Chelsea Factory

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金曜日, 11月 29, 2019

11月28日 C/L Vs Valencia (Away)  2-2

  最近の試合では、立上り一方的に押し込まれて、先行きどうなることかと不安になるが、何とか15分ほど持ち応えると、その後は相手のスピードに慣れてペースを取り返すことが良くある。  逆に立ち上がりから一方的に攻め込んで、結果が出ないと、その後何時でも行けると言う心の緩みからか、大苦戦となることも良くある。というか、最近のチェルシーは殆どこのどちらか。ゆっくり始まって、順当に勝つと言うような横綱相撲が取れない。
  この日は後者の典型。立上り圧倒的に支配しながら決められず、逆にカウンターのチャンスを何度も与え、40分過ぎには失点してしまった。しかし、去年までと違うところは、この90秒後に取り返して同点に追いついた。 それまで、中盤で奮闘するコバチッチを見ながら、コバチッチが活躍するような試合は点が取れないんだよな、と言っていたらそのコバチッチが決めた。チェルシーに加入しての初ゴールと言うから、
  コバチッチ 100本打って1本入る シュートかな。
  更には後半開始早い時間帯に、快進撃中のプリシッチがきわどく決めて、勝ち越し。ここまでは良かったが、勝ち越してしばらくすると、チェルシーが引き始めた、というか、前に詰めなくなった。結果的に、バレンシアがボールを保持してどんどんチェルシー陣内に入り込み、チャンスを作り始めた。本来なら、ここでチェルシーにはカウンターのチャンスが生じるのだが、前線でボールを保持しながら上がって行ったウィリアンがバチュワイにパスをしようとして、バチュワイがオフサイドポジション、仕方なく横に流してチャンスを逃すことが3回はあった。今までバチュワイはエリア近辺でフラフラして飛び込んでゴールを狙うプレーが多く、最前線でボールを受け取る純粋のワントップにはまだ慣れていないように見受けられる。 ロングボールをトラップして味方のボールにする技術を含め、タミーの方が役に立つ。
  それでも、ジョルジーニョのファウルによるPKをケパが止め、ケパ・ザ・ヒーロー、勝ちきれそうに見えた。しかし、ジョルジーニョに代えて、エマーソンを入れ、5バックにしたのは間違いだった。ジョルジーニョは既に一枚カードもらっており、PKを与えた際にはカードを貰わなかったが、心象的に次は軽いファウルでもカードが出かねず、ジョルジーニョの交替は仕方がない。足技の上手なエマーソンを出したのも仕方がない。エマーソンを左のサイドバックに入れ、5バックにしたのが間違いだった。これでチーム全体に無理をするな、引いて守り抜け、という意識が充満して、それまで以上にズルズル下がり始めた。という訳でバレンシアの一方的な放り込み、飛び込みに会い、これを守り抜ければいいが、今のチェルシーには人数をかければ守り抜けると言う考えが通用しない。
  82分にケパが軽く手を伸ばして見送った左サイドからのミスキックのクロスが、アウェイサイドのポストに当たって入ってしまい、追いつかれる。ケパ、ヒーロー転じて大失態。
一旦逃げ切りモードに入ったチェルシーには、気持ちを建て直して、改めて勝ち越せるような力はなかったが、何とかロスタイム7分を逃げ切って、引き分けた。
  試合後、ランパードは両チームとも決め手に欠け、スコアは2-2だが5-5や6-6になってもいいような試合だった、と語ったとのことだが、これは正しくない。スコアは2-2だが2-5で負けていても不思議でなかった、と言うのが正しいところ。 逃げ切れなかった守備陣にランパードは大変落ち込んでいた、とも伝えられている。そうだろう、モリーニョの下でやっていた時、終盤になって監督の采配から守れと言う意思を感じ取った時、ランパードとテリーが仕切ったたチームは殆ど全て守り切った。ランパードはバルセロナとの対戦でも勝ち越しており、ランパードが出ていたバルサ戦ではメッシに一度も得点させなかった。個人の実力差か、いや、そこまでの差はない、とか悩んでいるのではないか。ランパードは左サイド、アロンゾ、エマーソンが気に入らないみたいだとシティ戦の後書いたが、その通り、この試合では右にジェイムスを置いて左はアスプリクエタ、に任せた。結果的にはその左からのクロスで失点した。この試合では、これまで良くはやっているがポカもするトモリに代えて、クリステンセンを投入したが、守ろうと意識したシーンで失点した。これは、入るかもしれないクロスを見送ったケパの責任だろうか。
  もしかしたら、チームで守るんだという指令、意識がマイナスに作用しているのかもしれない。昔はそう言われながら前の方でフラフラいている奴が一人二人いて、連中はそれなりに他の目を盗んで、交替交代で遊んでいたりした。スペースを埋める時には、地図の上の静止画でスペースを埋めるのではなく、相手の動きを見てスペースを埋めていたのではないか。今は、空いているところを埋めるのに精いっぱいで、シュートコースを消すこと、飛び込むスペースを抑えることとか、基本なのだけれど、出来ていないような気がする。まあ、それが個人の能力、経験の差なのかもしれない。
デサイ、テリー、カルバーリョとか伝説のの人達に助言を求めたらどうかと思うが、皆出来ない人に口で教えるのは苦手そうだ。

  とにかく、ここまで勝ち星がなくグループ最下位のリールに、次戦ホームで勝てば勝ち上れるので、それほど悪い結果ではない。
これからはリーグも超過密日程になるので、気を取り直して、まず取りこぼしのないよう総力を上げて取り組まなければいけない。
  
Chelsea (4-3-3): Kepa, James, Christensen, Zouma, Azpilicueta (c),
Kante, Jorginho (Emerson 72), Kovacic, 
Willian (Mount 80), Abraham (Batshuayi h/t), Pulisic.
Scorers Kovacic 41, Pulisic 50
Booked Jorginho 7, Azpilicueta 55, Kante 73, Kepa 78
Unused subs Caballero, Tomori, Pedro, Giroud

Valencia (4-4-2) Cillessen; Costa (Gameiro 67), Garay, Gabriel, Gaya; Torres (Coquelin 74), Parejo (c), Wass, Soler (Lee 78); Rodrigo, Gomez.
Unused subs Domenech, Correia, Mangala, Vallejo.
Scorers Soler 40, Wass 82
Booked Wass 32, Garay 54, Gabriel 87



Referee Felix Zwayer
Crowd 43,486

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