怪我人が多く、思い通りの布陣が組めないと言うこともあるが、ここへ来てコンテの采配に対する不満が募っている。
昨年は、悉く的中したアイデアが、今年は殆どワークしていない。
カンテの故障で、ルイズをMFに起用したのはわからないではない。しかし、バカヨコとルイズの両方をMFで使うことは、チームにディフェンシヴなマインドセットを与え、最初から全員が引き気味、モラッタとアザールが孤立、中盤にポッカリとスペースが空いて、中盤をRomaがやりたい放題支配して、攻め込まれることになった。
引いて守れば失点の可能性は少ないかもしれないが、強い相手にこの戦略を最初からでは次から次へとチャンスを与えていつか失点する。おまけに、早い時点でルイズが故障、足を引きずりながらのプレーは、ただでさえ軽いプレーがますます軽くなって、相手に攻め上がる勇気を与えてしまう。
それでも、カウンターから2-0(先取点がルイズという皮肉)で、行けるんだと思ったが、やはり終了間際につまらないミスから失点してしまう。
後半、たまりかねてルイズをペドロに代えたが、マインドセットが変わっていないから、ペドロは消えているだけで、逆転されてしまった。(Dzekoのゴールは彼の一生に一度か二度だろうというスーパーゴールだが、元ManCに合計3点決められると言うのは情けない。)
やっと、選手たちに火がついて、必死に攻めはじめ、アザールが彼には珍しいヘッドで追い付き、その後はチェルシーが攻め続ける。しかし、ザッパコスタ→ルディガーは完全な守備優先の交替、アザール→ウィリアンは走り回ったアザールにフレッシュレッグのウィリアンと言うことでであるが、選手達がどう受け取ったかは別として、何が何でも逆転するんだと言う意思表示の采配には見えなかった。
同点に追いついても表情が不満げ。 |
まあ、アトレティコがカラバグに引分ける失態で、予選通過は難しくなくなったから、追い付いての引分けでも良しとしないといけないのかもしれない。
しかし、アトレティコ戦では素晴らしいスピリットを見せたチェルシーだが、今日のネガティブな試合はシティ戦のチェルシーに戻ったようで不満だ。
初戦、バーンリー戦は、コンテがあれもこれも指示するチームにとって、ケイヒルが退場になってゲームプランが分からなくなった選手達が何をやっていいのか分からなくなり、浮足立って、失点してしまったたのが敗因だったと思っている。
采配が守備的に過ぎ、選手の自主性的な力を 十分発揮できていない、批判が出てきている。 |
こうしてみると、いずれも思った通りのゲームプランが退場や故障で実行できなかったと言う不運があることは確かで、それが去年と違う点かもしれない。 しかし、今年はあまりにディフェンシヴな思考が強く、選手たちがその中に入り込んでしまっているように見える。去年は、ディフェンシヴな布陣でもコスタが勝手なことをするので、相手チームはそれに付け入ることができなかったが、今年は完全に付け込まれている。
不運と言うだけではなく、ディフェンシヴで選手を約束事、戦術でがんじがらめに支配する、コンテの戦略の限界ではないか、と成績が悪くなると雑音が出てくる。
Chelsea (3-5-2): Courtois;
Azpilicueta, Christensen, Cahill (c);
Zappacosta (Rudiger 77), Fabregas, David Luiz (Pedro 57), Bakayoko, Alonso; Hazard (Willian 80), Morata.
Unused subs Caballero, Kenedy, Scott, Batshuayi.
Scorers David Luiz 11, Hazard 37, 75.
Booked Bakayoko 69
Roma (4-3-3):
Scorers Kolarov 40, Dzeko 64, 70.
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