Chelsea Factory

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金曜日, 3月 10, 2017

スタンフォード·ブリッジ改築認可!!!

チェルシーはこの数年スタジアムの収容人員を増やすために、移転計画、現在の場所での増築、新築計画等を模索してきたが、近辺で相当の土地を確保することは難しく、去年からは現在の場所で建て直すプラン一本にしぼってカウンティ(区)に申請してきた。
周辺住民からは、これ以上観客が増えると住環境が悪化するとして賛成を得られなかったが、かと言って出て行かれるのも困ると言うことで、昨年カウンティが認可する方針を出し、後はロンドン市長が認可するかどうかにかかっていたが、今般労働党から新市長に就任したサディク·カーン市長が新築を認可し、前向きに進める許可が下りた。
正確には他にもいろいろな許認可事項があり、すべての認可が下りたわけではないが、市長が認可したことで、工事を開始することができるようになった。 
完成予想図
例えば、隣のBrompton墓地には保護対象のコウモリが住んでおり、これ以上夜間の照明が明るくなったり、夜訪れる人が増えると、コウモリの生態系が崩れるとの異議が環境保護団体から出されており(ゴール後の花火厳禁)、この問題が解決したのかどうかは、知らない。

現在の収容人員41,663人に対し、新スタジアムの収容予定人員6万人と今の1.5倍になる。これは、アーセナルのエミレイツとほぼ同じだが、前に聞いた時は5万2-3千人で、限られた敷地の上のスペースでそんなに簡単に増えるとは思えず、最終的には5万人台の後半と思われる。これはSpursの新スタジアム、Poolの改修後の現スタジアムよりは若干大きい。総工費は5億ポンド(約700億円)とのことだが、見積もられたのは数年前で鋼材価格等の値上がりとか、また工費が高騰するのでは、と少し心配。(杜撰な見積もりで、着工してからの工費高騰は用の東西を問わず一緒。)
収容人員4万人では、ヨーロッパのトップクラブに対抗するのが難しいと言うのが、増築の理由だが、2万人収容人数が増えても、入場料を値上げして平均£65として、1試合£1.3百万の増収、年間19試合で£25百万(約35億円)、大きいと言えば大きいが、経費差し引き後の資金効率は良くない。ラミレスを中国へ売った代金と同じぐらいの増収で、今ベンチで遊んでいるミツバチも買えない。 収支計算より、トップクラブとして相応しいかどうか、なのだろう。

これまでの話では、認可された後でも準備に1年、建設工事に2年かかると言われており、18/19年、19/20年シーズンが仮のスタジアム(ウェンブリーが有力だが未定)で、新スタジアムでのプレーは20/21年シーズンからの模様。

チェルシーがカウンティに提出した計画では、スタジアムの裏側から地下鉄Fulham Broadway駅 に直接通じる道路を作ることで、試合終了後周辺に人が溢れるのを防ぐ。スタジアム内に多数の瀟洒なレストラン、カフェを作り、試合が終わった人がしばらくスタジアムにとどまれるようにすることで、試合後の混雑を回避する、とのものだった。
しかし、いくら地下鉄の駅への直通道路を作っても、地下鉄の処理能力に限界があると、結局人は並ぶのが嫌になって、表側に溢れ出るのではないだろうか。勝った場合は兎も角、負けたりしたらガランとしたスタジアムに付属したレストランやカフェに誰がとどまりたいと思うものだろうか。結構いい加減な説明だ。

一方、チェルシーに6万人のスタジアムを常に一杯にするだけの集客力があるのだろうか。今年のような成績が続けば十分にあるだろうが、昨年のような成績になれば疑問。
現在のスタジアム鳥瞰図
左側に広いBrompton墓地が見える。
因みに中央上のテムズ川を渡って少し右側に
私のフラットはある。徒歩30/45分。
言い替えたら、チェルシーはこれからも巨額の資金を投入し続けて有力選手を確保し、好成績を上げ続ける必要がある。 アモラモビッチは建築費は高騰、選手の獲得資金も高騰、或いは獲得資金を渋ったら成績悪化で収入減とかになって、ああ、モウ嫌だとか言うことにならないだろうか。 過去チェルシーの経営主体が代わったのは2回、2回ともスタジアム拡大への投資資金が負担となって経営圧迫、身売りする羽目になった。今度は大丈夫であってほしい。

仮のスタジアムなるであろうウェンブリーは、収容人数が多い分、客席の傾斜がなだらか。客席前後間もそれほど狭くないが、サッカー好きにとってはそれだけピッチまでの距離が遠くなり、見にくい。
因みに、Liverpoolのコップスタンドは最も熱狂的なスタンドと言われていたが、古い作りで実際には評判程迫力があると以前は思えなかった。 ところが無理やり増築して5万人以上に客数が増加されると、ロングサイドの熱狂がピッチに覆いかぶさってくるような感じがして、迫力は倍加と先日実感した。これは、客席の階段が急で、覗き込んでくるような迫力がついたたためだと思う。
チェルシーの新スタジアムは敷地が限られていることから、客席の傾斜は急なままで、客席前後間にも余裕はなく、狭い分だけ見やすいということになると思う。しかし、新スタジアムでは仕様変更になって、ロイヤルボックス席が出来たり、新築資金回収のために料金が上がったり、いいことばかりではないだろう。(エミレイツは建築コストを回収するために入場料を大幅に上げ、プレミアで最も入場料の高いスタジアムになった。)

何よりも、私達の現在の席はセンターラインの真上だがこれが強制的に移動させられるのは嫌だ。センターラインにしがみついて手足をバタバタさせたい気分。




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