プレミアリーグのチェルシーFCに関するページです。
何を書いたところで、世界が変るわけではありませんが、物言わぬは腹膨るる業と言うわけで、ファナティックなファンの独り言です。
Chelsea Factory
火曜日, 10月 16, 2012
雨に唄えば
世の中には大失態というのが、時々ある。
思いもかけない事態での失敗というのは、珍しくないし、誰も責められないが、明らかにありそうなことに対する準備がないと、普通は馬鹿にされる。
例えば、メガバンクの統合でコンピューターシステムが動くかどうか、キャッシュカードがまともに動作するかどうかなどは、充分な準備期間を置いて、万全の体制で取り組むべきもので、これに失敗すると頭取の首が飛ぶ。 うまくいっても誰も褒めてくれない。
英国では時々、想像できないような失敗にお目にかかることがある。 例えば、今でこそロンドン名物として堂々と回っている大観覧車だが、工事中、テイムズ川に浮かべて組み立て、それを引っ張り上げようとして、30度ぐらいのところで宙ぶらりんに止まってしまった。 引揚げる重さにワイヤと滑車が耐えかねて空回りし始めたとか。 そのまま、3ヶ月ぐらい中途半端に30度くらいの角度でテイムズ川上に浮かんでいた。 設計、工事に当たって重量計算というのがあるんじゃないのか?
同じ1999年ミレニアム記念事業として建設したミレニアム・ブリッジ、両端から引っ張って支えるという独自の構造だったが、開所式にエリザベス女王が渡ろうとすると、強風で揺れに揺れて渡りきれず、半分のところでU-ターン。 その後、一旦閉鎖、一般に改めて開放されたのは明けて2000年になってから。
こういうのは想定外の事態とはとても言えないから、大失態と言う。 言い換えると、失態と言われそうになると、福島あたりで聞いた気がする、想定外の事態と言うのが典型的な言い逃れ。
と、言うわけで本題。
本日のインターナショナル、ポーランド対イングランドが雨で中止になった。
サッカーの試合が雨で中止になるのは珍しいものの、無いわけではないが、これがワルシャワの収容人員5万5千人、ポーランドが誇る屋根付きスタジアムとなると、あれえ、何かおかしい。
7時45分キックオフ予定が、ボールを落としたら水しぶきが上がるだけで弾まない状態で試合が始まらない。
野球と違って万一の場合に裏番組が用意されているわけではなく、と言うか中止と決まった訳でもないから、ITVはもう時間潰しに大変。
ロイ・キーン、サウスゲート、アナウンサー等がイングランドからのアウェイファンは帰りの便が決まっているから、明日やると言われても見ないで帰らざるを得ない、どう補償するんだ、いや、こういう場合は入場券払い戻しだけだろう、とか、仕方がないから、アメリカ大統領選の模擬公開討論でもやって時間を潰そうかとか、勝手なことを言っている。
その内にわかったことは、屋根付ではあるのだが、閉めようとしたらまるでイギリスのNationalRailのように(語られた表現そのまま)重過ぎて動かなかったとか。
その内、ポーランドサッカー協会のメディア担当の女性が出てきて、「今、あらゆる手段を検討して、あらゆる可能性を検討している」と。 しかし、雨は未だ降り続いて、屋根は開いたまま、このままやると言っても無理じゃないか、と言われて「芝生の下には立派なヒーティングシステムがあるから、これを作動させれば、雨は乾く。」 しかし、まだ水がどんどん溜まっているのですが、、、「充分なヒーティングシステムがあり、あらあゆる手段を講じています。」 水を流すための場内整備員とかいないんですか。「ヒーティングシステムがありますから。」 このままヒートアップしたら、お風呂のようになるだけでは、、、どうして屋根を閉めなかったんですか。 「激しい雨が降るとは予想していたが、土砂降りになるとは予想していなかった。これば誰にも分からないでしょ。」??? うーん、アゥエイファンへの補償とかは、「(きっとなって)この大変な時にそこまで未だ考えている余裕はありません。」
結局、明日の5時からの試合に順延されたが、果たして明日の夕方までに水がはけるものか、皆不安。 いかに立派なヒーティングシステムがあってもなあ。 なんでも、屋根があるからと言う理由で、グラウンド整備員と言うものはいないそうだ。
こう言うのを大失態と言うのでしょう。 今回は英国ではなく、ポーランドでした。
まあ、世界のニュースになるような失態を演じた経験のある当人が言える立場にはありませんが。
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1 件のコメント:
翌日の試合、天井は閉まっていました(!)
芝生は水を含んで相当重かったようですが、水しぶきが上がるほどではありませんでした。(ヒーティングシステムのおかげ?)
整備員がピッチフォークをグラウンドに突き刺して、水を流していました。(急遽ホームベースで買った?)
試合は、チェルシーの選手が殆どいないこともあって、退屈な1-1引分け。
考えてみれば、イングランドには誰一人として、Mata、Hazard、Oscarに勝るプレイヤーがいないのだもの。
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