Chelsea Factory

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月曜日, 10月 31, 2016

10月30日 Vs Southampton 2-0


Chelsea (3-4-3): Courtois;
Azpilicueta, David Luiz, Cahill (c);
Moses (Ivanovic 87) Kante, Matic, Alonso;
Pedro (Willian 78), Diego Costa (Batshuayi 88), Hazard.

Unused subs Begovic, Terry , Chalobah, Oscar.
Scorers
Hazard 6, Costa 55

Southampton (4-3-3): Forster; Martina, Fonte (c), Van Dijk, Bertrand (McQueen 78); Clasie (Boufal 61) Romeu, Davis; Redmond, Tadic (Hojbjerg 78), Austin.
Unused subs Taylor, Yoshida, Ward-Prowse, Olomola.
Referee Mike Jones
Crowd 31,827

開始6分、アザールのまぐれのようなゴールで先制すると、後半10分コスタの22ヤード、ミドルシュートで勝負を決めた。
アザールのゴール:キーパーから受けたボールをキープ
してマティチ、アロンゾ経由で中央でボールを再度もらうと、
モーゼズと長めのワンツーから、股抜き。
アザールのゴールを、まぐれのようなと言うと少しアザールに申し訳ないが、決定的に相手を崩したわけではなく、普通なら入らないようなタイトなアングルからのシュートが、キーパーの股を抜いてゴールしたので、普通なら足のどこかに当たって入らなかっただろう、という意味でまぐれのような、と言った。崩しも良かったのだが、最後は少しサイドに流れ過ぎて、完全に崩したとはいえない。
一方コスタのゴールはPKエリアのすぐ外からのミドルシュート、ゴール裏からは外に外したとと思ったら、見事にカールして右上のネットが揺れたのでびっくりした。 簡単には決まらないシュートだが、コスタはこういうシュートを決めることができるので、まぐれとは言えない。 大体、ゴール前で一坪分のスペースを与えたら、コスタは決めることができるのだ。

6分に先制してからは、無理に攻める必要がなくなったので、ボール保持率が落ち、押し込められる場面が目立つのは仕方ないが、特に前半は結構中まで攻め込まれた。 
サザンプトンも出だしの不振から持ち直して一桁順位に上げて来たのは、伊達じゃない、さすが。中盤でボールを左右に振って敵陣まで攻め込むところは結構上手だった。
中でも、目を引いたのはTadic。アロンゾが面白いように交わされた。 プレミア・クオリティ(Tadic)とチャンピオンシップクラス(アロンゾ、元々ボルトン、サンダーランドにいた)のようだった。
とは、言ってもTadicでもトップクラスのチームで番を張れるかと言うと同なのだろう。 しかし、ストークのシャキリとか彼とか、スイスやセルビア出身のため大きな脚光は浴びないが、そこら辺のイングランド代表は敵わない。 昔のゾラのような感じで、本当にプレミアのレベルの高さを実感させる。

後半になると、チェルシーのカウンターが効果を発揮、決定的なチャンスが何度もり、追加点は奪えなかったものの、オンターゲットのシュート、1対7と圧倒してクリーンシートだから、まあ、満足な試合だった。

土曜日, 10月 29, 2016

非チェルシーストーリー : Bob Dylan ノーベル賞受賞

普段は殆ど閲覧者のいないこのブログ、非チェルシーストーリーになると突然閲覧者数が跳ね上がるのは、釈然としない。 
しかし、Dylanがノーベル賞を受領するというコメントが出たので、流れで少し。

ノーベル財団はDylanがノーベル賞を受賞(Accept)する旨連絡してきたとのコメントを発表した。受賞の知らせに「言葉を失っていた(Speechless)」のだ、と。

前回書いたように、Dylanはノーベル賞をもらって、きっと喜んでいるだろうとDylanのファンは皆思っていた。 その前提で、結局皆同じようなコメントをしている。

筆頭がLeonard Cohenで「Dylanにノーベル賞を与えるのは、エベレストを世界で一番高い山として表彰するようなもの」、 似たようなコメントは「問題はノーベル賞にボブディランが相応しいかではなく、ノーベル賞がディランにふさわしいか、と言うものだ。」
と、言いつつ、最も喜んでいるのはファンたち自身ではしゃぎながら、「うむ、でもこれで俺のディランが皆のディランになってしまうのはなあ、、、。」

「もらおうがもらうまいがどちらでもいいし、理由があろうがなかろうが、どちらもDylanらしい。」「照れ屋さんだから簡単に喜びはみせない」「得意の美学に合うか」「発達障害ライクな対応で、慣れないマスコミを困らせるだろう」

Dylanは米国大統領自由勲章を受章し、フランスのレジオンドヌール勲章オフィシエを受領しているのだから、特にノーベル賞を拒否する理由などない。 あるとすれば、気が向くか向かないかだけで、まあ、「発達障害ライクな対応」もライクなだけで本来のものだとは思えない。

笑顔の写真は珍しい
そう言えば、ナイジェリアのお金持ちのサッカー選手たちに小金を寄付した日本のお大尽整形外科医が、「爆弾(ダイナマイト)を発明したノーベルの賞などボブディランがもらう筈がない。」と発言してまた自らの無智ぶりをさらけだしていた。 

どれぐらい無智かは他の筋金入りファンたちの反応を見れば明らかだろう。 未だにボブディランのことを「フォークの神様」以上に知らないのだろう。 もちろんBlond On Blondの詞なんて見たこともないだろうな。 日本のマスコミがなぜこのような男の発言を記事にするのか理解できない。 ああ、お馬鹿キャラ老人の典型か。

木曜日, 10月 27, 2016

10月26日 リーグカップ Vs West Ham 1-2

まあ、こういうこともある。
簡単に失点してしまって、必死に追いつこうとするが、どうしてもゴールを割れない。
ロスタイムの得点は、Consolation Goal
と言うものを絵に描いたようだった。

プレミアの試合でなくて、良かった。

基本、クエタとアイナ(新人、ライトバック)のウィングバックと言うのは、すぐには機能しないだろう。前半、中盤でやりたい放題やられていた。

Chelsea (3-4-3): Begovic;
David Luiz, Terry (c), Cahill;
Azpilicueta, Kante, Chalobah (Hazard 64), Aina (Pedro 67);
Willian, Batshuayi (Diego Costa 55), Oscar.

Hamファン、ウザったい。

Unused subs: Eduardo, Alonso, Matic, Solanke.
Scorers  Cahill 90+3

West Ham United (4-2-3-1): Randolph; Kouyate, Reid, Ogbonna; Fernandes (Feghouli 67), Obiang, Noble (c), Cresswell; Lanzini (Ayew 78), Antonio (Zaza 82), Payet.
Unused subs: Adrian, Nordtveit, Collins, Fletcher.
Scorers Kouyate 11, Fernandes 48
Booked Noble 65, Reid 76, Kouyate 90+3

Referee Craig Pawson
Crowd 45,957

火曜日, 10月 25, 2016

10月23日 Vs ManU 4-0

リバプールとアーセナルには、完膚なきまでにやられた。下位チームには苦労しても何とか勝って来ている。 レスターには今回快勝したから、実力的に上位グループの下の方に位置しているようだ。
何とか、ManUに勝って、Chelseaも上位グループの一角に位置するのだということを証明したい。 しかし、MnUも不振でManU に勝つことが上位チームの証明になるか、若干疑問。
しかもMourinho相手で、Mpourinho を苦境に陥れるようなことはしたくないような。 
そんなジレンマと不安が入り混じった試合。

結果は、4-0の完勝。
スタンフォードブリッジに本格的に通い始めた年、99年の10月、Chelseaは、スコールズ、ロイ・キーン、ギグズにベッカムその他錚々たるメンバーのManUに1-0,2-0,3-0,4-0,5-0の5-0で勝った。 ビデオが発売されて、記念の5-0マグまで売りに出された。 
開始早々に先制してキャプテンデニス・ワイズがニッキー・バットの太腿をつねったら、バットが蹴り返して、一発退場、ManUは10人になり、オウンゴールはするは、当時チーーム史上最高価格の£15百万で獲得したクリス・サットンまで得点するは(サットンは結局最後まで活躍できなかった。)、優勝候補筆頭のManUに勝ったのだから(結局ManUが優勝したのだったと思う。)お祭り騒ぎが相応しい結果だった。 
しかし、今回ManUはここまで苦しんでおり、あの強いManUのイメージからは程遠く、しかもその苦しんでいる監督がMourinhoだから、あの時のように素直に大喜びはできない。
実際、快勝できたのは、殆どすべてManUのミスによるもので、ManUどっかおかしいんじゃない? Mourinho大丈夫?と言う声が出ている。

Chelsea (3-4-3): Courtois;
Azpilicueta, David Luiz, Cahill (c);
Moses, Kante, Matic, Alonso;
Pedro (Chalobah 71), Diego Costa (Batshuayi 77), Hazard (Willian 77).
Unused subs: Begovic, Aina, Terry , Oscar.

Scorers Pedro 1, Cahill 20, Hazard 61, Kante 70
Booked Pedro 1, David Luiz 40, Alonso 65

Manchester United (4-2-3-1): De Gea; Valencia, Smalling (c), Bailly, Blind; Herrera, Fellaini (Mata h/t); Rashford, Pogba, Lingard (Martial 65); Ibrahimovic.
Unused subs: Romero, Rojo, Darmian, Carrick, Young.
Booked
Bailly 29, Pogba 74

補足)
1点目は、アロンゾの希望的センタリングに、ペドロが抜け出し、キーパーを交わして無人のゴールに決めた。 こう書くとペドロの素晴らしいプレーと言うことになり、実際素晴らしいプレーではあったのだが、ペドロが飛び込んできていることに気づかなかったManUのセンターバック二人のミス。
スモーリングは後ろのブりンドが追いつくのだろうと漫然と見送り、ブリンドも怠慢なプレイでペドロの飛び込みを許してしまった。 センターバック二人が緊張感を持ってプレーしていれば、ペドロが来る前にクリアできていたか、少なくともペドロが一人で抜け出すことはなかった筈。
2点目は、コーナーキック、ゴール前でポジションをキープしていたやはりスモーリングとブリンドの足元あたりにボールが落ちてきて、瞬間二人の間でピンボールするような形になって転がったところに一番先に飛び込んできたケイヒルがスコア。 1点目よりは不運な側面が強いが、やはり二人のセンターバックがもっと緊張感をもってボールを予測していれば何とかなったような気がする。

3点目はアザールが、4点目はカンテがそれぞれ見事な個人技で得点。 個人技と言ってもそこまでのセットアップは中々見事なものだった。 しかしながら、アザールは二人のDFの間を抜けて、カンテは二人のDFの外へ切り替えして、決めた。 言い換えたら二人とも二人のDFに囲まれながらその隙間を抜いたり、切り返したりして決めたのだ。 ManUのDFは数的優位になりながら、抜かれてしまった。 微妙なコミュニュケーションのズレなのか、或いはゾーンディフェンスの弱点を突かれたのか、良く分からないが、二人で守りながら何で? それは1点目と同じじゃないか、Mourinhoは守りの修正ができないのか、ManUはちょっとおかしい。 またそれは、昨季Chelseaが泥沼に陥ったと時と同じじゃないか。

水曜日, 10月 19, 2016

非チェルシーストーリ; Bob Dylanはノーベル賞受賞を喜んでいるか?

また、Dylanについて。 (結果を気にしないで、言いたい放題言えるから、気が楽。)

Bob Dylan が何も言わないので、受賞を拒否するのではないかと言う噂が拡散しているが、拒否するにはタイミングを失してしまったような気がする。
ここまで、気を持たせておいて、拒否すると宣言しても、インパクトが薄い、今一面白くない。

一方、実はBob Dylanは受賞を喜んでいる、と言う記事もあった。

ウーン、そうだろうね。もちろん自分の作品群が評価されたのだから、普通に喜んでいると思うよ。
Dylanは神様でも、仙人でもなく、結構俗物だろうと思うから、褒められれば嬉しい、コンサートでお客が喜べば嬉しい。ただ、それを表に出すかどうかは別もの。 嬉しくなければ人前で歌ったり、本やレコードを出したりしないだろう。

Dylanはたけしがもらったフランスのレジョンヌ何ちゃら勲章を貰っている。特に勲章が嫌いと言うことではないようだ。

Leonard Cohenの感想が言い得て妙だった。いわく、Dylanにノーベル賞を授与するのはエベレストを世界で一番高い山ですと言って表彰するようなものだ、と。

同意する。

月曜日, 10月 17, 2016

非チェルシーストーリー: Bob Dylanノーベル賞拒否

https://theguard1an.com/breaking-news-bob-dylan-rejects-nobel-laureates-accolade/

ブレーキングニュースとありましたが、冗談新聞のでっち上げ記事でした。
しかし、本人から正式のコメントが未だになく、オフィシャル・サイトでも何の言及もないので、世界中が呼吸を停めて、本人のコメントを待っています。
ディランのことだから、拒否しても全然不思議ではないと、皆固唾を飲んで見守っています。

昔からのディランのファンは何となく拒否してくれたらいいなあ、と。
別に理由はなんでもいいし、別になくても、全くOKなのです。

アイルランドの人々はディラン・トマスがノーベル賞をもらっていないのがけしからん、と怒っているそうです。

あ、そうだ、辞退する理由は、「欲しがっている人がいるから、物ほしそうにしている人にあげて下さい。」と言うのがいいな。

10月15日 Vs Leicester 3-0

Welcome back Ranieri

Top5のチームには敵わないが、その下のクラスには勝てる。 それがこれまでの結果。だから、レスターには勝てる。

カップ戦では最初に失点したから手こずったが、それでも何とか勝った。 ホームで出だしが良ければ必ず勝てると思ったら、その通り7分に先制したら、後は危なげなく勝った。

バック3はハル戦では微妙だった。 ハル戦の前半、サイドのアロンゾとモーゼズがそれぞれ上がるタイミング、下がるタイミングがつかめず、中盤で人手不足になるシーン、パスを出そうとすると誰もいないみたいな、が良く見られた。
システムも2戦目となると、さすがに動き、連携はスムーズになったが、真価を試されるのはこれからだ。ハルや今年のレスターなら、従来のシステムでも十分勝てたと思う。
バック3がワークするかどうかは、サイドのアロンゾとモーゼズがいかにワークするかにかかっている。 しかし、チェルシーの結果がアロンゾとモーゼズ次第というのはなあ、、、いずれもそれほどの選手ではないと思うのだが、、、。他に出来る選手がいない、という、、、。

危うし、ファブリガス、オスカル、イバノビッチの未来やいかに。

ウィランがベンチにも入っていなかったが、母親が亡くなって、一時帰国しているため。 コスタがゴールした後、両手でチョキを下向けに出して、Vサインでもなく何をしてるのかな、まだ22点目じゃないぞと思ったら、アザールもチョキ2つ。こちらは素直に上向き。

ウイランの母親の追悼で全員が喪章を巻いてプレー(レスターはタイ国王の死去を悼んで喪章)、チョキ2つはウイランの番号22番に捧げるものだった。

Chelsea (3-4-3):  Courtois;
Azpilicueta, David Luiz, Cahill (c);
Moses (Aina 80), Kante, Matic, Alonso;
Pedro (Chalobah 67), Diego Costa, Hazard (Loftus-Cheek 80).

Unused subs: Begovic, Terry , Batshuayi, Solanke.

Scorers Diego Costa 7, Hazard 33, Moses 79


Booked Azpilicueta 51

Leicester (4-4-2): Schmeichel; Hernandez, Huth, Morgan (c), Fuchs; Albrighton (King 73), Drinkwater, Amartey, Schlupp (Mahrez 66); Vardy, Musa (Slimani 66).
Unused subs: Zieler, Simpson, Gray, Ulloa
Booked 
Huth 26

木曜日, 10月 13, 2016

非チェルシー・ストーリー: Bob Dylan ボブ ディラン

Hull戦の書き込みが途中のまま、次戦レスター戦までに何とかしなきゃと思っているうちに、腰を抜かしてビックリすることが起こってしまった。

えっ、ディランがノーベル賞?
腰を抜かすことはない、前から何度かそういう噂はあった。
しかし、ここへ来てトンと聞かなくなったし、目下はHの字で持ちきりだったから、そちらに気を取られていた。 (何とか日本語のために回避してほしいなあ、と。)

前兆はあった。
数か月前、70年代のアンプの調子が悪くてロンドン郊外のオタクのお兄さんに修理を頼みピックアップに行った。 お兄さんが、これでどんな音楽を聞くのか、クラシック?ジャズ?と聞くから、そんな高尚なものではなく、古いロックとかポップとか。 例えばと聞かれて、ウーン、ニルバーナとか?、そうニルバーナとかユーライアヒープなんかも(全然脈絡がない。)。 あー、インディロックね。(ユーライアヒープはインディだったのだ。) 

それから、Dylanかな。
ああ、Bob Dylan. Bob Dylan is the most underestimated artist.
 He is huge.
と言われた。 え、ディランが最も過小評価されてるって? 過大評価の間違いじゃないの? と、思ったがお兄さんの世代ではそうなのかもしれない、と反応はしなかった。
それがディランのアルバート・ホールでのチケットをポール・サイモンファンの日本人の留学生から購入させてもらった時以来、三年振りぐらいのディランについての第三者との会話だった。

先週末、BBC2の深夜映画でニューヨークのダウンタウンを舞台にした売れないアーチストを主人公にした「Begin Again」を見ながら、ディランになれなかった、Dave Van Ronkの暗い映画を思い出して、感慨に耽っていたら、次の映画で聞きなれた声が聞こえて来た。 2000年の映画「Wonder boy」の主題歌をディランが歌っていた。 "Things Have Changed"、"The Times They re A-Changin'"からずいぶん時間がたって、色んなことが変わってしまったのだ。
翌週、20代の女性にForever Youngのスティッカーを送った。

自分のi-PodにはCD800枚分ぐらいのアルバムが収録されている。ある時期手元にあるCDをi-Podに移したものだが、ズボラだから、それ以降新しいアルバムとか曲とか殆どダウンロードしていない。CDに買い替える前に持っていたビニール盤も殆どがそのままだ。 そのi-PodでDylanを検索するとAll songs 573曲と出てくる。次がザ・ビートルズで453曲で、その両者が他を圧倒している。 ディランはまだ新しいアルバムで増えており、更にビニール盤を加えると他のアルバムを圧倒してしまう。

ディランが日本に来たのは、78年だった。 武道館で確か10回か11回公演したと思う。 ディランのような気難しい大物が日本に来ることなんてないだろう、と言う雰囲気があった時代で、日本に来ること、10回以上も人前に姿を現すことはスキャンダルだった。 
その頃、何故か音楽評論家の方と付き合う機会があり、初日か2日目かの後、湯川れい子さんや故福田一郎さん他数人とヒルトンホテルに夜食を取りに行った。
当時のディランは、日本ではまだフォークの神様であり、’風に吹かれて’のボブ・ディランだった。
福田一郎さんは「神様が出てきちゃいけないよ、まして10回も公演しちゃだめだ。」と言っていた。
私にとってのディランは、既にその時点でPositively 4th streetの神経症的青年であり、Everybody must get stonedと薬物でラリって、Idiot windに翻弄される中年男だった。 将来70歳になっても(もう越してしまった)、お化粧をしてガラガラのサーカス小屋で(お化粧はしているが、未だガラガラにはならない)、飛び跳ねるような韻(Lime)を踏んだイメージの連鎖、哲学的な深淵な含みがあるような実はないような、All along the watchtowerと歌ってほしいと思った。 未だ安かった給料をはたいて、確か7回ぐらい見に行ったと思う。 後で、ケチらないで全て行けば良かったと後悔した。

それからディランは、Born-again Christian になり、すっかり忘れてテクノに走り、突然アコースティックに戻ってきた。 ディランをフォローしてきた者にとって、それは不思議でも何でもない、私達と同じ様に、生きてきたというだけのことだ。
私自身は、仕事が佳境に入り、ニューヨークに駐在し、狂乱のバブルを日本で楽しみ、後始末をした。 あっちこっちに飛び回る時、最初はウォークマンがその後はCDプレイヤーのミニヘッドフォンが同行した。 After the FloodやBlood on the Tracksが一緒に来た。

93年、活動30周年記念コンサートのBSライブを、NY行き飛行機の待ち時間に成田で見ることができてとても嬉しかった。 その頃からノーベル賞の話はあったような気がする。(違うかもしれない。)
あれからさらに25年経った。
その間、ディランは活動を止めなかった。 10年に来日した時には2500人しか入らないライブハウス、ゼップ東京で5日か6日か殆ど連続でライブをした。 一時期のダルなギターは辞めて、キーボードの前でエビ反りロッカーになった。 この時には、ダフ屋で買って、行ける日はすべて行った。
30数年前と同じように湯川れい子さん一行が見え、挨拶しようかと思ったが恐らく覚えられていないだろう、と遠慮した。後から、挨拶だけでもしておけば良かったとまた、後悔した。

2014年ロイヤルアルバートホールでの公演では、4階席の立見席だったが、ステージを見下ろした途端に驚いた。 ど真ん中にグランドピアノが、ドーンと。 クラシックのピアノ奏者にとっては、夢のような舞台であろうロイヤル・アルバート・ホールで、ピアノについては何の実績もないディランが中央で弾くのだ。 私のピアノの先生には話したら、口惜しさできっと卒倒したことだろう。
最近のTogether Through LifeからTempestにかけては、詞に老人性鬱病的傾向があるような気がしたが、その後、かってはヤクザとつるんだ芸能界のドンとして、決して同じ扱いをされることを潔しとしなかったであろう、フランク・シナトラのカラオケで悦に入っているようで、まだまだ元気だ。

昔、NYにいた時英国の若いバンドにインタビューしたことがあって、歌で世界を変えられると思うか、と聞いた時、Definitelyと答えられた。 ボブ・ディランがいなかったら、ベトナム戦争が終わるまでもう少し時間がかかっただろう、と。 そのあまりにも単純なナイーブさには参ったが、彼の言ったことにも間違いはないのだろう。もしかしたら、昔聞いたノーベル賞の話は、ノーベル平和賞だったかもしれない。

確かに、ディランがその歌を通して数えきれないほど多くの人に語り掛け、影響を与えてきたことには疑いがない。 しかし、ディランが歌ったのは反戦だけではない、と言うより、反戦について歌ったのは彼の全体像の中のほんの一部でしかない。

ポップミュージック、ボブ・ディランがノーベル賞をもらったことで、ノーベル賞の意味が分からなくなった、という意見があるようだが、影響力のある優れた文学に与えられる(必ずしも一番を意味するものではない)という意味では、ディランの影響は群を抜いている。 存命する現代作家でもディランをしのぐ作家は思いあたらない。 というか、足元にすら及ばず勝負にならない、と思う。 日本人にはなかなか理解できないLimeに載せて、はじけるようなイメージの連鎖を織り交ぜながら、ディランはこの50余年間、生きるということがどういうことか、人生とは何なのかを問い続け、歌い続けてきた、それこそが文学が探し求めるものではないだろうか。


余計な補足

Bob Dylan 本名は Robert Allen Zimmerman。 
Dylanはアイルランドの詩人Dylan Thomasから借用したと言われている。
Zimmermanとう名前があまりにユダヤ的で、反ユダヤ的(Anti Semitic)偏見に悩まされたくなかった、と。 確か、後年正式(法的)に改名したんだったと思う。

この例からわかるように、Dylanは完全なユダヤ人で、Anti-Semiticな立場に対して、時として過剰に反応し、物議をかもすことがある。(フランスでは民族的憎悪をあおったとして告発された。)
因みに、ノーベル賞は作家の政治的発言に比較的寛容というか、むしろ社会へのコミットを評価する傾向がある。

Hの書くものに、政治的色彩は全くないように思われるが、それではノーベル賞をもらうのには迫力に欠けると思ったのか、過去に政治的発言をしたことがある。 それはイスラエルのパレスチナ人を守ろうとするものだった。 それは、Dylan 等とは反対側にある立場のもの。 

ノーベル賞委員会は賞金を管理する財団であり、当然ユダヤ系色彩が強いのでは、と思う。それを知って、けんかを売るつもりでパレスチナ支持発言をしたのだろうか。だとすれば立派なものだが。

まずDylanにやってユダヤ系の気持ちをなだめたうえで、次はHに、と言う深謀があるのでは、とH陣営は期待しているかな。



月曜日, 10月 03, 2016

10月1日 Vs Hull City (Away) 2-0

また、ゴールラインの真横だ。
Chelsea (3-4-3): Courtois;
Azpilicueta, David Luiz, Cahill;
Moses (Pedro 85), Kante, Matic, Alonso;
Willian (Chalobah 89), Diego Costa, Hazard (Oscar 81)
.
Unused subs Begovic, Ivanovic, Fabregas, Batshuayi.
Scorers
Willian 61, Diego Costa 67

Booked Moses 35, Matic 41.

Hull (4-1-4-1): Marshall;
Meyler, Livermore, Davies (c), Robertson; Clucas (Huddlestone 81) Snodgrass, Henriksen (Hernandez 71), Mason, Diomande (Maloney 63), Mbokani.

Booked Livermore 42, Robertson 79
試合前の準備運動。
先頭がケイヒルとアズプリクエタ、迫力がない。

試合前のウォームアップ、テリーやランパードがいないと、締まりがない。
見ていると、いつの間にかルイスとコスタが大きな顔をしている。 うーん。

チェルシーはコンテがセリエ当時得意にしていたという、初の3バックの布陣。
3バックと言うのは、バックの3人は後ろに張り付きで上がらない、サイドのMFが下がってバックを助ける守備型の布陣だと習った。


日曜日, 10月 02, 2016

Hull City

Hullは、イギリスの東海岸、リバプールやマンチェスターの反対側に位置し、ヨーロッパからこれら工業地帯を目指す人、或いはリバプールからアメリカを目指す移民たちの上陸場所としてにぎわった港町だったが今ではすっかりさびれてしまった町。 ラグビーは強いが、フットボールはからきし弱く、プレミアリーグ何て夢と思われていたのが、2008年奇跡の昇格を果たし、その後も落ちては上がってくるしぶとさを見せている。

強くなったのは、エジプト人の新オーナーがお金をつぎ込んだからだが、Hull Cityという名前はグローバルではない、と言って、愛称のタイガースを織り込んだハル・タイガースに改称した。 しかし、これが地元ファンの反感を買い、反対運動が盛り上がり、リーグは改称を認めないとの採決を下した。

従い、クラブ名はHull Cityのまま、ただし愛称としてのタイガースは変わらず、黄色と黒のチームカラー。

設立は1904年だから、Chelseaより一年古い。トップリーグ昇格までは104年かかった。これはレディングに次ぐ遅い出世だとか。 ちょっと、日本では想像できない。

観客に配られた小旗
112年の歴史に誇りを持っている。
正面入り口ではボランティアのおじさん、おばさんが
ファンを迎える。
監督は暫定監督のままで、正式監督が決まらないまま新シーズンに突入、オーナーはチームを売りに出しているというのに、何とかやっているという不思議な状況。 それでも市民のサポートは素晴らしい。

アーセナルの屈辱

ベンゲルが、Chelsea戦のことを、この12年間で最良の試合だった、と言ったそうな。
最後に、プレミアで優勝して以来ベストだったってこと。
そりゃあそうだろうな、長年チェルシーに全く勝てなかったのだから。

一方、ドログバは
Rats can dance while cat is not around.
とツイートしている。

「猫がいなけりゃ、ネズミも盆踊りができる」 と。
確か、ドログバはアーセナル相手に10点以上あげてるんだよね。

チェルシーファンにとって、この敗戦は2001年、エランドロードでリーズに0-2で敗れた時以来の屈辱だ。
点差は兎も角、負けてはならない、リーズに負けた。
それも80分過ぎまで0-0で、それからFWのロビーキーンに決められてしまった。
更に、終了間際野蛮なヴィドューカに決められて、奴らの得意満面な顔、終了前に席を立った唯一の試合だ。

それでも、Leeds戦は運が良ければ勝てる試合だったが、今回アーセナルには全くいいところなく、一方的に負けた。 あー、考えただけでも悔しい。