イングランド、プレミアリーグのチェルシーFCに関するページです。
何を書いたところで、世界が変るわけではありませんが、物言わぬは腹膨るる業と言うわけで、ファナティックなファンの独り言です。
Chelsea Factory
水曜日, 12月 26, 2012
12月26日 対Norwich (A)
Chelsea 1 Mata 38
Norwich 0
クリスマスの翌日26日はイギリスではBoxing Day。 英国民が揃ってボクシングを見るわけではなく、奉公人(郵便配達やマンションの管理人、ガードマン等を含む)に小箱に詰めた心付けを渡す日になっている。 昔はロードや大地主がワーキングクラスに太っ腹そうなところをこれ見よがしに見せる日だったのだろうが、それも全然太っ腹じゃなくてケチの典型みたいな、小盤振る舞い、何時頃からか庶民もそれを真似て少しクラスが上がったような自己満足に浸っている。
この日だけは殆ど全ての商活動がお休みになる。 丁度日本のお正月に近いが、都心が空っぽになると言う意味では夏休みのお盆の頃の感じもする。 と言うわけで、レストランもコンビニもお休みなだけではなく、鉄道も地下鉄も動かないから、家にいる以外出来ることがない。 と、言うわけでアウェイにも簡単には行けないので、久々にチームのアウェイコーチに参加して、ロンドン北東、海岸に近いNorwichまで行くことにした。
Norwichまでは100マイル程度、安全運転でも3時間ぐらいだが、途中でブレークが入ったりするので、3時の試合に朝9時に出発。 懐かしいWarwick Roadから恐怖のシェファードブッシュ・ランダバウトを経てハンガーレーンからイーリングブロードウェイでノースサーキュラーロードに入って、スタンステッド空港の傍を通って、久しぶりに人気のない田園地帯を抜けてNorwichへ向かう。 (と言っても何が何だか分からないでしょうが、身内向けの説明です。)
バスに乗るなり、社内アナウンスが「日曜日の試合は残念、失望させられてしまいました。 本当に何故2桁得点できなかったのか、深い失望の念を禁じえません。」と笑いを誘う。 ただ、アウェイコーチは車内にアルコール持ち込み禁止で、中で歌うこともなく大変おとなしい。めいめいが勝手に行く電車の中のほうがよっぽどうるさく、フーリガンぼい。 車中では08/09年のシーズンDVDが映され、それが終わると古い80年代の喜劇が流され、古いギャグに改めて笑っている。
朝は久しぶりに太陽が姿をみせていたのだが、Norwichにつく頃には最近の毎日の通り、小雨がシトシトと降り、試合中には本降りになった。 久しぶりに前から2列目の席、ピッチの上に首だけが出ている感じが、懐かしい。
目の前にプレス用のカメラが4台陣取ったが、ピッチサイドには彼等のための溝のようなものが掘られていて、鋼鉄の蓋を開けて、その中に座ってカメラを構えている。 なんで、あの塹壕みたいなのが必要なのか全く理解できないが、まあ、確かにそのまま地上に座ったり、立ったりされたら、最前列の客は座っていては見えないから、客席の邪魔にならないように、ということのよう。 客席の最前列をそんなに低くまで掘るからだと、思うが、客席が目一杯ピッチに近いせいでもある。。
とまあ、こんなことはどうでもいいのだが、今日は三銃士オスカルが出場でアザールがお休み。 ベニテスはローテーションと言うより、三銃士を一度に使うとピッチを狭く使ってしまうので、モーゼスを使ってサイドを広く、また直接的なサッカーをしたいようだ。
中盤の底は出場停止明けのミケルとダビド。 ランパードがベンチスタート。 スーパー、スパーフランクランパード、スーパー、フランキーランパードののチャントがすごい。 試合開始後もこのピッチにいない選手へのチャントばかりで、他の選手が少し気分を害するのではないかと気になるほど。
試合は当然Chelseaがペースを握るが、前の試合が嘘のようにボールをこねるだけで決定的なチャンスをつくれない、かと言ってNorwichにカウンター等の怖さは全くなく、退屈な展開。 前半も終わりに近くなって、PKエリアの外側で5人ぐらいのDFに囲まれたMataが囲まれてはいるものの詰めの甘いDFの隙間から見事なシュートでようやく先制。 1点だけじゃ安心できないとハラハラあいている私の気も知らないで、後半もダラダラ、結局Mataの1点を守りきって、勝利。 連勝だから、それはそれで良かったのだが、一番沸いたのは後半ランパードが途中出場してきた時、そのランパードが相手DFと競ってボールを奪取した時ぐらいと言うのはちょっと情けない。
後半モーゼスが退いてアザールが出てきたが、やはりこの3人になると3人がそれぞれ個人技に走って、真ん中でチマチマとしたプレイに落ちてしまうことが多い。 モーゼスも個人技なのだけれど、大外から中心に向けて切り込んで、最後はクロス、或いはクエタに戻してのクロスと他との連動を前提とした動きになるのが、違うように思う。 Mataほは本当に素晴らしいプレイヤーだがプレーの要の役割には何かが足りない。 皆スルーパスなんかは、他人を良く見た素晴らしいパスを出せるのだが、チームとして攻める意思のようなものを体現することができない。
とか何とか言いながら、まだ小雨の残る中、駐車場に向かうNorwichファンに混じって一人スキップしている自分がいました。
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