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St James Parkのアウェイ席からは、村はずれが見える。
バカげたスタジアムだ。 |
2011年以降、St. Jamesでのプレミア成績は5敗1分け、気に入らないスタジアムではあるが、そんなに勝てなかったっけ、負けた試合は全て忘れる。
Newcastle前試合のスターティングメンバ―が6人脱落、と言ういわば、Bチーム。(故障もあるがベニテスが前の試合がダラしないと懲罰人事をしたのだそうだ。)
相手は5バック、5-4-1の超守備的布陣、試合通してチェルシーのボール保持率80%以上、後半の初め頃なんて90%以上、未だかってチェルシーがこんなにボールを保持した試合を見たことがない。C/Lで優勝した年、バルサやバイエルに圧倒的に攻められながら守った時でも、30%前後の保持はしていた。
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立上りKick Offから前がかり
ペドロが後ろより |
そんな試合で勝って当たり前とは言え、結局PKとオウンゴールでの勝利とは少し情けない。
どんなに気合が入っていても、90分エリアに貼り付いては運以外守り切れない。エリア内では常に相手チームの攻撃だけではなく、自分たちのミスによるPKとオウンゴールの危険に晒されている。こんなことはベニテス百も承知の筈。結果そのまま。
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全員攻め上がるが、、、。 |
前半は右サイドのペドロが殆ど目立たず、先の試合では鮮烈な印象を残した左のコバチッチがこの試合では今一で、イエローをもらったりした。
結果的には、初先発となったアザールを全ての攻めのキーにしようと、ボールを左サイドに集め過ぎ、コバチッチの周りは常に密集、ペドロにはボールが回らなかったためではないか。こんな時こそボールを大きく動かして右サイド(クェタ→ペドロ)から攻めることで、相手を崩し、アザールの動きが冴えることになるのに。とか、世界中の監督が思ったものでした。
後半は前半以上に一方的に攻めるが、ボックス内で決め手がなく、まあこういう日もあるわ、と言うことになるかと思い始めた75分、アザールがエリア内でフリーのアロンゾにパスを出し、アロンゾが相手DFを交そうとしてPK獲得、アザールが決めて一点先制。
ここからはコミック。
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アザールのヒートマップ
殆どが相手陣内 |
83分左サイドに侵入したYeldinに下がったジルーがガードに行ったところ、振り向きざまにジルーの顔面に強烈な肘打ち、ジルーが倒れて、チェルシーの選手や観客が全員一瞬フリーズ、ところが肘打ちした当人はそのままプレーを続けてセンタリング、これがきれいに決まって、一瞬にして追い付かれてしまった。
怒ったチェルシー、ここから怒涛の攻めと言うと格好いいが、そこまでもいかないまま、猫の額のようなスペースで、針の穴にボールを通そうとするようなパスを狙い、普通に攻撃を続ける。 ゴール前のフリーキック、アザールとウイリアンでファーにクロス、ゴールラインを超えるかと思ったところをジルーがアロンゾに戻し、隙間からアロンゾのシュートがニューキャッスルDFの足に当たって、ゴール・イン。
チェルシーが順当に勝った。
因みに、オウンゴールはジルーに肘打ちしたYeldin。こういうのを英語でPoetic Justiceと言う。別にさほど詩的ではない。因果応報という感じ。
試合後、PKやジルーに対する肘打ちについてクラッテンバーグが、VARがあれば、意見は分かれるのも理解はできるが、明らかにPKの判断が妥当, 肘打ちはプレーを中止してのカードが妥当だったと解説していた。 その意味でもGood Guy Won. 善玉が勝った。
アロンゾはこの試合で2点に直接関与。アーセナルとの前の試合でも2点に関与する大活躍。 但し、アーセナルとの試合では失点はことごとく左サイドを突破されたアロンゾのせいだと、非難されている。今回も同点弾は左サイドから。 しかしまあ、アロンゾの守備が下手なのは今に始まったことではない。 前からストークのシャキリやサザンプトンのタディッチとか下位クラブでも少し上手な選手にかかると手も足も出ず右往左往して、守備がプレミアクラスでないことは、明らかだから。
ジョルジーニョは173回パスを出して158回成功させた。ニューキャッスルのパスは131本で、単独で相手チーム全体を上回る。しかしながら、今回内容は今一つだった。
単に右から左、左から右に流すだけで(それもペースを渡さないためには必要だが)、攻撃への貢献度は今一歩だった。
PKでは前回はキッカーに指名されていたが、今回はボールを持ってアザールに頼むと手渡していたのが印象的。 アザールはコロコロPKが多いが、今回は力一杯蹴って、キーパーは同じ方向に飛んでいるにも関わらず、球の方が早い、いいキックだった。
試合前ウィリアン、バークレー、ルーベン・ロフタスチーク、がベンチにいた。前回との比較ではモーゼスがベンチ外となった。これはかなり豪華なベンチで、アンパドゥ、オドイの17歳組が控えていることを考えると、どうしても、モーゼス、ドリンクウォーター、セスク、それにゲリー・ケイヒルには今後ベンチも厳しい。
Chelsea (4-3-3): Arrizabalaga;
Azpilicueta (c), David Luiz, Rudiger, Alonso;
Kante, Jorginho, Kovacic (Barkley 79):
Pedro (Willian 68), Morata (Giroud 65), Hazard.
Unused subs Caballero, Christensen, Zappacosta, Loftus-Cheek.
Booked Kovacic 40
Scorers Hazard 76 pen, Yedlin o.g. 87
Newcastle (5-4-1): Dubravka; Yedlin, Schar (Muto 79), Fernandez, Clark, Dummett (c); Ritchie, Diame, Ki, Murphy (Perez 73); Rondon (Joselu 62).
Unused subs Darlow, Sterry, Langstaff, Atsu.
Scorer Joselu 83
Booked Schar 65, Fernandez 68, Ritchie 70
Referee Paul Tierney
Crowd 51,791