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金曜日, 10月 06, 2017

非チェルシーストーリー: カズオ・イシグロにノーベル文学賞

どこで書いたが忘れたが、ハルキ・アレルギーの私は、村上春樹よりはカズオ・イシグロの方が作家として上手でノーベル賞に相応しい、と書いたが、そのカズオ・イシグロにノーベル文学賞と聞いて、ビックリした。
ボブ・ディランの時は驚いたが、今回はビックリしたと言う感じがピッタリする。

こちら英国には、ノーベル賞の発表を待ち受けるイベントなどと言うものはなく、もしかしたら賭け屋で名前は上がっていたのかもしれないが、特に誰が本命候補かとかいう話題は普通には出てこないので、カズオ・イシグロにその可能性があるとは全く思っていなかったからだろう。BBCのニュースでも大きく報道していたが、作品等を一から説明していたから、予想された受賞と言う感じではなく、普通の人々は知らないだろうが、こういう作家です、と言う採りあげ方だった。 前作発売の時も、Waterstone でのサイン会は待っていたのが100人ぐらいの行列で、とてもブームと言う様子ではなかった。(並ぶのが嫌で帰ってしまったが、我慢してサインしてもらえば良かった。)

以前のインタービューで、ものを書き始める前はバンドの一員でアメリカ・ツアーに行ったことがあると言っていた。そういう意味ではボブ・ディランの大きさは身に染みて知っているから、これでボブ・ディランと肩を並べる立場になったとは思わないだろう。ディランの方は、謹んで受け取った賞だが、格下のミュージッシャンでももらえるのだからノーベル賞も特別な賞ではない、One of Themだ、と今になって思っているかもしれない。
何時も、謙虚なカズオ・イシグロさんだから、インタービューに応えて、知らせを受けたときは、今はやりのフェイク・ニュースかと思った、と答えていた。
眼鏡と髪型が何となく、くろがね・ひろしを思い起こさせる。
それにしても、最近のモチーフ、’薄れていく記憶’と言うのは残念ながら正直、今一つ良く分からない。

ユダヤ人のディランに続いて日系のカズオ・イシグロと来て、これでハルキにあげてもクレームの出てくるとこは抑えた、という判断が働いたのか、となればそろそろなのかなあ。

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