不運な面もあったが、主たる敗因の分析は簡単だ。
1. どんな理由があったにせよ、ウィリアンを起用しなかったこと。
ボールを貯められるのが現状はウィリアンだけ、ウィリアンがいるかいないかで攻めのバリエーションが様変わり。先取点のように、ワーッと行って何時もそれで点が取れればいいのだが、そうは甘くない。
その結果、成り行きとは言え、ローマ行きが決まっているペドロを予定外で起用して、大きな怪我をさせてしまった。ペドロにも、ローマにも悪いことをした。
2. 早い時間にカードを貰ったコバチッチを早めに交替させず、75分使おうとしたこと。
戦闘的で走り回り体力の消耗が激しいコバチッチは、時間の経過とともに2枚目のカードを貰う確率が飛躍的に増加する。後半頭から、遅くとも給水タイムには交替させるべきだった。
3. 戦略未熟、相手チームの得意技に対する対処方法、研究不足。
前半終了時点でアーセナルは、一刺しで裏を取れる、決定的なチャンスを作れると見切り、後半は無理をせずに一発狙いに徹する作戦に切り替えた。それはマンCに勝った際に学んだ成果であり、看板FWを最も有効に使う戦略。それに対してボールを回させてくれるのをいいことに、勘違いして漫然と攻め上がっているだけではいかにも能がない。 どんなに攻めていても、カウンターから相手の看板FWと自陣でDFが一対一になることだけは避けるような、注意力、緊張感を常時保持することに失敗した。(今シーズンの失点、敗戦は殆ど皆同じパターンだ。)
今シーズンの陣容ではこの程度だろうと言うのは慰めで、格下相手に勿体ないことをした。
8月2日追記;
敗因の1と2について
ウィリアンはアーセナル移籍の話があって理由をつけてベンチ外にしたと思われたが、前日、本当に怪我をしたと説明されている。
負傷から帰って来たカンテが未だ厳しい試合に臨めるほどには回復しておらす、ロフタスチークが負傷、ギルモア君も負傷中でどうしてもコバチッチをギリギリまで使わざるを得なかった、との弁解もある。
これを踏まえると、1、2はいずれも負傷が原因で、ランパードのせいとは言えない。
プリシッチ、アスプリクエタ、ペドロの負傷と合わせると不運以外の何物でもない。
しかも、コバチッチの2枚目はカードに値する反則とは思えないと言う意見と、前回のFA決勝で対アーセナル戦でモーゼスを退場にしたのと同じレフェリーと言うのは、まるでアーセナルを勝たせたいと言う陰謀があったかのようだ。
不運が重なったとしても、敗因の3は何とか次のシーズンまでには、解決してほしい。
0 件のコメント:
コメントを投稿