7日夕刻、アザールのレアル移籍がクラブから正式に発表された。
5月29日バクーでのヨーロッパ・リーグ・カップ獲得後、監督サァリの退任、アザールのレアル移籍が共に合意と至る所で報道された。 それを受けて先々週はサァリのユベントスとの合意が連日紙面を賑わせたものの、公式には発表に至らず、先週は週内にアザールの移籍が公式になると言われつつ、中々発表されず、週末金曜日の夕刻、ようやくオフィシャルになった。
当初レアルのオファーは1億ユーロ(約8千8百万ポンド)と報道され、契約期間が残り1年しかないとは言え、£1億以下は足元見られ過ぎと腹が立ったが、最終的には出来高込みでは1億5千万ポンドになると報道されている。出来高の条件は公表されていないが”達成可能な条件”とされている。 この種の出来高条件は一般的には出場ボーナスで、20試合出場すればいくら、40試合出場でいくらと言った条件が一般的。得点に応じてと言うのはあまり聞かない。”達成可能な条件”とはせいぜい2年間普通に先発出場すれば達成できるような条件と期待され、足元は見られなかったように思われる。出来高を達成すればレアル史上最高のアタッキングMF移籍金(アザール個人としても週給£40万、年俸約£2千万-約30億円はチーム最高)とのことで、チェルシーにしては珍しく交渉に成功したようだ。
この移籍に関してはアザールの我が儘と言った非難は全く聞こえてこない。むしろ、過去4年間レアルからの誘いを断り続けたこと(特に昨季末)、他の一部の選手達(例えばコスタ、クルトワ)と比較して、いかにチームにかける迷惑を少なくするよう配慮がなされたかを好意的に採り上げている報道(BBC等)が多い。
思い起こせば4年前レアルから猛烈な引きがあった。その時、デーリー・メールは、好き嫌いは別としてレアルは過去狙いを定めたプレイヤーは全て獲得してきた(ベッカム、オーゥエン、アンリ、ベイル等)、チェルシーファンは諦めた方がいい、と書いて、チェルシーファンをがっかりさせた。その数日後に、アザールは5年契約を更改してファンを喜ばせた。結果としては4年後に記者の言った通りになったが、昨季末にはまた猛烈なアプローチがあり、契約期間が残り2年だから£1億近いオファーだが、契約期間が残り1年になれば移籍金は大きく下がると脅されたが、我慢して契約残り1年で自分が抜けた穴を埋めるに足る(上手に使えば)だけの移籍金を残してくれた。 先期中はチェルシーから週給£30万、マックス£40万のオファーを受けながら、従来通りの£20万で一年間プレーを続け、週給を一旦アップさせた上で、多くのプレイヤーしたようなシーズン終了後ごねて移籍するような、いいとこどりはしなかった。
公式発表が遅れたのは、サァリのユーべ行きの細部がまとまらず、どちらを先にオフィシャルにするかでクラブ内に葛藤があったと噂されている。次週はサァリのユーべ行き、が発表されるのだろう。
6月13日には来シーズンのスケジュールが発表される。 移籍禁止処分に関するスポーツ仲裁裁判所の裁定もそろそろ出て来る筈というか、出てくれないと困る。願うらくは早急に処分が先延ばしになり、アザールの移籍を補う大型トレードを実現して欲しいものだ。
(アトレティコ、グリーズマンの横取り、ベールのローン獲得とか。短期パッチだけど。)
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