Chelsea Factory

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Chelsea FC has a long history.       Contact : change2013lifeofyos@yahoo.co.uk

日曜日, 4月 19, 2015

4月18日 Vs Man U (H) 1-0

ともに絶好調のManUとArsenalとの連戦。 連勝すれば残る5試合で1勝すれば良いが、連敗すれば勝ち点差が一気に詰まって、Chelseaは失速、Arsenalは連勝と嫌な状況になる。
今後の対戦者の多くが降格争いで必死。 泣きながらかかってくる相手には何が起こるかわからない、からここでは負けたくない、と緊張した試合だった。

スタメンを見て納得すると同時に驚いた。
Willianを下げて、MaticとZoumaのマケレレ役二人使い。 負けなければいい、と言う、徹底したした布陣。 とにかく失点するな、タイミング見て攻めあがれ、点が取れたらラッキー。 
Morinhoらしい何が何でも負けないという意思表示、納得はするものの、いかにMourinhoと言えども、ここまで超ネガティブな作戦をやるか、と少し驚いた。

試合後、聞いたところでは、Willianがウィルス性胃腸炎で、前日まで練習に参加できなかった、と。
Costa、Remyと切れるFWを欠いている上に、Willianまで欠いては攻撃力でManUを圧倒するのは難しい。 それなら、RamiresやDrogbaを補充して中途半端に戦うよりは、守って守って、機を見て飛びかかる戦法にしよう、と考えたのだと思う。 単純に負けない戦法ではなく、ベンチメンバーを見ての柔軟な戦略だったのだ。

おかげでボコボコにやられた。ボール保持率29.7%というのはスタンォードブリッジでは最低だそうだ。 開始直後のルーニーのシュートが決まっていれば、試合の流れは大きく変わっていただろう。(皆が一瞬入ったと思った。ManUキーパーも喜んだ。)
しかし、その後はボールは回されるものの決定的なシュートは打たせず、危うい場面はクルトワがセーブして、時々、チェルシーが攻め上がってチャンスを作る。
大きなパス回しからエリア手前でボールを受けたOscar、駆け上がってくるHazardを一呼吸待って、ヒールパス、Hazardはエリア奥まで切れ込んで、角度のないところからキーパーの足を見極め、届かないところに見事に決めた。Rest is the history.

これで、残り6試合総勝ち点18で、二位Arsenalと勝ち点差10、勝ち点を9加えればArsenalは追い付けない。 残り3勝すれば優勝確定だが、次がArsenalなので、2勝分の価値あり、ArsenalとLeicesterに連勝すれば、優勝だ。

ChelseaとArsenalの残り試合は合計で11に対し、Chelseaの白星かArsenalの黒星が合計で3っつ付けば、Chelseaが優勝と言うのだから、さすがにChelseaの優勝はもう間違いないだろう。
4試合残しての優勝もいいけれど、Arsenalも降格争いまっただ中のLeicesterも簡単には勝たせてくれないだろう。 ホームでLiverpool、一度も優勝できなかったGerrard、の目の前で優勝決定というのもいいかもしれない。

火曜日, 4月 14, 2015

4月12日 対QPR (Away) 1-0

普通の人は試合前、誰もがチェルシーの楽勝を予想した。
全てのチェルシーファンは大苦戦を恐れた。
トップを快走するチェルシーと降格ゾーンに深く沈むQPRでは勝負にならない筈が、ドログバは合わないわ(戦術的に今のドログバは、このチームのスターターになるのは難しい)、ミスパスは連発するはで大苦戦。

クルトワの好セーブ引き分けが精いっぱいかと思ったところで、QPRキーパー、ロブ・グリーンのミスキックをアザールが奪って、辛勝。

後半ギリギリに点を取られて、勝ち損ねてきた今シーズン、ここへ来てギリギリで点を取って勝ち切るという勝負強さが出てきたのはプラス。
しかし、まあ、不甲斐ない試合ぶりはマイナス。

ここのところ絶好調だったアザールも全般的にはいいところなし。それが最後の最後で決定的な仕事をするのだから、さすがと言うべきか。

決勝点は、グリーンのミスキックを奪ったアザールが左奥深くに切れ込んで、エリアの側にいたオスカルにパス、オスカルがサイドから深く走りこんできたアザールに返して、アザールがエリアの外から飛び込んできたセスクへ、セスクが人々の足の隙間を縫って見事なゴロのシュートだった。

QPRは小魚(引分け)を逃した
さすがアザール、さすがセスクだがここへ来て今一でこの試合も途中出場のオスカルのもらったボールを一呼吸おいて、アザールが入ってくるのを見極めたパスも、目立たないがさすがだった。

チェクが出て行き、QPRが降格した場合には後釜にやってくると言う噂のロブ・グリーン、別にそれでチェルシーに味方したわけではないだろうが。

QPRの監督は可愛そうだった、失点した直後は後ろを向いて座り込んでしまっていた。
試合終了後、モリーニョが「すまんな、ご免」という表情で方をすぼめながら、握手していたのが印象的。

これで、残り7試合で4勝すれば優勝確定。ManU、Arsenal,Liverpoolと言ったところとの対戦が残っており、またこのところの試合ぶり、勝ってはいるもののBクラスのチームに大苦戦、から見ると、7試合4勝と言うのは見かけほど簡単ではない。
しかし、チェルシーは弱いチームには弱いが、強い相手には滅法強いというのが、昔からの伝統、ManU、Arsenal、Liverpoolとは結構いい試合ができるのではないか、と期待。 下のチームが残り6試合を全勝すると言うのも考えがたく、眼下の敵、Arsenalに勝てば、残り3勝でも優勝。
チェルシーの優位性は明らかだが、弱気なチェルシーファンは未だ安心できない。

試合前のプレスコンファランス、珍しく日本の記者が出てきた。そのうえ二人も質問した。前代未聞だが、ちょっと恥ずかしい。 (特に、前の記者が聞いたのと同じことは聞くな!)
選手の補強については、スポンサーの意向や経済的な思惑が働くのか、と聞かれたモリーニョ、言下に否定するかと思ったら、当然だ、と答えた。しかし;
「モダンフットボールでは、経済的側面を念頭に置くのは当然のことだ。それは特にチェルシーのようなビッグクラブでは重要なことであって、チェルシーに限らず、ビッグクラブではすべてそうだ。しかし、私たちはあくまでもフットボールクラブなのだから、最終的決断はそれがフットボールに貢献するかどうか、でなされる。経済的側面だけで物事が動くことはない。」
日本人記者から、武藤についての感想を求められて、
「ほかのチームの選手について感想を言うような失礼なことはできない、東京FCの監督か日本代表監督に聞いてくれ。」
武藤には将来性とかがあると思うか?
「あなたの同胞(your fellow reporter)と同じ質問だから同じ答えしか言えない。改めて言っておくと最初に言ったこと、私たちはあくまでもフットボールクラブなので、フットボールにかかる決断が全てに優先するということを繰り返しておく。」だって。
他に答えようがないだろう。

英国では、高々3-4百万ポンドの選手がチェルシーですぐベンチに入れる筈がないと誰でも考えている、というか考えることもしてない。 22歳という年齢は将来を期待してと言うほど若くない。若いと言うのは17/18歳で才能を煌めかせる選手のことを言う。
ただ、大学(出)というのは、英国人は驚愕、それなりに尊敬するだろう。

武藤が来て日本人のファンが急増して、急に物知りが増えたりしたら嫌だなあ、チャントで歌われる"Please don't take my Chelsea away (You're my sunshine)"と思っていたら、出場機会を考慮して、移籍は見送りとのこと。 まあ、正解だと思うけど、ちょっと残念。

チャンピオンシップにでもローンしてもって、英国でプレイする道を選んでもいいように思うけど、チャンピオンシップに行ったら、ロングボール戦法でプレイが荒むかもしれない、てか、そういう作戦のもとでは使えない選手になってしまうかもしれない。 仕方ないかなあ。 Liverpoolあたりなら出番がありそうな気もするけどねえ、Chelseaではないだろうな。(ちょっと上から。)


日曜日, 4月 05, 2015

4月4日 対Stoke City 2-1 (Home)

出だしは快調だったが、相手キーパーの好セーブに合ったりして、すぐに得点はできなかった。

攻めながらも中々得点できないので、またかよ、とちょっと嫌な感じがしたが、38分になって、セスクがPエリアないで倒されて、PK。

Hazardがいつも通り、キーパーの動きを見極めて反対側に蹴るシュートで先制。

その後も、すぐ攻めに移る姿勢を見せ、今回は引かない、少なくとも相手陣内でボールを回している限りは大丈夫、と思っていた。

点が入ったところで、もうパブに向かう人続出。


前半時間がなくなってきたところで、相手陣内でHazardがボールをファウル気味に取られて、Chelseaの選手がレフェリーを見て動きが止まった。 その間に、ボールをもらったStokeのアダムスがチェルシーゴールの方へポーンと蹴ると、ボールはゆっくりゆっくり、飛んで行く。
スタジアム全体を静寂が支配して、世界がスローモーションで動く中、クルトワが背走して背走しててを伸ばすが、頭上を越えて、ゴール。
なんてこった。

最近は、何故か簡単に勝てないチェルシー、後半はOscarを下げて頭からCostaを投入、RemyとCostaの2人FWで攻める姿勢を見せるが、10分もしたところで、Costaハムストリング故障で交代。

怪我は治ったと思っての出場だったが、治っていなかった、むしろ悪化。

下位チーム相手に引き分けか、と思ったところで、ゴール正面でボールを持ったHazardが、落ち着いてフリーのRemy渡して得点。

その後得点こそできなかったが、殆どピンチもなく、貴重な勝利となった。

しかし簡単に勝てない。 この日のニュース、TVはアダムズの60mロングシュートで持ち切り。Chelseaの勝利がかすむ程。

勝てたからいいけれど、Costaは早くても2週間はアウト。 下手したらManU,、Arsenal両方に間に合わないかもしれない。 セスクは、イエローカード累積でギリギリ、何とか次の試合を乗り切らないといけない。

数字上は圧倒的に有利だけれど、大丈夫かなあ。

一方、ここへ来てHazardはキレキレだ。大事なところで必ず顔を出す。ボールをもらうと必ずエリアまで持ち込んでチャンスを作り出す。 ここまで切れる選手は、Chelseaでは初めてだ。 Zolaとはどこか違うテクニックの持ち主だ。

ところで、横浜ゴムがシャツスポンサーになったChelsea、シーズン終了後日本巡業するらしい。
プレミアリーグ終了の翌週はチャンピオンズリーグ決勝を予定していたところ、早々とチャンピオンズリーグを敗退してしまったので、選手を拘束していたその分することが無くなったので、フレンドリーを日本でしようと。
おかげで、パレードはなくなりそう。
チャンピオンズリーグ敗退分ぐらいは稼げるのかなあ。
これで優勝できなかったら、恥ずかしい。

木曜日, 4月 02, 2015

Cudiciniネタもう一つ

いよいよ、プレミアは正念場に入るが、インターナショナルなんかがあって、気が抜けている。
この間、Cudiciniはキーパー人生で6回ぐらいヘマをしたと書いたので、もう過去の人なってしまった、Cudiciniについて一度おさらい。
クリーンシート率はChelsea史上No1
PKのセーブ率も高かった

Cudiciniは1973年生まれの、41歳。
ACMillanで活躍した父親の陰で、イタリアでは今一つ花咲かず(U21代表には選ばれたことがある。)、1999年から2009年までChelseaに在籍。

2001年頃から正キーパーとして活躍したが、2004/5年シーズンからはPeter Checの控えになった。

2014年までのChelseaキーパーで最多出場は60/79年のBonnetiで729試合、2位がChecの478試合だが、クリーンシートは、Bonnetiの208試合に対しChecが220試合と既に史上1位になっている。 Cudiciniは、出場216試合、クリーンシート101試合と、どちらの数字も史上第3位。
クリーンシート率だけを見ると、Cudiciniが四捨五入で47%、Chec46%とハナの差でCudiciniがトップだ。

ロシアから来たKarine(146試合)

Div1の時代からPremiumリーグが出来て、Chelseaが外国人選手の獲得を積極的に行い、強豪の端に名前を載せ始めた、当初のキーパーはロシア人のKarine(92/99年、146試合、51クリーンシート)、上位に定着し始めた頃がオランダ人のEd de Goey(97/03年、179試合 73クリーンシート)。

Ed De Goeyは長身で、ひょうひょうとした、どこかとぼけた感じのある、キーパーで、確か当時1シーズン最多クリーンシートの記録を作ったように記憶する。 当然その記録はChecによって破られたが。

長身なのはいいが、腰高でトンネルするのではないか、とよく冷や冷やさせられた。
実際にトンネルしたのは覚えていないが、
ビッグダッチ Ed de Goey(179試合)
99/00年シーズン、小雨が降りしきる中(当時WestStandは屋根がなかった。)、2-0で楽勝と思われたArsenal戦で、75分からKanuにハットトリックされて負けたミゼラブルな試合のキーパーがde Goey。 
1点目、2点目はエリアそばでシュートコースを空けたDFが悪いが、3点目はサイドに飛び出してKanuに交わされたde Goeyのヘマと記憶する。
de Goeyとしても、キーパー人生で記憶に残る敗戦だっただろうと思う。
そういう意味では、Kanuはいい選手だったが、あの試合が彼の選手人生の中で最もFWとして結果を出した、華やかな記憶が残っているのではないだろうか。

Cudiciniはde Goyeの陰にかくれて、殆どで番がなかったが、00年ぐらいから膝に故障を抱えていたde Goyeに代わって、出場機会が増え、01/02年シーズンからほぼ正キーパーとなった。
モデルにも起用され、リーグ随一のイケメンキーパー
(216試合)

de Goyeが身長200cm近くあったのに対し、Cudiciniは身長が190cmなく、小柄の部類にはいった。 このハンデを克服するため、積極的に前に飛び出すことで体を大きく見せ、また瞬発力は抜群だった。

キーパーとしては小柄なことから、今一フロントの信頼は厚くなく、元ManUのボスニッチなどがやって来て競争せざるを得なかった。(ボスニッチは尿検査でコカイン使用が発覚して自滅した。)
02年頃だと思うが、ChelseaがLiverpoolに4-0で勝った試合があって、そのMan Of the Matchが得点者たちではなく、Cudiciniであったことからも、いかに神がかりセーブを連発したか、想像できることと思う。
01/02年はChelseaのPlayer of the Yearに選ばれ、02/03はリーグのベスト11、キーパーに選ばれた。

この頃には、確かPKを3連続ぐらいで止めたことがあり、その後Checに正キーパーの座を奪われた後も、PKだけはCudiciniの方が上なんだけど、とファンは噂していた。
積極的な守備ゆえに、失敗も少なくなかった。 前回6回はヘマしていると書いたが、正確に6回かどうかは知らない。 99/00年シーズン初戦ホームで4-0で勝ったSunderland相手にAwayで2-4で負けたが、失点の一つは、Cudiciniが相手FWにパスしてしまったことだった。
ああ、やっちゃった。

ArsenalのHenriには2回ぐらいボールをわたしてあげ、準備が整わないうちにFKを蹴られて失点したこともあった。(あれはHenriがズルでCudiciniのヘマとは言えないが。)
酷かったのは、Arsenalがゴロでクリアしたボール、Cudicniの前に転がって、チームメートは前を向いて、Cudiciniからのフィードに走り出したところで、見事にトンネル、無人の荒野に走りこんだのはHenriだった。
因みに、Cudicinitとde Goeyは一度もArsenal に勝てなかったと思う。

アブラモビッチが来た初年度、資金を投じて各ポジションを補強したが、キーパーはCudiciniがいるから十分として、殆ど実績がなく、ロートルのアンブロージオをイタリアから安いお金で補強したところ、クディチーニが怪我で長期離脱。 目をつぶりながらアンブロージオのセーブを見守る羽目に落ちいった。 チャンピオンリーグのQファイナル、Awayでほぼ10年ぶりにArsenalに勝った時のキーパーはアンブロージオだった。

これに懲りて、翌シーズンのために当時のラニエリがチェコから若い将来性のありそうなキーパーを補強。

後を継いだMourinhoは中心となる真ん中の選手、Cudicni, Terry, Lampard, Gudjonsenを呼んで、お前たちがこれからこのチームの中心になるんだ、一緒にチャンピオンになろう、と声をかけた。

しかし、開幕戦でゴールを守っていたのはCudiciniではなく、若いChecだった。
Rest is the history.

Cudiciniはその後も4年間、信頼できるSubのキーパーとしてChelseaにとどまった。
最近の、Checとクルトワの関係に触れて、"Checは出番がなくなれば、出て行くだろう。私は4年間Chelseaに留まったが、Checの場合は世界No1か2を争い引く手あまただから、”と言っている。 正直と言うか、、、

しかし、Cudicini現役時代最大のヘマは、正キーパー争いをしている時に、犬の散歩で犬に引っ張られて捻挫、1か月かそこら大事な時を棒に振ったことだろう。
ヘマはピッチで起こるだけとは限らない。