ランパード、ダービー監督に就任
ダービのファンと。 |
ダービーはチーム設立1884年だから、チェルシーより20年以上も歴史があり、プレミアリーグ発足当時のメンバークラブ。過去に2度のトップリーグ優勝がある名門で、スタジアムの収容人数も3万人強とそれなりの規模もある。
しかし、昨今のお金のかかるクラブ運営についていけず、プレミアから脱落、チャンピオンシップの中位クラスに低迷していたが、先期はスタートから好調、途中で息切れし最終的に6位、プレーオフで敗れ、プレミア昇格を逃した。 伝統的に地元のケレンのない素直なチームと言う印象で好感が持てるが、愛称がRam(羊)と言うのが、いかにも弱そう。
ダービーは先期好調だった時の監督チェコ出身のマチェィ・ビドラがプレミアから落ちてきたストークの監督に就任、約40人の候補者と面談し、ランパードを選んだ、と。一方ランパードはダービー以外にもイプスウィッチ他2・3のクラブと話していた。
先期が昇格一歩手前だったため、ランパードにはダービーのプレミア昇格が期待されるが、資金が潤沢にあるわけではなく、与えられた戦力での昇格は簡単でない、と考えられている。
ランパードはコーチに現在チェルシーのU21コーチ、ジョディ・モリスを連れて行くと伝えられており、また、テリーとの夢のコンビ復活という噂もあるが、A・ビラで一年間、週£6万(年俸3百万ポンド)でプレーし、後一年ぐらいはどこか(おそらく米国)でプレーしたいとするテリーと契約する資金的余裕が、ダービーにはないだろう。
ダービーはロンドンから電車で1時間少し、バーミンガムの手前で比較的行き易い。チェルシーの試合と重ならない時は応援に行かなきゃ。
新スタジアム建設計画棚上げへ
大丈夫なのか、アブラモビッチ
現在のスタジアム遠景 |
5月31日チェルシーは、スタジアム改修、新スタジアム建設の計画を棚上げ(On hold)すると発表した。
理由は昨今の投資環境が好ましくないため。
この決定は、あまり意外なものとは受け取られておらず、一部にはむしろほっとしたという側面もある。
計画の大型化、費用の高騰に加え、英国ロシア間の政治的緊張によりアモラモビッチの立場が微妙になっていること、資金的な陰りがあること、などが理由。
当初移転計画は総費用5億ポンド程度で工期2年だったが、周辺の許可を得るために着工が延び延びになり、計画も色々高コスト化した。 最終的に引っ越しが出来るのは2024年と当初から5年近く遅れ、その間の代替ピッチ(Wembley等)確保にも巨額の費用が懸念される。
新スタジアム完成予想図 |
しかし、チェルシーの総収入年間約4億ポンドのうち入場料収入は1億ポンドあるかないか、2万人ぐらい収容人員を増やしたところで、収益の増加はたかが知れている。経済効率的には、全く採算に乗るとは思えない。
先季の不振は、お金をかけた補強を継続的に行ってこなかったからであり、選手にかけた資金はManCに大きく差をつけられ、それがそのまま成績の差になった。スタジアムにお金をかければそれだけ補強は不自由になり、アーセナルや昔のリーズの二の舞い、まさに1980年代初のチェルシーになりかねない。
無理して、そんな大改修を行わずとも、今ホテルがある部分を壊してシェッドアッパーの上に席を作れば、1万人ぐらいの収容者増は簡単なはず、との意見が最近出ていた。
一方、英国内でのロシアによるスパイ暗殺未遂事件で、英ロ間は政治的緊張を高めており、英国によるロシア制裁でアブラモビッチは一夜にして数億ポンドの資産を失ったと伝えられている。また普通なら間を置かず更新されるはずのアブラモビッチの英国での投資家ビザが期限切れのまま更新されず、4月以降英国への入国が出来ないでいる。更新されていない理由、今後更新されるものかどうかは明らかにされていない。 他方、イスラエルがアブラモビッチにパスポートを発給する用意があると発表しており、イスラエルのパスポートを利用すれば、イスラエル国民としてアブラモビッチはビザなしで英国に入国できるようになるとか。
あれやこれやで、アブラモビッチはチェルシー運営に嫌気が差してきており、チェルシーを売りに出している、という噂もある。ただ、売値が10数億ポンドで、とても簡単に買値が付く価格ではない、と。
そんなことがあると、コンテの後任監督も何時決まることやら、不安が大きい。
FAカップ優勝
チェルシー・ペンショナーズ に迎えられて入場 |
とても、終わりよければすべて良し、と言える結果ではなく、まあ、Consolation 慰めどまり。それでも、Youth FA、Ladies FAそれにこの本物FAで、FA三冠、一応歴史には残るのだろうが。(Only in trivia history.)
クルトワ、来期もいるか? |
大げさなセレモニー |
優勝メンバー、誰が残る? |
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