Chelsea Factory

Chelsea Factory
Chelsea FC has a long history.       Contact : change2013lifeofyos@yahoo.co.uk

日曜日, 9月 30, 2012

9月29日 対Arsenal (Away)

Chelsea 2 Torres(20)、Mata(53)

Arsenal 1 Who'reYa(42)

チェルシーの得点は2点ともFKのセットプレーから。 
Torresのゴールは見事と言えば見事だが、前にいたDFの後ろから足だけを出してのシュートで、Torresに気を取られてボールを見てなかった、DFのミス。Mataの得点も、何でもないFKをクリアできずにそのままゴールに見送ってしまったアーセナルDFのミス。
アーセナルの得点は、PK内をボールが行きかって、ゴール前でウロウロしていたGervinhoに低いクロスが入ってきて、Terryが詰めきれずにスペースを与えたら、振り返りざまに見事に決められた。 こちらの方が流れの中から決められた。 

80分過ぎからはホームのアーセナルが必死の攻めを見せ、心臓が縮む思いがした。少なくとも2回はもう駄目だと思ったものをCeckのスーパーセーブに救われた。これらが決まっていたら逆転負けするところ、と言うか一個でも決まっていたら引分けになるところ。
実際BBCによれば、ポゼッションがChels 49、Arse 51、シュート 10(5):14(5)、コーナー5:6だそうだから、引分けが本来妥当なところだったのかも知れない。

ところが、帰ってみたBBCの解説(早い試合だったので、3時からの選挙速報で解説していた。)では、Chelseaの完勝と。 ディオン・ダブリン(Ex弱小チーム渡歩き)とマーティン・キーオン(ExArse)がともにアーセナルはディフェンスが駄目だ、と。確かにDFのミスと言えるからそうかもしれないが、ミスでしか得点できなかった、チェルシーも駄目なんじゃないかなあ。 マーティン・キーオンに至っては、チェルシーの攻撃的なMF達は、ボールをじっと抑えてアーセナルの選手がチャージしてくるのを誘っている。それぐらい能力に差があるからアーセナルはまだまだだ、と。
大層結構な評価であるが、特に前半なんか、チェルシーがいたずらに後ろでボールを回しても、アーセナルのプレスがきつくて、ハーフラインを超えるのに随分苦労していたし、アーセナルの方がボールを奪ってからPKエリアまで来るのが随分早かったように思う。  更に言うと確かに、PKエリアのそばでMataやHazardがボールを抑えていた時間帯があった。 しかし、あれはチェルシーの他の選手が全然動かず、パスの出しどころが無くなってしまったからであって、アーセナルのプレイヤーが仕掛けてくるのを誘っていたというような偉いものではなかった、と思う。

とは言うもののOscarは良く走って戻り、DFにも貢献していた。貢献し過ぎてカードを貰って、後半交代させられたが。(ダビデもカードを貰って交代。)
前半は、先制したものの、今一、後半は最初なぜか集中力の不足した立上がりだったが、リードしてから、70分前後にはボールを取られてもすぐ取り返し、波状的な良い攻撃の時間帯があった。あの時間帯の攻撃が維持できるようになったら、強いチームと安心して見られるだろう。



Emirates Stadiumは初めてだったが、アウェイ席はゴール裏の1階の半分に押し込められており、昔のHibury の時と同じで決して見やすい席ではなかった。 何故か今回も一番後ろだったので、景色の上が二階席の床で切取られたシネマスコープのよう。 ただ、まあ、Hiburyの時ほど酷くはなくて、高く上がったボールでも見失うことは無かった。 選手には近いので、バルサやニューカッスルのアゥエイよりはまし。 椅子の感じはスタンフォードブリッジより少し重量感があったが、所詮はプラスティックで大差なし。
 

金曜日, 9月 28, 2012

9月25日 対Wolves (League Cup, Home)

Chelsea  6  Cahill(4), Bertrand(8), Mata(17)
                   Romeu(53), Torres(58), Moses(71)

Wolves  0

カップ戦の中で一番重要度が低いリーグカップだが、普段出場機会の少ない若手にとっては、経験を積むと同時に、コーチやファンに自分を売り込む最大のチャンス。 早く敗けるとそのチャンスを失うことになるから、重要度が低いと言っても簡単に敗退するわけにはいかない。

Terryは昼間FAのHearingがあったにも拘らず、と言うかあったからこそのうっぷん晴らしか、出場しているが、Cech、Ivanovic、Cole、Lampardと年長組みは揃ってお休み。 もっとも、Lampardは足首の怪我とか。 年長組だけじゃなくて、連続出場で疲れが出てくることを懸念して、Hazard, Oscar, Mikel(年長組?)もお休み。

結果、キーパーはRoss Tumble、DFはTerryとCahillにサイドがBertrandとAzpilicueta。快速ドリブルが期待されるAzpilicueta(アスプリクエタみたいな発音、明日も食えない名前だ)は初出場。
MFの底はRomeuとRamires、と経験者を起用。 前はTorresとMataに両サイドがMosesとPiazon。
Mosesは先発初出場だが、彼に何ができるかは皆知っている。 Piazonは一軍初出場じゃないかと思うが、ユースで大変活躍、ファンの間では外からつれて来ずにPiazonを昇格させろという声が上がっていた、期待の攻撃的MF。ユースで活躍していたと言っても、国籍はブラジルで、先日はOscarの通訳を勤めていたというから、並みのイングランドの若手と思ったら大間違い。

出だしから、チェルシーの若手組は動きがキビキビしていて気持ちがいい。前半4分、Mosesが右サイド奥深くで倒されて、MataのFK。 Cahillがゴールラインの上オフサイドの位置でFK を待ち、キックされる直前にオンサイドの位置に走りこむとともにTerryとポジションを替えてファーサイドに移動、そのファーにMataのFKが直撃、CahillはDFに追いかぶさるようにヘッドを決めて先制。こんな見え透いたポジション移動で決まるものか、と思うほど。DFを倒したとファウルを取られても仕方がないかな、という感じもしたが。
その4分後、PKエリアの外から、Romeuが強烈なシュート、これをキーパが横へそらすが、詰めていたPiazonがボールがゴールラインを割らないようにキープして、PKエリアの左が待つフリーのBertrandにパス、Bertrandが豪快に決めて8分で2点目。
もうChelseaのやりたい放題、センターでボールを持ったMataが右のRamiresにパスと同時にRamiresの右側を駆け上がると、RamiresがワンツーのリターンをMataに、MataはPkエリアに侵入しながらTorresにパス、TorresはPKエリアにフリーで入り込んだMataにリターン、キーパーと殆ど一対一のMataがきれいに決めて、3点目。 実力差があり過ぎてゲームにならない。

若干の中だるみもあって、後半53分、PKエリア内右側をドリブルで上がったMosesが倒されてPK。Mosesは体制が崩れてこけそうになっていたところだっただけに、ラッキー。 これをRomeuが決めて、4点目。 その5分後には、Mataのコーナーを何故かニアでフリーになっていたTorresが閃光のように決めて、年長組の責任を果たし、この後年長者Torres、Ramires, Mata(大して年じゃないんだが)は交代。代わって、Hazard、Oscar、それに今年加入のベビーフェイスMarco Marinが登場。完全に子供チームになった。 71分にはMosesが正面からクロスを叩きつけて6点目。
気が緩んだのかWolvesにも絶好機を二度ばかり与えたりした(ブー)が、とにかくクリーンシートで6-0の圧勝。

子供組の中では、PiazonとAzpiliの二人は前評判にたがわず上手だった。

中盤でプレッシャーを受けなければ好き放題できるが、巨人のDFが体をぶつけてきたり、ひたすら空中戦を挑んで来たらどうなるのか、見当がつかない。
今日のWolvesは私が知っているWolvesじゃない、Chmpionshipで昇格争いをしているWolvesとはとても思えない、と思ったら、レギュラー10人を総入れ替えしてきたそうな。そりゃ歯がたたんわな。

来週戦うアーセナルもLeague1のCoventory相手にやはり6点取って勝っている。 今日の試合はチェルシーもアーセナルも参考にならない。 でも、アウェイだし、強気にはなれないなあ。

9月22日 対Stoke City (Home)

Chelsea 1  Cole(84)
Stoke    0

Awayではからきし弱いとは言え、ロングスローと荒々しいプレーで、お上品なパスサッカーを粉砕することで有名なStokeとの対戦。 Stokeにはチェルシーのシーズンチケットホルダーを父親に持つクラウチが参加して制空権に磨きをかけるだけではなく、今週からフリーエージェントだったマイケル・オーエンが加入、どんなサッカーをするのか見当がつかないが、上品なフットボールでないことは確か。

迎え撃つチェルシーは、Torresのワントップに、Oscar、Mata、Hazardの華麗な攻撃陣、MFの底はRamiresとMikelでLampard、Terryはともにお休み。

出だしから期待通りチェルシーがボールを支配するが、いざPK内に進入しようとすると、うまくいかない。思ったところに人がいない、チャンスと思った瞬間にシュートをためらって、相手DFが寄って来る。 Torresはゴール前、キーパーと1対1になって空振り。 StokeのファンがDidier Drogba must have scoredと歌いだす。 うーん、中々うまくいかないと思っていたら、突然ストークがボールを拾ってロングシュート、チェックがボールに触って辛うじてバーに守ってもらう始末。 翌日の新聞ではチェルシーの新攻撃陣はお互いに誰がどこにいるかわからない始末、得点の匂いがしたのはStokeと書かれていた。 そこまで酷くはなくて、やはりチェルシーの方が圧倒的に押していたが、得点の匂いがしなかったことも確か。

後半に入って、特にチェルシーの支配力が強くなるが、決定的なチャンスは中々来ない。右隣が”Fxxxing, someone shoot!"と叫び、左隣は”We're not bloody Arsenal"と喚きだす。 Stokeもベンチスタートだったオーエンを投入して、勝つという意思表示をしてくる。(結果何もしなかった。)
今一機能しないHazardに代えてMosesを61分に投入。 Mosesはボールが回ってくると、期待に応えて、ドリブルで中に切り込みDirectなプレーを見せるが、すぐには結果につながらない。81分にMikelに代えて、Lamaprd投入。何が何でも点を取れという意思表示。
84分、左サイドでボールをもらったColeが真ん中のLampardへ、Lampardは右前にいたMosesへ、Mosesは更に右前のIvanovicにとパスを回す。 IvanovicはPKエリアの真ん中を見て、TorresやMataのいる辺りへ希望的なクロス。結果的に誰の頭にもかすらず、DFに囲まれたMataの足元へ、Mataは前へ打てず、苦し紛れに後ろへヒールパス、とそこは真空地帯、走りこんできたのは、この流れで最初にパスを出したAshley Cole、やはり飛び込んできたキーパーの頭上をゆっくり超えるゴール。

と言うわけで、かろうじて終了近くに1点取って、貴重な勝ち点3、首位をキープ。
こういう試合で勝てたのは良かったが、チーム作りはまだまだこれから。

9月19日 対Juventus (UCL Home)

Chelsea 2   Oscar(31, 33)
Juventus 2 Vidal(38), Quagliarella(80)

今シーズンチャンピオンリーグの初戦はホームのユベントス戦。
例によって、チャンピオンリーグではシーズンチケットの座席の後ろ側に各国メディア用の即席実況席が設けられる。
自分が見ているのと同じシーンから実況されているというのは少しいい気分だ。

チャンピオンリーグの連覇というのは未だ例がないそうで、昨シーズン辛うじて優勝したチェルシーが連覇できるとは、ファンも含めて誰も思っていない。
何よりも今年のチェルシーはプレミア開幕3連勝1分でトップとは言え、たまたま感が強く、とてもチャンピオンという試合振りではないので、あまり期待できない。 チェルシーでも強い時、本当にチャンピオンだった時期は負ける気がしなかった、というか点を取られる気がしなかったが、今は何時でも点を取られそうな、相手が点を入れたらこちらは絶対点が取れなさそうな気がする。

と、今一意気が上がらないこの頃で試合が始まった。 強いはずのJuventusだがそれほど迫力はない。それぞれの時間帯が10分、15分と続くが双方とも単純なミスでボールを取られて決定機にならない。 と、思ったら今日が先発初戦のOscar君30分過ぎPKエリアの境界線ぐらいで打ったシュートがデフレクションもあって、きれいに決まって先制。その2分後、今度も同じような位置だが、後ろ向いて受けたボールをワントラップして振り向きざまに打ったシュートが見事に右上の隅に決まった。
このシュートは本当に見事、Torresでもこんなシュートを決めたことがない。というか、翌日の新聞ではStamford Bridgeで最も見事なシュートと絶賛されていた。(今は昔、スタニッチのデビュー戦対WestHam 右サイド、リフティングしながらのロングボレーシュートと言うのがあったのだが、覚えている人は少ない。)

2-0で勝負が決まれば良かったのだが、その後は攻めても点は取れず、逆にJuveのほうが数少ないチャンスをものにして、終わってみれば2-2の引分け。失点するときは瞬間裏を取られたり、ゴール前で不用意にボールを取られて、一瞬シュートスペースが空き、簡単に決められてしまった。 On Targetのシュートを打たれたのは2本だけだったと思うが、その2本を決められたのだから、世話は無い。
やっぱり、王者の試合振りじゃないなあ。

勿体無い引分けだけれど、まあ、今の実力なら仕方ないと言うか、この程度で良かった。これから先チームが熟成して強いチームに早くなるよう期待しよう。 それにしても、Oscar君の先発デビューは最高だった。

9月15日 対QPR (Away)


Chelsea 0
QPR      0

インターナショナルで間隔が開いて、今シーズン4戦目は昨シーズン極めて後味の悪い試合になったQPR戦。 Awayチケットを正規に買いぞびれてAgentから購入する羽目に。(販売日が日本からの飛行便に重なってしまった。) これが結構ドタバタ、最終的に手元に届いたのが、試合当日の午前中という心もとなさ。 席は、ネット裏の最前列、久々に首から上だけがピッチより上という楽しい席。もっとも、AwayGameは殆ど立ちっぱなしだから、あまり関係ない。

試合前のハンドシェイクをアントン・フェルディナンドがテリーとするかどうかが、試合より興味の中心。 席からは見えなかったが、どうもしなかったらしい、と。 後でTVを見てると、テリーとだけでなく、コールともしなかった。 フェルディナンドだけじゃなくて、パクチソンも握手を拒否でいしる。
フェルディナンドは問題の試合中、差別発言をされたとは気がつかなかった(聞かなかった)と証言している。 家に帰ったら、ガールフレンドにテレビが騒いでいると言われて初めて知った、と。
と言うことは、差別発言を具体的に受けたと言うわけではなく、テリーは言ってないと主張しているのに、何故握手を拒否するのか、テリーが自分に対して差別的発言をしたとして怒る根拠は何なのか、全くわからない。 まして、パクチソンがフェルディナンドを支援すると言って握手を拒否する根拠ば何なのか、これまた全く分からない。 代表の主将の座をテリーに奪われた兄貴のリオ・フェルディナンドがテリーに対して抱いている恨みをこの機会に晴らしているとしか思えず、ManUつながりでパクチソンが乗っかっているだけのように見える。

試合の方は、チェルシーが当然押し気味に進めるが決め手がなく、退屈な引分け。
コロコロと入れられなくて良かったと思うべきか。
Hazardの神通力が失せてきて、ボールを持ちすぎののように見えるのが気がかり。

数少ない楽しい話題: 後半チェルシーは右サイドを破られて、サイドバックの侵入を許す。何とかRamiresが戻って、コーナーに逃れるが、ドリブルで内に切り込んできたQPRのサイドバック、自分のポジションに戻る前にニコニコしてチェクとハイタッチ。 誰かと思ったら、つい先日までウチにいたボジングワじゃない。 いい奴だ。 もう一回ボジングワが仕掛けたが、今度はイバノビッチが競り勝って、守り切った。 その後はもう殆ど仕掛けなくなった。


木曜日, 9月 27, 2012

8月25日 対Newcastle (Home)


Chelsea 2  Hazard(22), Torres(45)

Newcastle 0

ホーム土曜日3時キックオフの本格的な開幕は昨年苦しまされたNewcastle。 3戦目にしてLampardはお休み、ミラレス(Meireles)が変わって中盤に入る。 これだけMFが多くなるとある程度のローテーションは已むを得ないとLampardも文句は言わないのだろう。

試合はまたしても、Hazardの活躍から、前半Torresが倒されてPKキッカーはHazard、素直に決めてチェルシー初ゴール。 今シーズン3戦目で早い時間にPK獲得も3回目。 その後攻めあぐねるのも3回目。 前半終了間際にPK内右側でHazardのヒールパスを見事に右隅にまっすぐTorresが決めて、試合は決まり。久しぶりにTorresらしい見事なゴールだった。

後半、Hazardがボールを持って倒される、取られる場面が多くなって、チェルシーも押しながらも決定的なチャンスは作れない。とにかく、パスをまわそうとして、攻めが遅い。本末転倒のスロースローな攻め。 ただこれをNewcastleが自分の攻めに活かせない。 と言うか中盤でのプレッシャーが全然効かず、かと言ってロングボールで勝負を賭けるという意気込みも見られない。 どうしたのNewcastleという感じ。 昨年、NewcastleのFW陣にはBaをはじめ個人技にやられたので、チェルシーDFが彼等に細心の注意を払ったので、何も出来なくなってしまったのだろうか。

終わり際、Lampardが顔見世のように出てきたが、大勢は何も変わらずそのまま終了。
3連勝だけれど、とても強いチームと言う感じはしない。 まだまだこれから。

火曜日, 9月 25, 2012

8月22日 対Reading (Home)

Chelsea 4 Lampard(Pen)18,
Cahill 69, Torres 81, Ivanovic 90+5

Reading 2 Pogrebnyak 24, Guthrie 29

待ちわびたスタンフォードブリッジの開幕戦。
でも、わけの分からないカップ戦が来週末に入った都合で週中のナイトゲームというのは、何となくしまらない。

Hazardのところで必ずボールがキープされ、PKエリアまで確実に運ばれる。素晴らしいプレー振りで出だしからReadingを圧倒、18分にはPK内でHazardが倒されて、Lampardが決める。 まるでデジャブな前半、と思ったところがそれから先も、デジャブ。 ボールは回るが前に進まない。進んでもせいぜいハーフチャンスと言うところ。
と、思っているうちにセンターライン付近で取られたボール、カウンターで右サイドに流されて、絵に描いたようなセンタリングをドカンとヘッダで決められて同点。 ほんの数分後にも不用意にボールを取られて、失点。Readingは2回のチャンスで2点。 前半終わって、ブーイングこそ出ないものの、ため息。
後半も前半の終わり際と同じような調子で推移、チェルシーはボールをまわすが決定的な突破や走りこみが出来ず、たまにポーンと来るQPRのカウンターに大慌て。 60分も過ぎると、おいおいこのままかよ、何とかしろよ、とイライラ。救い主は思いがけないところから。 PKエリアを十重二重に取り巻いていると、センターバックのCahillが思い切りのロングシュート、これがズドンと決まって同点。 普通、これは空へ向かったり、脇へ失望のため息とともにそれたりするものだが、今回はキーパーの体のすぐ横を目にも止まらぬ速さで決まった。(キーパーのミスと言う説もある。) Cahillは失点の際、ヘッダが完全に競り負けたというか競れなかった責任をここで取り返した感じ。

同点になってからは、チェルシーの得点はもう時間の問題と攻め立てる。 少し手こずったが、81分にTorresが決めて逆転。 Readingも終了間際に怒涛の攻め、最後はキーパーまで上げて意地を見せたが、これを跳ね返してHazardがフリーの一人旅、ゴール前で後ろから走りこんできたIvanovicにスクエアパス、Ivanovicが無人のゴールへ、これをIcing on the cake。

結果は4-2、ポゼッションが72-28(本当かなあ)、と言うが、1-2で負けていても不思議でないゲーム。
まだまだChelseaを強いチームだとは呼べない。無駄にボールをまわして決定機がないと言うのはその内なおるだろうが、ディフェンスの脆さは王者のものではない。

月曜日, 9月 24, 2012

8月19日 Wigan 戦



2012年開幕初戦は8月19日Wigan Away

WiganはMancheterの北西にある小さな町で、プレミアに上がってきた時は奇跡のようで、どうせすぐ降格すると思った。予想通りその年は見事に陥落したが、数年後に返り咲くと、今度は結構ぎりぎりのところで頑張っている。
Wiganでプレイして人気のあったスペイン人マルティネスが監督になって、プレミア下位チームらしからぬパスサッカーで、思いがけない金星を上げるかと思うと、同じレベルのチームにしょっちゅうボロボロにやられて、常に15位から17位ぐらいを右往左往している。 チェルシーのリザーブでは大活躍しながら、一軍では殆ど出番がなかったアルゼンチンの若者、ディ・サントがFWとして番を張っているのが好感が持てる。

Wiganが初昇格した時、あのGeorge OrwellのThe Road To Wigan Pierで有名なWiganと言う記述をどこかで見つけて、海の近くでもないのにPier(波止場)とはどういうことなのだろうか、Wigan Pierへの道とはどこへ続く道なのだろうか、名誉や栄光への道なのだろうか、といぶかしく思った。 その後George Orwellの本を一生懸命探してみたが、日本ではジョージ・オーウェルの翻訳なんて、殆どない。 洋書で検索したら、単行本ではなくて、オーウェル作品集の中にRoad To W...が含まれているのがあった。 取り寄せて読んでみたら、若き日のオーウェルが駆け出し記者としてWiganの貧しい貧しい炭鉱で働く厳しい労働者の生活を密着取材したドキュメンタリー、中身は悲惨なだけで、面白くもなんともなかった。

と言うわけで、何となく思い入れのあるWigan戦が開幕初戦。 London、Eustonから行きは2時間45分(帰りはノンストップで飛ばしに飛ばして2時間、何かこの国のダイヤは変だ。)、ゆっくり余裕を持って電車で行く。 前回来た時は車だったから直接スタジアムに行って、何の印象も無かったが、今回駅から歩いて行くと、駅の周りも含めて、街なんてない。大きな道と工場の残骸と安物巨大スーパーがあるだけ。 昔は、貧しく厳しいなりに活気があったのだろうが、今はどこにもある英国北部の繁栄から取り残された失業者の地域と言う感じがする。 歩いていると、Wigan Pierと書かれた建物があった。これがOrwellが書いた搾取された労働者の炭鉱の積出し工場の後なのだろう。 傍にはOrwellの名前が入った説明書きもあった。 しかし、悲惨なだけで誰も改めて読みたいとは思はない本、というか英国人でこの近辺の人間でも、本物を読んだことのある若者は殆どないのではないか、と思う。 ただ、有名人にからんで保存し、碑を立てているだけ。

開幕だというのに、DWスタジアム、多少席が空いている。サッカー以外に楽しみもないけれど、£40も50も払うのは大変なのだろうか。
試合の方は、最初の6分で2-0、Chelseaファンには公式戦初お目見えのHazardが切れきれの大活躍。 まずIbanovicへのアシストとランパードが決めたペナルティ獲得。 とにかく、Hazardにボールを渡すとキープして、前を向いて一人は交わしてくれるから何かが起きる、と大変期待したのは、トーレスの明らかなペナルティが認められなかった15分ぐらいまで。 因みにトーレスは明らかにペナルティをもらえるプレイだったが、レフェリーがその前にすでにPKを与えていることから、ここで試合を壊すのもいかがか、と笛を吹かなかった。 ただ、その後はボールは回すものの、全然前へ進まない、全く迫力の無い攻撃。Wiganの方がロングボール、ショートパス、サイド、等いろいろ工夫して攻めて来る。
最初の6分で試合を決めたから、その後気が抜けたのかも知れないが、完勝と言うには程遠い試合だった。 途中何度か(正確には2度)Victor Mosesにサイドを抜かれてかき回された。 ファンは'Victor, Victor,We'll see you next week.' と応えた。実際、翌週と言うわけにはいかなかったが、Victor Mosesはチェルシーにこの後やって来た。

ブログ再開

2005年ロンドンから帰国して、しばらくChelseaについて書いていましたが、すぐ飽きて止めてしまいました。
 
今回久しぶりにロンドンに戻って来たことから、このブログを再スタートしようと思います。
ただ、先日チェルシーの日本語オフィシャルサイトが開設され、そちらを注意深く読んでもらえばチェルシー史観に基づく解説は不要と思われますので、ここではもっと単純な見聞録を紹介していきます。チェルシーに限らず世界一般についての感想も折にふれて出てきますが、説教嫌いの人は読み飛ばして下さい。
再開最初の写真は、ランパードの若き日と言うか、若いころのご両親の写真です。