Chelsea Factory

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日曜日, 8月 31, 2014

Vs Everton (Away) 3-6

丁度10年前、ArsenalがハーフタイムSpursに3-0で負けていた試合を、後半逆転して、5-4で勝った。 試合後その結果を教えられて、モリーニョが
”5-4? That's not a football score. It's an ice hockey or a baseball game! "
と、毒づいた。

それが3-6ですよ、何ですかこのスコアは。 それも0-2で楽勝の筈が、前半もう終わりと言うところで、1点差にされて、2点差をつけたと思ったらまた1点差にされて、今度こその4点目がまた1点返されて、、、、、、と。
だから、モリーニョの試合後のインタビュー、開口一番「ワンダフルゲーム? スタジアムに来た人やテレビを見ていた人にはワンダフルゲームだっただろうけれど、私には違う。」
だからテリーはインタビューで、「いい試合だったと思うけれど、3失点したから、監督は言いたいことがあるだろうなあ(叱られるよ)。」と。
モリーニョは続けて、「水曜日は1時間半ディフェンスの練習だけをみっちりしたんだ。 特にコーナーとサイドからのフリーキックを守る練習をね。 それが3点ともそのミスでの失点、もう一回もミスしたけれど、それはクルトワがなんとかセーブしてくれた。 一体あの練習は何だったんだ。 こんなことなら、水曜日に練習なんかするんじゃなかった。 妻と子供と家にいたらよかった。 私の水曜日を返してほしい。」と。

出だしは素晴らしかった。開始35秒でCostaがスコア、その2分後に絶好調のIvanovicがオフサイド気味のポジションから決めて、開始2分で0-2。 残り88分、モリーニョのチームはゆっくり試合をコントロールして、うまく行けば焦って突っ込んでくる相手にカウンターを決めて0-3、或いは0-4、75分までに追加点が決まらなければ、残り15分は鉄壁の守りで2-0のシャットアウトと言うのがモリーニョのチームの筈。
それがまた前2戦同様、点を取った後、段々セカンドボールが取れなくなって、失点こそしないもののEvertonが試合をコントロールしだし、それでもそういう時間帯をしのげばペースは戻ってくると期待していたら、しのぎきれずに前半終了間際最悪の時間帯に失点。
1点差になって試合の主導権はEverton、完全に追い上げムードの中どうなることかと思ったら、後半はもうしっちゃかめっちゃか、滅茶苦茶、特に67分から77分の11分間には敵味方合わせて5点が入るありさま。 (こういうのをHelter-skelterと言う。昔、ビートルズに教えてもらった。)
何とか、2点差を確保して、アディショナルlタイムにCostaが締めくくりの得点で試合を閉めた。

6得点もしたんだから良いと言えばいいものの、得点シーンはいずれも”Moment of brilliance" (瞬間的な才気のきらめき)によるもので、どうもチームの熟成という感じがまだしない。 一方では、"Lapse of Concentration" (集中力の欠如)で失点してしまっている。
モリーニョが満足するようなチーム作りにはまだ時間がかかりそうだ。

それにしても、今日のMan Of The Matchは明らかにCostaだ。 最初と最後にスコアしたからだけではなく、その運動量は素晴らしい。 自陣のぺナルティエリアに真っ先に帰ってきていた。 逃げ切りたいときには、DrogbaとCostaの2トップは、自陣における最強のDFになる。 コーナーキックからの失点はまず考えられない。

Maticのゴールはチェルシーでの初ゴール。 おめでとうMatic!!!

余談
Lord Attenboroughの死去を悼んで、今日は黒いアームバンドを巻いて試合に臨んでいた。ホームだったら、黙祷があったところだと思う。

試合前のキーパーのウォームアップで、クルトワが笑顔でチェクと会話していた。 
今までは、ウォームアップ中もクルトワはニコリともしなかったが、ナンバー1の重圧に笑う余裕などなかったものが、2試合を経過して、ようやく自分の立場を多少は楽しむ余裕が出てきたのだろうか。 そういう余裕が出てきた途端に3失点だけど。 もっとも、余裕が出てきたのはチェクの方で、過去チェクはウォームアップの時でも、常に真剣さを失わなかったが、今回はなんとウォームアップ中に最前列のアウェイファンのサイン要請に応えて、一緒に記念撮影までしていた。
ところで、クルトワのファーストネームThibautはティボーと読むようだ。 これって、要するに仏文学の名作チボー家の人々の、あのチボーと同じだな。あっちは苗字でこっちは名前だけど。
ついでに、今まで日本語ではシャルラと書いてなんか少し違和感のあったSchurrle、今後はシャルルを表記することにしようと思う。 音的にはシャ(ル)ラが近いと思うが、昔歴史の本に出てきたシャルル大帝とか言うのが一番近いように思う。

余談と言うには、寂しいニュース、トーレスがACミランにローンでいってしまった。 
ローンと行っても契約残期間2年で2年のローン、2年後は自由にどこへでも行ける訳だから、実質的には移籍金なしでの移籍に等しい。 ACミランはバロッテリをリバプールに出したところだから、再就職先としては、まあ、いいはめ込み先だとは思うが、やっぱり寂しい。
代わりに、速攻でQPRからフランス人のFWRemyを取得。 昨シーズンはニューキャッスルにローンされていて、後半だけで26試合14ゴール、フランス代表だそうだから、まずまずの実績と言える。 ただ、隣り合った中国人の女性に言わせると、RemyはDemba Baと重なる。 Remyを取るぐらいなら、なんでBaを出したんだ、と。 うーん、そうなのかもね。

月曜日, 8月 25, 2014

RIP. Lord Richard Attenborough

ChelseaのLife Presidentで、俳優、映画監督であるLord Richard Attenboroughさんが90歳で亡くなりました。 (LordはSirより上の称号)

Attenborough氏は1923年生まれ、公式ページによると、1940年代後半、映画Brighton Rock(グレアム・グリーン原作の一部でカルト的な人気の小説)に初めての主役をもらったとき、体力、体型作りにフットボールチームの練習に参加したらどうかと言われて、Chelseaに参加して以来のChelseaファン。
69年から82年にかけては、Chelseaの役員会にも名を連ねていたが、本業が忙しいこともあって、84年からはLife Presidentという名誉職に就任。 Abramoviciの代になっても、その役割は変わらなかった。

もともとはイギリス得意の舞台出身だが、「34丁目の奇跡」や「大脱走」、「ジュラシックパーク」など無数の映画に出演している。
60年代の後半には当時人気絶頂だったスティーブ・マックィーンを何気なく選手控え室に連れて来て、選手たちの度肝を抜いたとか。
俳優としてだけでなく、監督としても成功。 83年に製作、監督した「Gandi」では、アカデミー作品賞と監督賞を受賞、言わばその道の頂点を極め、Lordの称号を与えられた。

2004年Zolaの送別パーティで心温まる送別の辞を読まれていたのが今でも記憶に残っている。
流石、Lordは住んでるところが違う。
しかし、同じ年の後半にインドネシアの大津波でお嬢さんとお孫さんを亡くされた。その後公式の場に普通に顔を出し、2007年頃には新しい映画の話もあったが、2008年心臓発作で倒れ、その後は病院暮らしが普通のようになった模様。 
数百万ポンド以上も価値のある美術品を売却整理し、2011年には高級住宅地Richmondにある自宅を、もう戻ってくることはないから、と12百万ポンドで売却したとのこと。

各クラブにはシンボル的な有名人のサポーターがいるものだが、中距離走の金メダリストでロンドンオリンピック実行委員長だったSebastian Coeと並んでLord Attenboroughは、そこらへんのお笑い芸人やスポーツマンのサポーターとは一線を画した、格調の高いサポーター、Chelseaのクラスを象徴する一人だった。
Chelsea、もう一人の文化人サポーター

今でも、しょっちゅうBBCの野生動物ドキュメンタリーではAttenborough氏の重厚なナレーションが聞こえてくる。

謹んで、ご冥福をお祈りします。
Please rest in peace.






Lord Attenborough, Rest in Peace.

日曜日, 8月 24, 2014

Vs Leicester City (Home) 2-0

終わって見れば、2-0の完勝でしたが、出だしは良かったものの、途中から全くピリッとせず、前半は全く駄目でした。
中盤でボールがコントロールできず、セカンドボールをことごとく失っては、攻め上がられる始末。
一転後半になると、何が変わったのか良く分からないが、セカンドボールを取れるようになって、良い形が作れるようになった。 最初の攻勢の時間は好セーブもあって得点できなかったが、第二波にあたる60分過ぎに、ゴール前を行って帰ってきたボールをCostaがゴール。
その後もChelseaがゲームをコントロールして70分過ぎにHazardが個人技で見事にゴール、勝負あった。

前後半、具体的に戦術として何が変わったのか上から見ている限りは、良く分からない。 ただ、Cescが試合後、「前半は良くなかった、ハーフタイムにはマネージャーに叱られたが後半は良くなったと思う。」みたいなことを言っていた。 ハーフタイムに何を指示したのかと聞かれたMourinho曰く、「別に何も指示してはいない。 前半はセカンドボールをみんな取られていた、お前たち(選手も)それに気がついていたはずだ、リスクを覚悟して戦わないと(セカンドボールを取りに行かないと)、勝てない、何が起こるかわからない、言っただけだ。」 と。
言っただけというけれど、選手は縮み上がったんだろうね、ここでやらなかったら、もう未来はない、と。 しかし、叱られたぐらいでセカンドボールを取り勝てるなら、最初からくらいつけよ、と思う。

Costaが目の覚めるようなゴールこそないが、2試合で2得点、満点のスタートだ。40試合なら40得点、全部ラッキーゴールでも文句は言わない。 ただ、常時プレーの中心だったと言う訳ではないから、Man Of The Matchというのにはどうかな。 Hazardの方がボールが廻って来さえすれば攻めのプレーにアクセントをつけ、個人技から得点した。 しかし、貢献度という意味では、攻めに守りに走り回っていたのは、70分過ぎに疲労困憊して交代したOscarが一番だったと思う。
勝利への貢献度という意味では、0-0の時点で3度にわたり一対一の場面を防いだCourtoisが一番ではないか。 常に冷静沈着という感じで、Cechでも同じことが出来たかもしれないし、Cechならああいう場面はもたらさなかったのかもしれず比較はできないが、信頼のできるキーパーであることは確かだ。 今日のMOMはCourtoisだった。

昇格してきたばかりのBurnleyには、失点後の前半20分間だけ、同じく昇格したてのLeicesterには後半だけ、が合格点で、開幕2連勝といってもまだまだだが、ともかく2連勝なのだから、喜ぶべきなのでしょう。
今日はベンチにも入れなかったトーレス
めげるな!!! 頑張れトーレス!!!

そう言えば、終わり際にCostaに代えてDrogbaが出てきたとき、オーナーのアブラモビッチがニコニコと立ち上がって大きな拍手を送っていた。 こうなんか、いかにもただのファンという感じで見ている方も何故か嬉しくなってしまった。

木曜日, 8月 21, 2014

Vs Burnley Away 1-3

開幕緒戦、見事に3点とって勝ちました。
開幕週に勝ったチームは8チーム、6チームは一点差で、ManCとChelseaだけが二点差。
ManCはシャットアウトして、二得点、Chelseaは一失点の三得点ということで、総得点数の大きいChelseaが第一週からトップです。
コスタが期待にたがわぬ得点力をデビュー戦から発揮、セスクが中盤をコントロールして、完勝。

前の試合、Real Sociadadとのフレンドリーでは
試合前、全員が紹介されました。
と、喜びたいところですが、一失点したChelseaよりも、シャットアウトのManCの方が上のような気がするし、とりわけManCは相手がNew Castleなのに、Chelseaは今期昇格したてで、殆ど補強もしているとは思えないBurnleyに先制されるようでは、うーん、素直には喜べないです。

ゴール裏の最前列の席でしたが、前半は反対側で攻めていたので何が起こっているのか理解が難しく、コスタがリバウンドを蹴りこんだのは分かりましたが、二点目、突然横からシャルラが出てきて蹴りこんだのは何が起こったのか良くわかりませんでした。 
ハーフタイムに、ビデオを見て流石のセスクのパスに周りのChelseaファンともども、ウワーと感嘆の声をあげました。

しかし、一点目の失点はいただけない。
カップ戦等、下位チームが必死になって走りこみ、最初のうちはトップチームと互角以上に戦うことは良くある。 大体この集中力が続くのは15分で、その後は実力差が正直に出てくる。
この日のBurnleyも出だしは中盤で喰らい付き、左右にロングボール、ダイレクトに攻め込んできて、時々ゴール際までやって来た。 そんな風に攻め込んできたのをテリーがファウルを取られて、ゴール前でフリーキック。 とにかくもう少し、15分過ぎまではきっちり守りなさい、と声をかけたのに、フリーキックが右に流れて、右からのクロスがゴールから少し離れてフリーでいたプレーヤーにドンピしゃ。 14分で失点してしまった。
コスタは点をとってくれそうな気がする。
ゴール前には6・7人のChelseaプレイヤーがいたのに、クロスをあげる時点で、全員がゴールラインに並んでしまって、その外側が完全にフリー。 クロスは左サイドルックアップして、素直に蹴っているので、きちんと目線を追っていれば、ボールを蹴る前にスタートが切れて、プレッシャーがかけられたのに、ChelseaのDF陣(MFも)ボールを見てから、動いているようでは遅い。
とても、これがモリーニョのチームとは思えないザル守備だった。

たとえ15分しかもたないチームでも、先取点をとってしまうと、勢いに乗って全員守備とかで手こずったり、ジャイアントキリングは良くある話、嫌だなと思ったら、すぐコスタのゴールで同点。
失点してからの20分ぐらいは流石に素晴らしかったし、セスクも立派だった。  しかし、後ろから試合をコントロールしていたのはマティッチだったように思うのは、昔からのチェルシーファンだからでしょうか。

しかし、その時間帯以外、後半も、は少し才に走り過ぎという感じで、どうかなあ。
まあ、コスタがいると昨シーズンとは違って、今のところどこかで点をとってくれそうな感じがあるのが救い。

その他、試合の前後で感じた雑感をいくつか。

スタジアム自体は大してImpressiveではない、
ただ100年以上も前のピッチを使っている伝統ある
貧乏クラブが、チャンピオンシップを勝ち抜いて
プレミアで戦っていることがImpressiveなのだ。
Burnleyはマンチェスターの少し北側、今回クラブのチャーターする電車で行ったが、最寄り駅までロンドンからノンストップ。 ただ、特急が走るようなルートではなくLeedsの方を迂回する真ん中のライン経由で結構時間がかかった。 結構余裕を持った席取りかと思ったが85%ぐらいは詰まっていてスペーズ感はなく、閉塞感あり。 古い車輌で遠回りしたこと、中々出なかったり、帰り早朝のKings Crossで途方に暮れたこともあって、バスの方が良かったかなと言う感じ。 しかし、各車輌に一人はスチュワードが乗っていて、これで往復£10とは、クラブは一体いくら持ち出しているんだ。
ホームスタジアムはTurf Moor、現存する最古のピッチの一つと言うから、100年以上はここでFootballが行われていたことになる。 木の椅子が残っていたり、椅子と椅子の間が結構広かったりするが、勿論スタジアム、座席自体は何度か建て直されている。 ボールを蹴っているピッチが昔からのピッチということ。

試合前の練習で、今日のキーパーはCourtois(クルトワと読む、チャントはクリトクリト、と言う。Cで始まるクリは何となく発音しにくい。)であることが分かった。 チェックも黙々と一緒にウォームアップしていたが、心中いかがなものだったのだろうか。 モリーニョ初年、ちょうど10年前、AC Millanのフレンドリーの後、モリーニョはクディチーに変えて、22歳と若いチェックをNO1に指名した。
両者無表情にウォームアップ
同じことが、10年後に起こったのだろうか。 クディチーニの方が明らかに瞬発力、反射神経はチェクより優れていたが、クロスに対するハイボールの処理は若いチェクの方がはるかに安定感があり、モリーニョはこの安定感を選んだ。 (クディチーニはPKを良く止め、鬼気迫るセーブもしたが、逆に飛び込んできたアンリにパスしたり、トンネルとかのポカもあった。)
全体的にチェクとクルトワどちらが上かなんて分かりようもないが、ウォームアップを見ていて、なるほどと思ったのはクルトワのキック力。 左足で蹴るのでちょっと違和感があったりするが、軽いサイドキックで簡単にセンターラインを超え、目標の胸元にぴたっと止まる。 キック力はクルトワの方が上かもしれない。
試合を見ているとスローのタイミングや距離はチェクの方が一枚上かとも思うが、今後の経験次第か。 クルトワでもう一つ驚いたのは、落ち着きというか感情を全く表に出さないこと。 クディチーニは感情もろだしに対しチェクは落ち着いていたが、滲み出てくるような緊張感はあった。 それに対し、クルトワは淡々と言う言葉でも足りないような無表情、むしろ鈍で感情がないのか、という感じすらした。 これが大物の所以なのだろうか。

試合前のウォームアップでは、パスやシュート練習の後、もう一度全員が集まってフィジカルコーチの元で、筋肉を解いて飛ばすことをやるが、セスクとコスタはその作法を知らず勝手に飛んでいて、仲間の顰蹙を買っていた。
そういえば、後半、奥深く入り込んだコスタがゴールに近いシャルラにボールを渡し、シャルラは相手DFに囲まれたので、コスタが戻すようにジェスチャーしたのに、シャルラは強引にシュートを打って相手DFにぶち当てた。 これを見て何で戻さないんだとコスタが怒った怒った、シャルラちょっとバツの悪そうな表情で、しかし、聞こえない振り。 さて、これからのシーズンどうなるんだろうね。

めずらしく、ウォームアップの時に、モリーニョが真ん中で見ていたが、特に練習を見ていたわけではなく、コーチ陣と談笑、その相手がひょうきんで有名なマッサージ師だから、一体何を話していたことやら、絶対に試合の話じゃないと思う。



日曜日, 8月 17, 2014

いよいよ

さあ開幕です。
Chelseaの出番はMonday Night、アウェイのBurnley。


開幕ウィークの最後に登場します。
アウェイとは言え、相手は昇格緒戦、負けるわけには行きません。
10年前にモリーニョが来た時、当時は未だ若かった縦のセンターラインの4人、キーパーのクディチーニ、DFテリー、MFランパード、FWグジョンセンを捕まえて、お前達はチャンピオンなんだ、チャンピオンのメンタリティを持って試合に臨むんだ、決して負けることはない、自分を信じて戦うんだ、とチャンピオンのメンタリティを叩き込んだ。 そして最初の2シーズンは全く取りこぼしと言うことをしなかった。下位チーム相手には、どんなに追い込まれても、殆ど全て勝った。
(実際、そうしてチャンピオンのメンタリティを叩き込まれた一人クディチーニは開幕から先発の座をチェクに譲り、グジョンセンはFWよりMFで起用されることの方が多くなって、放出された。 結局チャンピオンのメンタリティを全身で受け止めることができたのはテリーとランパードだった。 クールと言うか厳しい。)


10年前は未だ優勝経験のないチームにチャンピオンのメンタリティを持てと言ったモリーニョ(前任者のラニエリにはいいところまで行っても最後は勝てないというイメージがあったのを払拭するためだった)が昨シーズンは、Chelseaはサラブレッドに混じった子馬のポニー、優勝なんてトンでもない、と謙遜した。 
しかし、今年はリーグを今後10年は支配できるチームになった、と豪語した。
やはり、負ける訳にはいきません。

Chelseaがこの半年に移籍市場で£141Milと言われれば、そんなに買ったかなあ、と思ってしまうが、これは払った金額ではなく、選手を売却して得た収入。
一方、買ったのは、今年初めにマティッチ、サラー、このオフがコスタ、セスク、フェリペ・ルイス程度、Chelseaとしては前代未聞の移籍市場黒字だ。
それ以外に、フリーでランパードとアシュレイ・コールを放出している。
10年前とはすっかり違うチームになってしまった。

うーん、まあ仕方ないのかなあ。

Lampardについては、米国リーグのNew York Cityに就職したところ、米国リーグが開幕する1月まで、親会社のMan Cityに出向だって。

それはないんじゃないか、と怒るファンも多いようだが、Man Cityでもそれ程出番があるとは思えず、むしろLampardの勇姿を身近にみることができるという意味で、まあ良いんじゃないの、と思ってしまう。

水曜日, 8月 06, 2014

Fare Thee Well, Frank

いよいよ2014/15シーズン開幕までもうすこしですが、今年のプレシーズンは例年と少し違い、何となくプレシーズンと言う感じがしません。

過去10年以上に渡って、プレシーズンと言えば中心にフランク・ランパードがいたのに、今年はランパードのいない景色、なんか変な感じです。
もっとも、プレシーズンだけではなく、ピッチでホイッスルが鳴れば、中心にはランパードがいて、ランパードを中心に右、左、前、後ろとボールの流れを確認してきたのが、もう見れないというのは、全く違うチェルシーを今年からは見ることになるのでしょう。

そのランパード、アメリカのメジャーサッカーリーグ、New York Cityに移籍したと思ったら、NYCはManCityノ子会社とかで、米国が開幕する3月までManCityにレンタルされるとか。 変な気分もするが、まあ、あんまり出番もないだろうけれど、活躍して出番がたくさんあればそれはそれでめでたいことで、近くで見守ることができていいかなあという気もします。

2001年ウェスト・ハムから11百万ポンドで移籍して、2014年までの13年間、649試合に出場、通算211ゴールはChelsea最多、2006年まで5年近く164試合連続出場というのは、フィールドプレイヤーでは前人未到のプレミア記録、リーグ優勝3回他数々のトロフィーを手にしました。
ウェストハムから移籍した年は、確かアーセナルからプティが一年だけやってきた年で、プティと比較するとプレー振りに全く余裕がなく、高い金で買ったけれど、自信を無くすのではないかと心配したものですが、ラニエリが我慢して使い続け、レジェンドになりました。
2005年、50年振りの優勝を確定したBolton戦
2点目のゴール、I was there!

以下は、Daily Mailに記載された、Frank Lampardからファンに宛てたOpen Letterです。 アブラモビッチへの感謝より、昨今はChelsea内で意図的に名前が避けられている、ケン・ベイツへの感謝が先に述べられていること(時系列的には当然なのですが)、モリーニョの名前が特別には述べられていないことなどが、少し憶測を呼びました。 


'This club has become part of my life and I have so many people to thank for the opportunity. Firstly, Ken Bates, who put his neck on the line to sign me as a young player and without him I would not have even begun this experience.
'When I arrived at this fantastic club 13 years ago I would never have believed that I would be fortunate enough to play so many games and enjoy sharing in so much success.
'Roman Abramovich, the man who saved our Club and took us all to new levels. His desire to push the Club to the top of the football world has rubbed off on everyone.
'All the managers and coaches who have helped me develop my game during the time I have been here. I have learnt from every one of them.
'All the brilliant team mates who I have been lucky enough to train and play alongside for so long. Not just their football qualities but also the friendships I have gained along the way.
( このクラブ、チェルシー、は私の人生の一部となりました、この幸運をもたらしてくれたとても多くの方たちに感謝しています。 まず最初はケン・ベイツで、まだまだチンピラだった私とサインすると言うリスクを取ってくれました。彼がいなかったら私のこの旅が始まることはなかったのです。
13年前この素晴らしいクラブにやってきた時には、こんなに長い間このチームでプレイでき、こんなに沢山の成功を分かち合う幸運に恵まれるとは想像もできませんでした。
ローマン・アブラモヴィッチは私たちのクラブを救い、私達みんなを新しいレベルへと引き上げてくれました。 このクラブをフットボール界の頂点へ押し上げたいという彼の願いが全ての人を動かしたのです。
私がここにいた間、私のプレイの成長を手助けしてくれた全ての監督やコーチに感謝します。一人残さず全ての監督から多くを学びました。
全ての素晴らしいチームメイト、長い間一緒に練習し、プレイすることが出来とてもラッキーでした。 単にサッカーの技術だけではなく、その過程で素晴らしい友情を得ました。)

'I'd also like to give a special mention to all the staff and people behind the scenes at the club who do not receive the glory but without them the Club would simply not function.
'The club will move forward, and as a Chelsea man I have no doubt that with the quality of the players that are there, they will continue with the success that we have all enjoyed over the past seasons.
'Finally and most importantly, I would like to thank the Chelsea fans. I believe they are the greatest fans in world football. You have supported me from the moment I arrived. Not only on the pitch, but in difficult moments in my personal life off the pitch. I will never forget.
'I feel honoured to have shared so many special times with you. Bolton, Amsterdam, Munich, the list goes on and on. I, and we as a team, could not have achieved those moments without your support.

'Whatever the next challenge is for me I will always be amongst you and have Chelsea in my home and in my heart. Hopefully I will get to see you all soon to say goodbye properly. In the meantime thank you for the memories and keep making history!'