Chelsea 3 Torres 5, Oscar 39, Moses 90+3
Shaktar 2 Wilan 8,47
シャフタールはいいチームだ。
ウクライナのチームなのに、南米系のプレイヤーで固め、ポルトなんかと同じように、少し足りない南米の選手たちによる欧州ビッグチームへの売り込み舞台のようだが、ベテラン監督の下集合離散が極めて早く、かつ各人が全体を常に見ている。 チーム力はチェルシーより一段上だと思う。 Wilanはシーズンオフにチェルシーに移籍する噂があったが、果たせず、ここで自分を獲らなかったチェルシーに実力を見せつけたいと思っているとか。
そんな相手に、キーパーのクリアがトーレスの足に当たってチェルシーは幸運な先取点。 でもすぐに追いつかれる。シャフタールは見事な連携からWilanがゴール。 前半終了近く、今度はオスカルが遠くから飛び出したキーパーの頭を越す見事なゴールで再度リード。 見事なシュートだが、これもどちらかと言えば、キーパーが飛び出したところでボールを取り返したことによる幸運な得点。
でもチェルシーのリードは10分持たない。 後半開始してすぐまた流れから見事にWilanni決められる。
それでも後がないチェルシーは何とか攻めるが、決定的なチャンスに持ち込めない。 引分け濃厚で、ロスタイム3分の最後のプレイがコーナー、レフェリーが蹴らせてくれるかどうか、と言うところのラストプレイを一発モーゼズがどんぴしゃ。
劇的な勝利。
しかし、と思う。 昨季のチャンピオンズリーグ、チェルシーの優勝はいかにも劇的だった。 チーム内の不協和音から監督解任、瀬戸際のナポリ戦で勝ち上がったものの、テリーの事件でどん底へ、チームが一丸となって、バルサを下し、ドログバがチェルシープレイヤーとして最後のキックを決めて優勝。 映画のような勝利というが、筋書きがあまりにありそうも無く、陳腐過ぎてどのハリウッドも採用しないだろうというようなストーリ。 とは言え、劇的だった、劇的であるためには主人公が必要。 昨季の主人公はドログバだったとも言えるが、ドログバは言わば週代わり主人公の一人で、シーズンを通した主人公はランパードだったのだと思う。 縦糸の主人公がテリーとランパード、昨季についてはランパードの方がシーズンを維持し、週代わりでMataやRamires、Torれs、そして最後にDorogba涙のゴールだ。 それが、最後チャンピオンズリーグ優勝セレモニーのテリーとランパードの姿に現れていた。
この日の勝利、劇的ではあったが、チェルシーとして主人公の姿は見えない。
今シーズン、チェルシーストーリーの主人公には、Mataが第一候補でそれに足る活躍は見せてはいるが、未だチームを支えていると言うには少し足りない。 Mata、Hazards、OscarのThree Amigos (陽気なメキシカンのトリオコミック)、個人技は素晴らしいが、各人にボールを渡してそれぞれが何かをしてくれるのを、それぞれが待っているという感じ。 シャフタールの方がチーム力は残念ながら上だったと思う。
ところで、同じ日、セルテイックがバルサに番狂わせで勝った。 (第一戦では1-0でリードしながら、最後になって逆転負けしていただけに喜びもひとしお。) 見ていたロッド・スチュワートが感激のあまり涙している。 (昔、ロッド・スチュワートはサッカーファンじゃなかったっけとイングリッシュのスパーズファンに聞いたら、なんかスコットランドの方でやってるらしいね、とそっけなく言われたことを思い出した。)
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