確かに、同点シュートはオフサイドだったが、運不運は糾(あざな)える縄のごとし。たまには有利に働くこともある。とにかく勝って良かった。
何で、この時期にカンテとアザールを先発から外すのか(代表選で疲れているからという理由は分からんでもないが、それでもやっぱり)分からないが、勝って良かったというのは意外とサァリは運の強い男なのか?(この日負けたらクビだったろう。)
後半、アザールとルーベン・ロフタスチークが出てきてから、攻撃のリズムがガラッと変わった。アザールが入ったことで、反対サイドの動きまで良くなる。オドイを出さなかったことで、ブーイングが乱れ飛んだが、ルーベンが得点して、面目を保った。
イングランド代表戦でバークレーとオドイが大活躍して、両選手を先発起用しないサァリが恥をかいた、みたいな記事があったが、モンテネグロ相手とプレミアのチーム相手とでは格が違って比較にならないだろう。コバチッチとバークレーを比較して、バークレーが出場した試合の方が圧倒的に勝率が良いというようなもの。コバチッチはプレミアで先発起用、バークレーは格下相手のカップ戦での起用だから、バークレーが出た試合の方が勝率がいいのは当たり前。こういうことを無責任に記事にする記者の能力を疑うが、サァリも適当に答えておけばいいものを、モンテネグロは弱いからと言い切って、また責められていた。
そう言えばどこかで、元リバプールのスーネスがアザールのいないチェルシーは練習の時の5Aサイドのパス回しのようで、全く迫力がないと言っていた。また、同じ元リバプールのマーク・ロウレンソンは、エバートンが後半になってラインをが上げて攻めて来たことについて、サァリにはイングランドのチームは押し込まれながらも必死になって攻めに転じようとする意識が理解できていない、と言っていた。どちらも、普段は的外れなことばかり言っているように思うが、たまには同意見のこともある。
残り7試合、ManU とは直接対決で勝てば上に行ける可能性はあるが、上位との対決がないアーセナルを抜くのは難しそうだ。新スタジアムを勝利で祝いたいスパーズを抜くのも難しいだろう。ただ、上位対決でManU 戦ともう一つの方リバプール戦は、優勝争いをしているリバプールにチェルシーがポコッと勝って、夢を砕くということはありそう。この2試合に勝てれば意気も上がって4位に滑り込めるかもしれない。ただ昔のチェルシーならリバプールの夢を砕くとか骨のある所を見せることができたが、サァリの下では伝統的な強みはすっかり消えているから、どうだろう。4位以内になれず、ヨーロッパカップ決勝でアーセナルに負けたりしたら、最悪。カップの方はアーセナルにあげるから、4位以内になりたい。4位以内に入ったら、アザールも残るかもしれない。
Chelsea (4-3-3): Kepa; Azpilicueta (c), Rudiger, David Luiz, Alonso;
Barkley, Jorginho (Loftus-Cheek 64), Kovacic;
Pedro (Hazard 53), Higuain (Giroud 77), Willian.
Scorers Azpilicueta 84, Loftus-Cheek 90+1
Unused subs Caballero, Christensen, Kante, Hudson-Odoi.
Booked Jorginho 26, Azpilicueta 61, Rudiger 87
Cardiff (4-2-3-1): Etheridge; Peltier, Morrison (c), Manga, Bennett; Gunnarsson, Arter (Ralls 80); Murphy (Mendez-Laing 90), Camarasa, Hoilett; Niasse (Zohore 85). Unused subs Murphy, Bacuna, Harris, De Cordova-Reid.
Scorer Camarasa 47
Booked Arter 54, Gunnarson 86
Referee Craig Pawson
Crowd 32,657